マガジンのカバー画像

伝わるモノ(生業・農産物・民具など)

16
運営しているクリエイター

#写真

文化庁「100年フード」認定!

文化庁「100年フード」認定!

「よびしの食」
(寄り合いの時のおもてなし料理)が
3月3日文化庁【食文化あふれる国・日本『100年フード』】認定いただきました!

滋賀県は1件のみ、全国から応募212件中、131件の認定でした。

「世代を超えて受け継がれ、長く地域で愛されてきたもの、地域の関係者や
地方自治体が100年続く食文化として継承することを宣言する」ものです。

【よびしの食】

「よびし」とは、冠婚葬祭などに、親戚

もっとみる
かき餅を焼くは「育てる」感覚

かき餅を焼くは「育てる」感覚


思い出の定番おやつ

聞き取り調査で、必ず聞く定番おやつが、「かき餅」や「あられ」。
冬の一番寒い時に、餅を搗いて、ジュウ(フードコンテナ)にのばし、薄くスライスする。それを藁縄の間に挟んで縁先に吊るして乾燥させる。乾燥したら缶に入れて保存する。
火鉢で炙って食べるのが美味しかった~と聞きます。

子どもの頃、母が正月に余った餅を小さいサイコロ状に切り、網戸の上に干して「あられ」を作っていました

もっとみる
うどん県出身を魅了した蕎麦打ち

うどん県出身を魅了した蕎麦打ち

「多賀そば」

滋賀県多賀町の特産品「多賀そば」を打つ動画撮影を、桃原プロジェクトさん協力で昨年夏に記録しました。
忙しくて編集できないままでしたが、一年越しで優秀なYOBISHIスタッフhさんに仕上げてもらいました。

滋賀県多賀町は、近畿で指折りの蕎麦生産地なんです。
1996年(平成8年)から蕎麦の栽培が始まり、2020年(ちょっと情報が古いですが)は16軒の農家さんが栽培されていたそうです

もっとみる
草木染とごぼう畑

草木染とごぼう畑

 

草木染とごぼう?

 滋賀県多賀町桃原地区は、かつては、ゴボウの名産地。標高350mの鈴鹿山系にある集落です。石灰岩の上に堆積した赤土と、冷涼な気候が高級ごぼうを育む産地となったようです。
  江戸時代の文献に「多賀午房」とみられます。昭和半ば頃まで、お多賀午房がなければ正月が迎えられないと、京都では高値で取引されていたそうです。

お多賀ごぼう人気のわけは?

  かつてのゴボウは太くて、

もっとみる
いちめん広がるレンゲ畑に憧れる

いちめん広がるレンゲ畑に憧れる

れんげの種を
初めて見ました。

かつて、
滋賀県湖東地域は
日本三大レンゲ(江州、美濃、尾張三河)の産地だったそうです。

中でも多賀町の久徳種は、
晩成種で明治中頃に発見されたそうです。
田んぼの緑肥として重宝されていたレンゲは、化学肥料が出回るまで、当たり前に広がっていました。残念ながら、今ではほとんどレンゲ畑を見かけませんが…。
久徳種のレンゲが残っていないか、今探しています!

レンゲの

もっとみる