専攻医2024

医師5年目 後期研修医3年目

専攻医2024

医師5年目 後期研修医3年目

記事一覧

若手医師は逃げ切れないのか

今日も高齢者医療に携わる若手医師の皆さん、こんにちは。 専攻医2024です。 増える社会保障費、団塊世代の後期高齢化、人口減少、診療報酬改定、病院集約化、新専門医制…

専攻医2024
6時間前

現実は理想の「6割掛け」くらいで追いついてくる

以前にX(旧Twitter)で「現実は理想から一部割引された形(大体3-4割引きくらい)、具体的には6割掛けくらいのイメージで追いついてくる」という投稿を見た。 これまでの…

専攻医2024
7日前

コロナ禍の経験から、日本人は「平等」を最優先する人種であることを学んだ

ちょうど4年前、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大が始まり世の中が混沌としていた頃の話。自分は大学を卒業して医師免許を取得し、初期研修医として地域中核の基…

専攻医2024
8日前
2

人生は永遠には続かない

当たり前だけど、人生は永遠ではないよなと感じている。 社会に出て仕事で忙しいと、職場と家の往復で日々が過ぎていく。毎日目の前のことに集中していて、週末になって1…

専攻医2024
8日前
7

今後は病院M&Aの時代になる

診療報酬は絞られ病院経営が厳しい時代。さらに人手不足が進行中。 国や厚労省としては中小病院は集約化させて医療費を抑制することが悲願。 そのため、今後は病院による他…

専攻医2024
11日前
1

臨床医は職人

臨床医は職人。外科系は特にそう。 疾患の知識などは教科書を開けばすぐにわかりますが、実臨床において疾患管理のマネジメントやそのほか業務(IC、家族対応、他医療機関…

専攻医2024
2週間前
1

若手医師が今やるべきは外貨建て資産を貯めることだけど、それだけに固執すると人生を見失う

今後の日本社会および医療の行末を考えると、若手医師が置かれる状況はますます過酷になっていくことはほぼ確定している。 ただでさえ高齢化が進んでいる中で、団塊の世代…

専攻医2024
3週間前
1

どんなに忙しくて時間がなくても、自発的な活動もしないと心が死ぬ

後期研修医という病院のヒエラルキー最底辺(初期研修医は「お客様」扱い)として働いていると、朝〜夜遅くまでの勤務が多い。 帰宅したら飯食って少しyoutubeやSNSを見て…

専攻医2024
4週間前

急性期からピボットする若手が増えている件について

周囲を見渡すと明らかに増えています。 後期研修から大学医局に入局して、後期研修プログラムを修了したタイミングで、あるいは専門医資格を取得したタイミングで、つまり…

専攻医2024
1か月前
5

男女にとっての恋愛と結婚

結婚するかどうかは男に主導権があり、恋愛では女に主導権がある 女子は中の下以上のルックスであれば、アラツー〜20代半ばにかけて男から死ぬほどチヤホヤされます(場合…

専攻医2024
1か月前
4

働き方改革の流れにただ身を任せるのはヤバい

最近は働き方改革の普及により若手含めて早く家に帰ろうみたいなムードになっている。また以前は上司から熱く指導されたり、説教されたり、苦言を呈されたりとかがあったの…

専攻医2024
1か月前
2

今の若者は金ばっかりとよく言われるけど

仕方がないことだと思う。 多くの若者はこの国の将来に希望を持つことができていない。国の将来に希望を持つことができないため、自分の人生の将来にも希望を持つことがで…

専攻医2024
1か月前

結婚したがらない男性医師

が最近増えていると思います。医師に限らず結婚適齢期の男性全般に言えるかもしれませんが。 今後本給は下がっていくのはほぼ確定で税金も上がるため手取りは減っていくし…

専攻医2024
1か月前
2

若手医師の資産形成

独身で身軽なうちにどれだけ貯められるか これを最近強く感じています。アラフォーのオーベンたちを見ていると、家を購入して住宅ローン、子供の学費(中学受験)などで出…

専攻医2024
1か月前
1

自己紹介

そういえば自己紹介を載せていませんでした。 現在医師4年目(2024年度から5年目)、某診療科で専攻医2年目をしている者です。現在twitterでは専攻医2024(@medicapitalist…

専攻医2024
6か月前
9

令和の医師の結婚戦略を考える(男性編)

最近周囲で結婚報告が相次いでいることもあり、今回は令和時代の男性医師の結婚について少し考えてみたいと思います。 実家がよほどの金持ちでなければ、同業(女性医師)…

専攻医2024
7か月前
2

若手医師は逃げ切れないのか

今日も高齢者医療に携わる若手医師の皆さん、こんにちは。
専攻医2024です。

増える社会保障費、団塊世代の後期高齢化、人口減少、診療報酬改定、病院集約化、新専門医制度、内科j-osler、増税などなど。

若手医師、医学生の抱える将来不安は尽きませんね。X(旧Twitter)でも若手医師や医学生の悲観的な声が少なくない気がします。

おそらく今後のマクロ的な流れとしては、
・中小の急性期病院は淘

もっとみる

現実は理想の「6割掛け」くらいで追いついてくる

以前にX(旧Twitter)で「現実は理想から一部割引された形(大体3-4割引きくらい)、具体的には6割掛けくらいのイメージで追いついてくる」という投稿を見た。

これまでの自分の人生を振り返ってみても、まさにその通りだと思う。

中学受験では第一志望校は不合格、正直に言ってあまり進学を考えていなかった第二志望校に合格し進学。
大学受験でも当初進学を希望していた第一志望の大学には届かず、第二志望の

もっとみる

コロナ禍の経験から、日本人は「平等」を最優先する人種であることを学んだ

ちょうど4年前、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大が始まり世の中が混沌としていた頃の話。自分は大学を卒業して医師免許を取得し、初期研修医として地域中核の基幹病院で働きはじめていた。

当時はCOVID-19の全貌がまだわかっておらず、有効なワクチンもなく、クラスターによる感染拡大が起きて緊急事態宣言などが出されていた。自分の勤務先の病院は公的機関病院ということもあり、感染症病棟へのC

もっとみる

人生は永遠には続かない

当たり前だけど、人生は永遠ではないよなと感じている。

社会に出て仕事で忙しいと、職場と家の往復で日々が過ぎていく。毎日目の前のことに集中していて、週末になって1週間が終わったことに気づく。「ああ、もう1週間経ったんだな」と思う。そして次の週がやってきて、また同じ繰り返し。そうこうしているうちにあっという間に半年、そして1年と過ぎていく。

何も変わらずに時間が過ぎているようだけど、自分も周りも確

もっとみる

今後は病院M&Aの時代になる

診療報酬は絞られ病院経営が厳しい時代。さらに人手不足が進行中。
国や厚労省としては中小病院は集約化させて医療費を抑制することが悲願。
そのため、今後は病院による他病院のM&Aがきっと増えるでしょう。
大規模な病院グループが経営の苦しい中小規模の病院を買い取ったり、あるいはコンサルなどが介入して経営を黒字化させて他の経営母体に売るケースなどが増えるのではないでしょうか。

勤務医はM&Aによる労働環

もっとみる

臨床医は職人

臨床医は職人。外科系は特にそう。

疾患の知識などは教科書を開けばすぐにわかりますが、実臨床において疾患管理のマネジメントやそのほか業務(IC、家族対応、他医療機関との折衝)については、多分に経験則によるところが大きい。

だからこそ、医学生や研修医など若い頃に、希望する診療科の「ロールモデル」となるような医師と出会えることができれば、それを目標に日々仕事をするようになる。

「ロールモデル」が全

もっとみる

若手医師が今やるべきは外貨建て資産を貯めることだけど、それだけに固執すると人生を見失う

今後の日本社会および医療の行末を考えると、若手医師が置かれる状況はますます過酷になっていくことはほぼ確定している。

ただでさえ高齢化が進んでいる中で、団塊の世代が後期高齢者となり、「高齢者の高齢化」が進んでいく。一方で働き手の現役世代の人口は急激に減少していく。医療費は増加し、それに伴い社会保険料負担は増加していく。医療制度全体を見れば、医師の給与を相対的に削って制度の延命をはかる機運が起きても

もっとみる

どんなに忙しくて時間がなくても、自発的な活動もしないと心が死ぬ

後期研修医という病院のヒエラルキー最底辺(初期研修医は「お客様」扱い)として働いていると、朝〜夜遅くまでの勤務が多い。
帰宅したら飯食って少しyoutubeやSNSを見て過ごし、仕事の調べ物をして、風呂に入って寝る。朝起きたら仕事に行く。
こういう生活スタイルになりがちだ。だけど、こういう生活は自分にとって確実にメンタルをすり減らすことに最近気がついた。心が死んでしまう。無味乾燥な日々。

だから

もっとみる

急性期からピボットする若手が増えている件について

周囲を見渡すと明らかに増えています。
後期研修から大学医局に入局して、後期研修プログラムを修了したタイミングで、あるいは専門医資格を取得したタイミングで、つまり卒後5〜7年程度のところで医局を離れて急性期病院勤務や当直・オンコール業務から離脱、慢性期病院やクリニックに転職、それによって自由な時間を増やして家庭(家事や育児)とのバランスをとる。

身近なケースですが、将来を嘱望されていたような人材で

もっとみる

男女にとっての恋愛と結婚

結婚するかどうかは男に主導権があり、恋愛では女に主導権がある

女子は中の下以上のルックスであれば、アラツー〜20代半ばにかけて男から死ぬほどチヤホヤされます(場合によってはそれ以降も)。生まれつきLv.100の無双状態。ここで異性レベル的に格上の男やハイスペ男が寄ってくる。そして男に対する目が養われ、さらに男に対する要求レベルが上がっていく。

一方で男の場合、「男であること」自体に価値はなく、

もっとみる

働き方改革の流れにただ身を任せるのはヤバい

最近は働き方改革の普及により若手含めて早く家に帰ろうみたいなムードになっている。また以前は上司から熱く指導されたり、説教されたり、苦言を呈されたりとかがあったのだろうけど、今ではポリティカルコレクトネスという概念が普及し「ハラスメント」が叫ばれるようになった。上司は明らかに部下に気を遣うようになっている。特に女性に対して。

そのためか、上司も部下に対してあれこれ指導する場面は少なくなり、説教する

もっとみる

今の若者は金ばっかりとよく言われるけど

仕方がないことだと思う。

多くの若者はこの国の将来に希望を持つことができていない。国の将来に希望を持つことができないため、自分の人生の将来にも希望を持つことができていない。

将来に希望を持つことができず、漠然とした不安感がある。それを解消するために「目先の金を手に入れよう」としている。金を手に入れれば自動的に幸せになるわけではないけれど、少なくとも「自由に使える金が全くないという不幸」を避ける

もっとみる

結婚したがらない男性医師

が最近増えていると思います。医師に限らず結婚適齢期の男性全般に言えるかもしれませんが。

今後本給は下がっていくのはほぼ確定で税金も上がるため手取りは減っていくしインフレしているし、
自分の収入だけで家庭を支えることは難しい。
だからこそ結婚相手は吟味して地雷嫁を避けないといけない。
結婚後は共稼ぎで家事育児分担は当たり前、
そしてATMとしてうまく機能しない(金を稼げなくなる)、あるいはそのほか

もっとみる

若手医師の資産形成

独身で身軽なうちにどれだけ貯められるか

これを最近強く感じています。アラフォーのオーベンたちを見ていると、家を購入して住宅ローン、子供の学費(中学受験)などで出費がかさんで家計はカツカツ、当直で頑張ってお金を稼いで自分自身は小遣い月数万円で弁当生活、みたいな人が多い気がします。

結婚して家庭を持つと、金は貯まらない。家族の生活費、子供が育つと教育費、学費がかかるようになる。累進課税で本給手取り

もっとみる

自己紹介

そういえば自己紹介を載せていませんでした。

現在医師4年目(2024年度から5年目)、某診療科で専攻医2年目をしている者です。現在twitterでは専攻医2024(@medicapitalist)のアカウントで活動しております。

これからもぼちぼち発信していこうと思います。よろしくお願いいたします。

令和の医師の結婚戦略を考える(男性編)

最近周囲で結婚報告が相次いでいることもあり、今回は令和時代の男性医師の結婚について少し考えてみたいと思います。

実家がよほどの金持ちでなければ、同業(女性医師)との結婚を前提に考えた方がいい

日本の今後の政治、社会情勢を踏まえると、医師の給与は(他の業種と比べ相対的高給は維持されると思われますが)現在と比べ、徐々に引き下げられていくことは既定路線と考えられます。そのため医師1人の収入で家族を養

もっとみる