タキカワスエヒト

低山ハイクや出かけた先で感じたことは【登山記】【紀行文】で投稿。神道、縄文、万葉集が最…

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低山ハイクや出かけた先で感じたことは【登山記】【紀行文】で投稿。神道、縄文、万葉集が最近のキーワード。 【合気道】はライフワークです。その他は考えたことは【随筆】に。 Story Cubes Storys というツールを使った小説を時々投稿。 雑食です。よろしくお願いします。

マガジン

  • アレクサンダーテクニークと合気道

    アレクサンダーテクニークの全10回レッスン記録を公開 合気道への応用目線と共に、変わった身体のこと、講師から教えていただいた魔法のフレーズなど。

  • 日本最高峰の博物館「歴博」はすごいぞ!

    千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館を訪れた際の感動を書き留めた紀行文 私自身の民俗学に対する考察、とりとめもない考えを書き留める場所でもあります。ときおり、ブラッシュアップのため手を入れようと思います。

  • 諏訪学関係

  • 縄文思想

    縄文を理解するため

  • 随筆のお手本にしたい記事

    随筆、随想の中で文章の雰囲気が素敵なもの

記事一覧

固定された記事

美しいものを自然に描きたい

タキカワスエヒトです。  noteを始めて2年ほどになります。  小説家、紀行文作家になりたくて、文章だけは書いてきたけれど、発表の勇気がない。そんな私が自然と始め…

【合気道】アレクサンダーテクニークで変わった身体と魔法のキーワード

 6月の頭から集中してアレクサンダー・テクニーク(以下AT)という身体操作や体メンテナンス法といえるようなメソッドを習った。これまでもnoteに書いたが、特定の症状…

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【紀行文】日本オオカミが導いた奥秩父の霊場 「氣守り」の三峰神社

 静岡県民からすると埼玉県は東京の北であり、通常であれば一旦東京を経由して埼玉に入り行くルートを想定する。  実は、もう一つ山梨県からアプローチするルートがある…

【紀行文】日本最高峰の博物館に沼る! 歴博再訪~縄文人の祈りを考える

縄文の人々は何を祈ったのか  祈りには、自らのために祈るものと、他者のために祈るものと、そしてさらに大きな存在に対して祈るものとあると思う。  最近、心理学の勉…

【紀行文】日本最高峰の博物館に沼る! 再び国立歴史民俗博物館へ

 千葉県佐倉市の歴史民俗博物館は、二つの川の合流地点に築城された要害である佐倉城址の中にある日本最高峰の博物館である。都心から電車で約一時間の距離にあるここは、…

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【合気道】アレクサンダーテクニークで毎日の身体が変わる その3

 ATは、日ごろ癖となっている余分な自然ではない、動きの癖を修正するもので、一時的に直したり痛みを緩和するものとは違います。言うなれば、自然な動きを習慣化し、そ…

44

【紀行文】芸術と文化の総合クリエイティブスペースin渋谷ヒカリエ

 渋谷には学生時代に何度も行きましたが、bunkamura-ザ・ミュージアムぐらいしかリピートして行くところはありませんでした。あんまり繁華街って得意じゃないのね。とはい…

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【紀行文】高層ビル群に浮かぶ江戸の空間 旧芝離宮恩賜庭園

 新橋で降りることはあったが、浜松町で降りたのは初めてだったかもしれない。高層ビルが立ち並ぶなか、どことなくぽっかりとした感じがあるのは、ここが海だったからかも…

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【合気道】アレクサンダーテクニークで毎日の身体が変わる その2

 アレクサンダーテクニークは、主に頭とそこからつながる背骨の位置を正しく認識し、調整することで身体の本来の働きや感覚を取り戻し、それを当たり前にしていく、習慣に…

44

【紀行文】昔と今をつなぐ異空間。新橋のお茶の文化創造博物館で気づいたお茶の素晴らしさ

 毎日の食事では、緑茶を飲む。  これが当たり前の家庭で育ち、今もそうなのだが、この当たり前を見つめ直す機会があった。 旧新橋停車場にお茶文化をPRする博物館が…

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【登山記】ヤマトタケルも見ただろうか 念願の満観峰へ!

 満観峰は、静岡市と焼津市にまたがる山で、その眺望の良さとアクセスの良さから、地元から愛されている山である。静岡で低山ハイクといえば、まずその候補に上がる山では…

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【合気道】アレクサンダーテクニークで毎日の身体が変わる その1

 アレクサンダーテクニーク(AT)は、音楽家やダンサーの間ではよく知られたメソッドです。整体やマッサージとは異なるもので、人間の体が本来持っている自然の動き・形…

67

【随筆】諏訪のモリヤとは一体何者なのか? 謎は深まるばかり。

黒耀石を巡る諏訪の旅。前回まではこちら。 再び洩矢(モリヤ)神社へ  杖突街道沿いの守屋神社とは別に、諏訪湖の西側、岡谷市にも洩矢(モリヤ)神社がある。こちらは字…

57

【紀行文】葉桜の高遠城と充実の諏訪博物館を堪能した

黒耀石を巡る旅。前回まではこちら。 重要文化財のある遠照寺へ  高遠で登山の疲れを癒すべく温泉につかる予定であったが、若干早かったため、一旦国道152号を外れ、山…

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【登山記】諏訪湖のロマンを守屋山から夢みる〜そしてモリヤの不思議を知る

 信州の黒曜石を巡る旅。前回の記事はこちら。  この旅で最も見たかった景色は、諏訪大社のご神体山も言われる守屋山からの眺めだ。諏訪大社のご神体については、謎が多…

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【紀行文】牧歌的な田園風景が心を癒す〜伊豆の国韮山真如の里でキャンプ

 伊豆の国韮山は牧歌的な田園風景が広がる場所だ。遠くに富士山が姿よく見え、また近景には、葛城山や城山などの伊豆の山々が美しく配置されている。近くには世界遺産とな…

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美しいものを自然に描きたい

美しいものを自然に描きたい

タキカワスエヒトです。

 noteを始めて2年ほどになります。
 小説家、紀行文作家になりたくて、文章だけは書いてきたけれど、発表の勇気がない。そんな私が自然と始めることが出来て、そして続けることが出来ているのが、このnoteです。
 公開後、スキやコメントをたくさんいただき、そして応募したコンテストに入賞という嬉しい体験もありました。 

 私は、小説を書く上では、白樺派といわれる志賀直哉が好

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【合気道】アレクサンダーテクニークで変わった身体と魔法のキーワード

【合気道】アレクサンダーテクニークで変わった身体と魔法のキーワード

 6月の頭から集中してアレクサンダー・テクニーク(以下AT)という身体操作や体メンテナンス法といえるようなメソッドを習った。これまでもnoteに書いたが、特定の症状を軽快させる整体術ではないし、ましてやリラクゼーションを目的としたものでもない。人間本来のもっとも自然で楽な姿勢、ポジショニングを技術として習い、講師の指摘などを踏まえ修正し、新たな習慣としていくものである。

 全10回のレッスンであ

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【紀行文】日本オオカミが導いた奥秩父の霊場 「氣守り」の三峰神社

【紀行文】日本オオカミが導いた奥秩父の霊場 「氣守り」の三峰神社

 静岡県民からすると埼玉県は東京の北であり、通常であれば一旦東京を経由して埼玉に入り行くルートを想定する。
 実は、もう一つ山梨県からアプローチするルートがある。秩父往還といわれた雁坂道を通る道だ。これは山梨県の勝沼から北上し、西沢渓谷などで知られる山梨市三富地区に至り、長い雁坂トンネルを通り、奥秩父に抜けるものであり、一気に埼玉県にアクセスできる。元来、甲府盆地と秩父盆地を結ぶ生活道路だったとこ

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【紀行文】日本最高峰の博物館に沼る! 歴博再訪~縄文人の祈りを考える

【紀行文】日本最高峰の博物館に沼る! 歴博再訪~縄文人の祈りを考える

縄文の人々は何を祈ったのか

 祈りには、自らのために祈るものと、他者のために祈るものと、そしてさらに大きな存在に対して祈るものとあると思う。
 最近、心理学の勉強を始めたのだが、その中でエリクソンの発達段階(8段階)について知った。年齢を重ね成長していくにあたり、そのステージに見合った感覚を獲得していくのであるが、その際に重要な関係も異なるという。乳幼児や幼児期は、母性や家族であるが、徐々に仲間

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【紀行文】日本最高峰の博物館に沼る! 再び国立歴史民俗博物館へ

【紀行文】日本最高峰の博物館に沼る! 再び国立歴史民俗博物館へ

 千葉県佐倉市の歴史民俗博物館は、二つの川の合流地点に築城された要害である佐倉城址の中にある日本最高峰の博物館である。都心から電車で約一時間の距離にあるここは、あまり交通の便が良いとは言えないが、それを押して訪れる価値のある素晴らしい博物館だ。
 二年ほど前に訪れ、その内容のすばらしさに感動し、このnoteにもその思いを綴った。この感動をぜひ家族にも味わってもらいたく、先日共に再訪した。改めてこの

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【合気道】アレクサンダーテクニークで毎日の身体が変わる その3

【合気道】アレクサンダーテクニークで毎日の身体が変わる その3

 ATは、日ごろ癖となっている余分な自然ではない、動きの癖を修正するもので、一時的に直したり痛みを緩和するものとは違います。言うなれば、自然な動きを習慣化し、それが当たり前となるようにするものだと思います。
 前回までの記録はこちら。

凡例 太字=課題 〇施術者 ●私(体験者)の感想や気づき ◎ATによる修正結果の事実

7回目(6/16)

課題 四股立ちをしながら、前に手を出し、沈み込む動き

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【紀行文】芸術と文化の総合クリエイティブスペースin渋谷ヒカリエ

【紀行文】芸術と文化の総合クリエイティブスペースin渋谷ヒカリエ

 渋谷には学生時代に何度も行きましたが、bunkamura-ザ・ミュージアムぐらいしかリピートして行くところはありませんでした。あんまり繁華街って得意じゃないのね。とはいえ、私が学生時代だったのも30年近く昔に。
 どんどん進む渋谷駅前の開発で、だいぶ街も変わったようです。静岡県東部に住む男性が東京に偶に行く頻度での街の移り変わりの感想ですが。
 で、気になっていたのが渋谷ヒカリエ。

 渋谷駅直

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【紀行文】高層ビル群に浮かぶ江戸の空間 旧芝離宮恩賜庭園

【紀行文】高層ビル群に浮かぶ江戸の空間 旧芝離宮恩賜庭園

 新橋で降りることはあったが、浜松町で降りたのは初めてだったかもしれない。高層ビルが立ち並ぶなか、どことなくぽっかりとした感じがあるのは、ここが海だったからかもしれぬと思った。
 江戸の地図を見ると、増上寺の周辺には大名屋敷が並んでおり、交通の要衝ではあったようだ。
 私がよく見ている海面上昇シミュレーターでこのあたりをみてみると、意外と高く、増上寺の近くの芝公園内に縄文時代の古墳があることなどか

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【合気道】アレクサンダーテクニークで毎日の身体が変わる その2

【合気道】アレクサンダーテクニークで毎日の身体が変わる その2

 アレクサンダーテクニークは、主に頭とそこからつながる背骨の位置を正しく認識し、調整することで身体の本来の働きや感覚を取り戻し、それを当たり前にしていく、習慣にしていくメソッドです。
 現在、ATの講師資格取得を目指す方のモニターとなって講習を受けていますので、その記録を公開するものです。
前回の記録はこちら。

凡例 太字=課題 〇施術者 ●私(体験者)の感想や気づき ◎ATによる修正結果の事実

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【紀行文】昔と今をつなぐ異空間。新橋のお茶の文化創造博物館で気づいたお茶の素晴らしさ

【紀行文】昔と今をつなぐ異空間。新橋のお茶の文化創造博物館で気づいたお茶の素晴らしさ

 毎日の食事では、緑茶を飲む。
 これが当たり前の家庭で育ち、今もそうなのだが、この当たり前を見つめ直す機会があった。

旧新橋停車場にお茶文化をPRする博物館が出来ていた

 東京は新橋。高架下のレトロ昭和を感じさせる飲み屋街も魅力的。このレトロと超モダンが混在する街に、まさにその象徴のような一角がある。
 旧新橋停車場跡は、汐留の高層ビル街に埋もれるように存在しており、付近には電通ビルやパナソ

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【登山記】ヤマトタケルも見ただろうか 念願の満観峰へ!

【登山記】ヤマトタケルも見ただろうか 念願の満観峰へ!

 満観峰は、静岡市と焼津市にまたがる山で、その眺望の良さとアクセスの良さから、地元から愛されている山である。静岡で低山ハイクといえば、まずその候補に上がる山ではないか。
 私は、ゴールデンウィーク最終日ようやく満観峰に登ることが出来た。
 以前、この満観峰の近くの高草山や日本坂へは登ったことがあった。一度は、花沢の里から駿河三十三観音巡りとして、そして次は宇津ノ谷峠から明治トンネルを経由して、旧岡

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【合気道】アレクサンダーテクニークで毎日の身体が変わる その1

【合気道】アレクサンダーテクニークで毎日の身体が変わる その1

 アレクサンダーテクニーク(AT)は、音楽家やダンサーの間ではよく知られたメソッドです。整体やマッサージとは異なるもので、人間の体が本来持っている自然の動き・形、これに戻ろうとする技術体系であると思っています。
 天地の理法に従い動くと言う合気道の思想と共通する部分がありますが、より科学的に自然体を捉えているメソッドだと思っています。
 今回、このアレクサンダーテクニークの教授資格取得を目指す方が

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【随筆】諏訪のモリヤとは一体何者なのか? 謎は深まるばかり。

【随筆】諏訪のモリヤとは一体何者なのか? 謎は深まるばかり。

黒耀石を巡る諏訪の旅。前回まではこちら。

再び洩矢(モリヤ)神社へ

 杖突街道沿いの守屋神社とは別に、諏訪湖の西側、岡谷市にも洩矢(モリヤ)神社がある。こちらは字が異なる。
 諏訪湖から天竜川への入口には、釜口水門がある。諏訪湖の水はあまりきれいではないと聞いていたが、実際みるとかなり濁った色だった。昔はもっときれいだったらしいが、諏訪湖の周りに工場が出来始めたころから、その経済的恩恵と引き換

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【紀行文】葉桜の高遠城と充実の諏訪博物館を堪能した

【紀行文】葉桜の高遠城と充実の諏訪博物館を堪能した

黒耀石を巡る旅。前回まではこちら。

重要文化財のある遠照寺へ

 高遠で登山の疲れを癒すべく温泉につかる予定であったが、若干早かったため、一旦国道152号を外れ、山一つ向こうの長谷地区へ向かった。そこには重要文化財の遠照寺(おんしょうじ)という日蓮宗の寺院がある。
 こちらに立ち寄ったのは、時間が余ったゆえの偶然なのだが、つい最近日蓮宗の総本山、身延山久遠寺に参詣したばかりだったので、その縁に不

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【登山記】諏訪湖のロマンを守屋山から夢みる〜そしてモリヤの不思議を知る

【登山記】諏訪湖のロマンを守屋山から夢みる〜そしてモリヤの不思議を知る

 信州の黒曜石を巡る旅。前回の記事はこちら。

 この旅で最も見たかった景色は、諏訪大社のご神体山も言われる守屋山からの眺めだ。諏訪大社のご神体については、謎が多く、大祝(おおほうり)と言われる人、石神(シャクジン)、諏訪湖そのものなどの説があり、広く流布しているのは守屋山そのものであるとの伝承だ。
 御祭神は前宮が八坂刀売神、本宮が建御名方神、春宮秋宮は建御名方神、八坂刀売神、八重事代主神と今は

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【紀行文】牧歌的な田園風景が心を癒す〜伊豆の国韮山真如の里でキャンプ

【紀行文】牧歌的な田園風景が心を癒す〜伊豆の国韮山真如の里でキャンプ

 伊豆の国韮山は牧歌的な田園風景が広がる場所だ。遠くに富士山が姿よく見え、また近景には、葛城山や城山などの伊豆の山々が美しく配置されている。近くには世界遺産となった韮山反射炉のほか、パンの祖とされる江川太郎左衛門の屋敷、そして近年、鎌倉殿の13人で一躍、脚光浴びた源頼朝ゆかりの地が各所にある。
 また戦国の雄、北条早雲(当時は伊勢宗瑞)が築いた韮山城があり、今も遺構が残っており、韮山城跡は歩くこと

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