サコハタハルカ

老後は猫と共に深夜の喫茶店をやりたいな 根暗な目立ちたがりとは私のようなものを示します…

サコハタハルカ

老後は猫と共に深夜の喫茶店をやりたいな 根暗な目立ちたがりとは私のようなものを示します。犬と猫とビールと珈琲がすきです。

マガジン

  • めいちゃん、シッコしよか

    めいちゃん、シッコしよか〜排泄に病気をもった猫を保護した365日〜 うちの黒猫めいちゃんは、おしっことうんちが自分でできないし、しっぽは動かない。それでも、毎日を元気に生きている。

  • ねこのはなし

    猫にまつわる記事をまとめていきます🐈‍⬛ 我が家には4匹の猫がいて、今まで保護をしてきた猫や、お外で出会った猫の話もしていきます

記事一覧

固定された記事

#猫と暮らした数日間

「猫と過ごした数日間」 この数日間をことばにする為に noteと睨めっこをしながらああでもない、こうでもないと書いては消してを繰り返しているうちに 今日という日が来…

白詰草の犬

夕方、お店の裏から見える土手の道を、毎日散歩しているおっきなおっきな犬がいた。 ちょうどこのコムギの写真みたいに、白詰草が咲き始めたような春の日、わたしは彼にい…

12

【その1】めいちゃん、シッコしよか〜子猫と恐怖のうんこカーチェイス〜

はじめに、はこちらから 「黒猫保護した」2022年12月3日、ぐっさんから急な電話。「今仕事中だから無理」と返すと 「黒猫保護した」 という文字。 え、え!?猫!? さっ…

11

リンスが無いまま、発泡酒を買う、今日の飢え

30代の春子は、贅沢に飢えていた。 仕事終わりの帰り道、ドラッグストアに寄って、この時間になると運が良ければ出会える半額シールの貼られた加工肉と、発泡酒は気持ちば…

27

【プロローグ】めいちゃん、シッコしよか〜排泄に病気をもった猫を保護した365日〜

はじめに「めいちゃん、シッコ(おしっこ)しよか」 毎日2回、365日、この一年と半年間、ずっと言い続けている日課のセリフ。 現在、人間2人、猫4匹で小さな家に暮ら…

10

母の日と猫と、鳥取らしい雨と、

「母の日と猫と、鳥取らしい雨と、」 5月。曇天がアピールポイントのような鳥取で、 嘘みたいな晴れが続くと なんだか世界が嘘をついているような気分になるのは きっと自…

6
+24

うちのねこたち

8

「千と千尋の神隠し」鎮まれ妹よ、塩辛いキャラメルポップコーン

「千と千尋の神隠し」鎮まれ妹よ、塩辛いキャラメルポップコーン わたしにとって、一番古い映画館の記憶を思い出すとしたら、間違いなくこの、「千と千尋の神隠し」になる…

17

子供の頃のあの子を、君は覚えてる?

「ねーぇ〜!!10秒数えて!かくれんぼしよ!!」 放課後、夕方3時。 町には子供達の下校を見守りをお願いする放送が流れ、たくさんの小学生達で溢れる。 わたしが週に何…

9

猫のうんちが臭わない人のカルテ、春

【猫のうんちが臭わない人のカルテ、春】 「だからね?朝、鼻詰まりを感じる事がありますでしょう。レベルでいうとどのくらいか、どういう時に感じますか?」 「えっ、、…

うどん1玉とアクエリアス

「うどん1玉とアクエリアス」 先日、どうにもこうにもお腹の調子が悪く。 連勤真っ只中のわたしは病院に行く時間がなかったのと それほど大ごとでもなかっ…

仕事終わり、学生が「バイト終わりの深夜にめちゃくちゃ食べちゃうんですよ〜」と言っているのを聞き「そういや最近、お腹空かなくなったな、)と
不意にマックに行きシャカチキなるものを購入
レッドペッパーだかの粉
開けた瞬間咳込み、咄嗟に地面に叩きつける

私のシャカチキは釈迦になった

ギャル、怖い

総じて昔からギャルが苦手である。 大人になった今でも目は合わせられないし、話しかけられようものなら もれなく挙動不審のくそ隠キャと化す。 そもそも、鳥取県の大田舎…

「はるかっていっつも鏡見てるよね」

「そんなに何回も見たって顔が変わるわけではないのにね、自信があるんだね」 これは確か、中学生時代に友達から聞いた、いや聞かされた言葉である。 聞かされたっていう…

ねぇお姉さん、寅さん、死んだらしいよ

この記事は私が2021年の終わり頃に書いて下書きしていたようですね〜 『寅さん、死んだらしいよ。ほら』 お客さんの男性がそう言って昔のスクラップ記事を指差して私の方…

#猫と暮らした数日間

#猫と暮らした数日間

「猫と過ごした数日間」

この数日間をことばにする為に
noteと睨めっこをしながらああでもない、こうでもないと書いては消してを繰り返しているうちに

今日という日が来てしまった。

だから今日は、いちど白紙にして、取り止めのないままに書き始めようと思う。

「猫と暮らした数日間」

わたしは

猫が苦手だった。

小学生の頃、友達の家の猫に引っ掻かれたことがある。

漁港で魚を見ようと手をついた

もっとみる
白詰草の犬

白詰草の犬

夕方、お店の裏から見える土手の道を、毎日散歩しているおっきなおっきな犬がいた。
ちょうどこのコムギの写真みたいに、白詰草が咲き始めたような春の日、わたしは彼にいつものように手を振って挨拶をした、「おーい!こんばんは、今日も元気だね!」
それが最後だった。

毎日毎日、夕方のあの時間
10年前から、彼はこの道を通るのが日課だった。お母さんと一緒に、
綺麗なブラウンの毛をなびかせて、颯爽と気高く歩いて

もっとみる
【その1】めいちゃん、シッコしよか〜子猫と恐怖のうんこカーチェイス〜

【その1】めいちゃん、シッコしよか〜子猫と恐怖のうんこカーチェイス〜

はじめに、はこちらから

「黒猫保護した」2022年12月3日、ぐっさんから急な電話。「今仕事中だから無理」と返すと
「黒猫保護した」
という文字。
え、え!?猫!?

さっき電話無理と言った奴はどこに行ったのか、速攻で掛け直す。

「い、今さっきコンビニに寄ろうとして降りたら子猫が走って飛びついてきた。めっちゃ小さい、ガリガリでやばそう。
お尻とかもううんこでガビガビ・・・車の中うんこまみれだけ

もっとみる
リンスが無いまま、発泡酒を買う、今日の飢え

リンスが無いまま、発泡酒を買う、今日の飢え

30代の春子は、贅沢に飢えていた。

仕事終わりの帰り道、ドラッグストアに寄って、この時間になると運が良ければ出会える半額シールの貼られた加工肉と、発泡酒は気持ちばかりの糖質ゼロ、何かしらが抑えられた緑色のラベルを買う。何かが変わるのかと言われたらよくわからないが、こう言ったことは潜在的な悪あがきだと思っている。

最近、支払われる給料も、買うものもここ数年大して変わり無いはずなのに、お金が足りな

もっとみる
【プロローグ】めいちゃん、シッコしよか〜排泄に病気をもった猫を保護した365日〜

【プロローグ】めいちゃん、シッコしよか〜排泄に病気をもった猫を保護した365日〜

はじめに「めいちゃん、シッコ(おしっこ)しよか」

毎日2回、365日、この一年と半年間、ずっと言い続けている日課のセリフ。
現在、人間2人、猫4匹で小さな家に暮らしている。
猫嫌いだった自分が、猫と暮らすどころか毎日の介護までしているのだから、人生は本当にミラクルだ。

これから、排泄障害のある保護猫「めい」との毎日を記録した絵日記を、noteにまとめていくことに決めました。
少しでも多くの人に

もっとみる
母の日と猫と、鳥取らしい雨と、

母の日と猫と、鳥取らしい雨と、

「母の日と猫と、鳥取らしい雨と、」

5月。曇天がアピールポイントのような鳥取で、
嘘みたいな晴れが続くと
なんだか世界が嘘をついているような気分になるのは
きっと自分だけなんだろう。
朝方のまだ冷えた空気を吸い込んで、ため息をはいて
こんなふうに余計なことを考えながら連休をこなした。

ゴールデンウィークの仕事の疲れがドカンとのし掛かるかのように、母の日は土砂降りの日曜になった。
きっと山陰の空

もっとみる
「千と千尋の神隠し」鎮まれ妹よ、塩辛いキャラメルポップコーン

「千と千尋の神隠し」鎮まれ妹よ、塩辛いキャラメルポップコーン

「千と千尋の神隠し」鎮まれ妹よ、塩辛いキャラメルポップコーン

わたしにとって、一番古い映画館の記憶を思い出すとしたら、間違いなくこの、「千と千尋の神隠し」になる。
超大ヒット映画という言い方が安っぽく思えるくらいに名作中の名作な映画だから、この映画を挙げる人なんて”ススワタリ”の数くらい多いんじゃないかと思われるかもしれないが、わたしの千と千尋の神隠しの記憶は、物語ではなく「その日の映画館の中」

もっとみる
子供の頃のあの子を、君は覚えてる?

子供の頃のあの子を、君は覚えてる?

「ねーぇ〜!!10秒数えて!かくれんぼしよ!!」
放課後、夕方3時。
町には子供達の下校を見守りをお願いする放送が流れ、たくさんの小学生達で溢れる。

わたしが週に何回か仕事をするその場所は、いわゆる公民館で
そこはまさに小学生のパーティー会場だ。

ここに来はじめてもう2年、気がつけばわたしは「お店屋さんの"せんせい"」と呼ばれるようになった。

子供にとって、小学校の周りにいる人は全てせんせい

もっとみる
猫のうんちが臭わない人のカルテ、春

猫のうんちが臭わない人のカルテ、春

【猫のうんちが臭わない人のカルテ、春】

「だからね?朝、鼻詰まりを感じる事がありますでしょう。レベルでいうとどのくらいか、どういう時に感じますか?」

「えっ、、っと そーうですね、レベル、、
朝、猫のうんちの臭いに気づかない事がありますね、、」

「猫のうんちね。
朝起きて 猫のうんちが 臭わない、と。」

呼吸器内科にて、お爺さん先生が復唱しながら私のカルテにそう書き込む。
医者らしい達筆で

もっとみる
うどん1玉とアクエリアス

うどん1玉とアクエリアス

「うどん1玉とアクエリアス」

先日、どうにもこうにもお腹の調子が悪く。
連勤真っ只中のわたしは病院に行く時間がなかったのと
それほど大ごとでもなかったので、とりあえず整腸剤でも買っとくか、と町のドラッグストアに立ち寄ったんですよ。

都会の同じドラッグストアと比べたら棚数も商品数も少なく
入り口付近にはヒンヤリシリーズなんかよりも
農業関連の虫駆除系のものの方

もっとみる

仕事終わり、学生が「バイト終わりの深夜にめちゃくちゃ食べちゃうんですよ〜」と言っているのを聞き「そういや最近、お腹空かなくなったな、)と
不意にマックに行きシャカチキなるものを購入
レッドペッパーだかの粉
開けた瞬間咳込み、咄嗟に地面に叩きつける

私のシャカチキは釈迦になった

ギャル、怖い

ギャル、怖い

総じて昔からギャルが苦手である。
大人になった今でも目は合わせられないし、話しかけられようものなら
もれなく挙動不審のくそ隠キャと化す。

そもそも、鳥取県の大田舎出身の私が、”ギャル”という生き物に遭遇したのは高校生になってからだった。
鳥取の中でも郊外の郡部に育ったので、小学校はもちろん、中学校も1つしかなかったほぼ持ち上がりエスカレーターの私にとっては、保育園から高校に上がるまでほとんど新し

もっとみる
「はるかっていっつも鏡見てるよね」

「はるかっていっつも鏡見てるよね」

「そんなに何回も見たって顔が変わるわけではないのにね、自信があるんだね」
これは確か、中学生時代に友達から聞いた、いや聞かされた言葉である。

聞かされたっていうのはなぜかというと、本人の口から直接聞いたわけではなく、よくある
「〇〇ちゃんがあなたのことこんな風に言ってたよ、そんなこと言わなくて良いのにね。」
というやつである。又聞きですね。世の中で一番必要ない伝言ゲーム。

あ、ちなみに”はるか

もっとみる
ねぇお姉さん、寅さん、死んだらしいよ

ねぇお姉さん、寅さん、死んだらしいよ

この記事は私が2021年の終わり頃に書いて下書きしていたようですね〜

『寅さん、死んだらしいよ。ほら』
お客さんの男性がそう言って昔のスクラップ記事を指差して私の方を見ている。

寅さんこと渥美清さんが亡くなったのは1996年の8月4日。
今日は2021年ももうすぐ終わろうとしているんだが。
普段なら失礼な話「面倒なパターン来たなーやばいなー」
と、回避系愛想笑いで「え〜ほんとですね〜あはは〜ご

もっとみる