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#私の作品紹介
小さいけれど大切なお知らせ
『Art of Life I: 生きるための遺書』と題した私の文学作品の第一部が完結に近づいています。これまでは完成したところまでを無料記事として公開して来ましたが、第一部の完結という一つの節目を迎えるにあたり、今後適当な時期に全編を有料化する予定です。
本作品は、芸術家として、人間として、私が生きられるためには是が非でも書き上げ、世に訴えなければならない作品の一つです。これまで執筆を続けなが
【短歌】連作「親友」―F1カーとバン―
連作「親友」
中学高校時代に出会い、卒業後もずっと特別に大切な存在だった友だちとのことを詠みました。掛け替えのない思い出と、そのあとに起きた、信じられないような出来事と。
全13首です。
ふたりして通った劇場放課後の舞台に見つめたそれぞれの夢
一人だけ白のニットで浮く君と並んで聴いたX JAPAN
「五十嵐はF1カーさ。俺はバン」すべてを失くした俺に笑って
君にしか言えないだから打ち
【短歌と俳句】初夏の東北を旅して―十四歳の思い出―
湖畔にてかすむ対岸にらみつつ朝もやの中われ逍遥す
車窓より見ゆる人影田植え人
中学三年生のとき、修学旅行で東北地方を訪れた際の作品です。私が通っていた学校は都内の大変喧噪な場所にありました。毎日、地下鉄の轟音と車の排ガスとにさらされて通学していた私には、初めて旅する東北地方の初夏の空気は実に涼しく、さわやかでした。
湖というのは十和田湖のこと。すぐ近くのホテルに宿泊していました。朝起きて、
【短歌】自撰三首―迷いない心のつばさで―
あふれ出る言葉は泪泣くことのできない私の胸の奥より 題詠:「短歌」
否ばれて生ひ立てる身に消たれざる光ぞありて吾を生かしむ
歌意:否定されて生い立った私の中に、何ものによっても決して消されることのない光があり、それこそが私を生かしている
迷いない心のつばさで翔んでゆく私の空はどこまでも澄む
第一首と第三首は近作です。共に私を代表する歌として特別な愛情を持っています。特に第三首については、も
【今日の短歌】令和5年6月21日
あなたなら優しく教えてくれそうでふたりがちゃんと消える方法
どうしたらいいの私は慕わしい人は誰しも自殺ばかりで
いずれも技巧を用いて意識的に作ったものではなく、抱え続けた思いが心からそのまま歌となってあふれ出たような、自然に生まれた作品です。
第一首は、決して自暴自棄に陥った不健康な歌ではありません。絶望ではなく希望の、死ぬためではなく生きるための歌です。
これは、様々の意味で限りある