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【紀行文】縄文の暮らしが奇跡的に残っていた! 岩陰に暮らした北相木人
北相木人が眠っていた 栃原岩陰遺跡
黒耀石を巡る旅に出た。
この旅の後半は、国指定史跡である北相木村の栃原岩陰遺跡へと向かう。霧ヶ峰から和田峠方面に出て、そこから立科町・佐久方面へと走らせ、中部横断自動車道に乗り、八千穂高原ICで降りる。
つまり、八ヶ岳山麓を一旦北方面にぐるりと回り込みむ形になる。途中中山道の宿、和田宿の本陣へと立ち寄った。こちらも国指定史跡である。
黒耀石の古里、
【紀行文】黒き星が降る聖地を縄文人は目指した 黒耀石をめぐる旅
まずは、白樺湖畔へ
諏訪に魅せられた。今年は旅に行こう。年初にそう決めた。
今回の旅は、テーマを「黒耀石をめぐる旅」と題し、友人と一泊二日で出かけた。諏訪には黒耀石の産地や関連する遺跡が数多くあることが分かり、いろいろと下調べを重ね、ぜひこの目で見たい! という場所を選んだ。
静岡県内を朝6時に出て、富士宮経由で中道を通り、中央自動車道に乗る。諏訪南インターで降り、そこから観光地としても有
【登山記】日蓮聖人が眠る仏の里~桜満開の身延山中を行く その3
頂上 奥の院思親閣へ
前回の記事はこちら。
日蓮上人は、1274年6月17日に甲斐国波木井郷の南部六郎実長の招きによりこの身延山に入った。そして「日蓮が弟子檀那等は、この山を本として参るべし。これ即ち霊山の契なり」と宣った。
さらには、「いづくにて死に候えども墓をば身延山に立てさせ給え」と、よほどここを気に入ったのか、自分が死したら、ここに埋葬してくれと遺言を残したという。
時代を作っ
【登山記】日蓮聖人が眠る仏の里~桜満開の身延山中を行く その2
身延山久遠寺奥の院への東回りコースへ
日蓮宗総本山、身延山久遠寺。桜の名所としても有名だ。ここにはロープウェイや長い登山道を経てたどり着けるの奥の院が存在する。
今回は、その奥の院へ向かう登山道を行く。
前回の記事はこちら。
道は整備されており、普通のシューズでも十分登ることができる。一部木の根などが露出しているので、登山靴であったほうが無難であるとはいえるが、雨の翌日でもなければ、滑
【登山記】日蓮聖人が眠る仏の里~桜満開の身延山中を行く その1
身延山久遠寺は、山梨県身延町にある日蓮宗の総本山である。
山深いところではあるが、JR身延線が通っており、出発駅の富士駅からは約1時間程度で到着する。
私の生家が日蓮宗ということもあり、何度か久遠寺には来ているらしいのだが、幼いころの記憶故、あまり覚えていない。しかし、この久遠寺の奥の院や日蓮宗守護の山といわれる七面山には、いつか登りたいと思っていた。
桜の里としても有名であり、私が訪れた
【登山記】熱地獄よりイズる!伊豆山曼荼羅を巡る~走り湯と白山神社編
湯の出ずるところ 伊豆
伊豆は、湯の出ずる処が語源という説がある。その湯の出ずる処といえば、この「走り湯」である。
走り湯は、伊豆山神社の階段から、海に向かって下ったところにある。日本三大古湯である。
車で行こうとすると少しわかりにくいが、伊豆山神社から下っていけば、迷わず、また直ぐにたどり着ける。
走り湯の名の通り、横穴から熱水が走り出すように噴き出ている。その昔、役行者が伊豆に流さ
【紀行文】アースダイバーは縄文を幻視して歩く その1~高井戸 塚山古墳
土地の古層を幻視しながら、東京神田川沿いを歩く
中沢新一氏のアースダイバーを読んだ。
最近、縄文人の考え方、その頃に人々がどのように暮らしていたか、そういったものがとても気になる。そんな時に出会ったこの「アースダイバー」。東京の大半は縄文海進といわれる海面の上昇により、関東平野のほとんどが海の底であり、その状況を現在の地図にトレースすると、神社や遺跡の分布と符合するところが多いそうだ。海進