サコハタハルカ

老後は猫と共に深夜の喫茶店をやりたいな 根暗な目立ちたがりとは私のようなものを示します…

サコハタハルカ

老後は猫と共に深夜の喫茶店をやりたいな 根暗な目立ちたがりとは私のようなものを示します。犬と猫とビールと珈琲がすきです。

マガジン

  • めいちゃん、シッコしよか

    めいちゃん、シッコしよか〜排泄に病気をもった猫を保護した365日〜 うちの黒猫めいちゃんは、おしっことうんちが自分でできないし、しっぽは動かない。それでも、毎日を元気に生きている。

  • ねこのはなし

    猫にまつわる記事をまとめていきます🐈‍⬛ 我が家には4匹の猫がいて、今まで保護をしてきた猫や、お外で出会った猫の話もしていきます

最近の記事

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#猫と暮らした数日間

「猫と過ごした数日間」 この数日間をことばにする為に noteと睨めっこをしながらああでもない、こうでもないと書いては消してを繰り返しているうちに 今日という日が来てしまった。 だから今日は、いちど白紙にして、取り止めのないままに書き始めようと思う。 「猫と暮らした数日間」 わたしは 猫が苦手だった。 小学生の頃、友達の家の猫に引っ掻かれたことがある。 漁港で魚を見ようと手をついた場所が、猫のおしっこスポットで 一日中臭い手で半べそをかいたトラウマがある。

    • わたしが、わたしを忘れないための備忘録

      「誰だったっけ。あれ。」 最近、この言葉をよく口にするようになってしまった。 なんだっけ、誰だっけ、そんなこと言ったっけ。 っけっけっけ、けっけ、 憎いことに、全てを忘れたわけではなくって ぼんやりと片隅に見えていて、記憶がそこにあって、だけど、手が届かない。 前に一緒に働いていた人、同級生の下の名前、学生時代の先生の名前、必死で見ていたはずの、オーディション番組に参加していた人。 訓練校で勉強した、試験も合格したはずのパソコンの使い方、漢字の書き方、九九の覚え方、一昨日の

      • #1 ぬるいカフェラテとお人好し

        本日の最高気温は34度、車の中は40度を超えるような夏の火曜。 中古で買った安い軽自動車が、「もう頑張れないよ」という音を立てて稼働している。 涼しさを求めてカフェがある本屋に立ち寄ろうとした。 駆け込んでハッとする。 入り口に保険屋さんの若いお姉ちゃんが立っている。しまった、暑さで入り口のチェックを怠ってしまった。 店に入るまでの扉と扉の間は、冷房の涼しさと外の熱風とが中途半端に混じり合い、暑い。例えるならば、氷の量を間違えた中途半端にぬるいカフェラテのような気持ち悪さが

        • 白詰草の犬

          夕方、お店の裏から見える土手の道を、毎日散歩しているおっきなおっきな犬がいた。 ちょうどこのコムギの写真みたいに、白詰草が咲き始めたような春の日、わたしは彼にいつものように手を振って挨拶をした、「おーい!こんばんは、今日も元気だね!」 それが最後だった。 毎日毎日、夕方のあの時間 10年前から、彼はこの道を通るのが日課だった。お母さんと一緒に、 綺麗なブラウンの毛をなびかせて、颯爽と気高く歩いて行くように見えた。 わたしがここで働きはじめた頃にはもうここを歩いていて、最初は

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        #猫と暮らした数日間

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        • めいちゃん、シッコしよか
          2本
        • ねこのはなし
          3本

        記事

          【その1】めいちゃん、シッコしよか〜子猫と恐怖のうんこカーチェイス〜

          はじめに、はこちらから 「黒猫保護した」2022年12月3日、ぐっさんから急な電話。「今仕事中だから無理」と返すと 「黒猫保護した」 という文字。 え、え!?猫!? さっき電話無理と言った奴はどこに行ったのか、速攻で掛け直す。 「い、今さっきコンビニに寄ろうとして降りたら子猫が走って飛びついてきた。めっちゃ小さい、ガリガリでやばそう。 お尻とかもううんこでガビガビ・・・車の中うんこまみれだけどギリ交通ルール守って飛ばして帰ってきた。うんこカーチェイスだわ」 えええええ

          【その1】めいちゃん、シッコしよか〜子猫と恐怖のうんこカーチェイス〜

          リンスが無いまま、発泡酒を買う、今日の飢え

          30代の春子は、贅沢に飢えていた。 仕事終わりの帰り道、ドラッグストアに寄って、この時間になると運が良ければ出会える半額シールの貼られた加工肉と、発泡酒は気持ちばかりの糖質ゼロ、何かしらが抑えられた緑色のラベルを買う。何かが変わるのかと言われたらよくわからないが、こう言ったことは潜在的な悪あがきだと思っている。 最近、支払われる給料も、買うものもここ数年大して変わり無いはずなのに、お金が足りなくなっているように思う。 政治がどうとか情勢がどうとか、最近テレビを付けていない

          リンスが無いまま、発泡酒を買う、今日の飢え

          【プロローグ】めいちゃん、シッコしよか〜排泄に病気をもった猫を保護した365日〜

          はじめに「めいちゃん、シッコ(おしっこ)しよか」 毎日2回、365日、この一年と半年間、ずっと言い続けている日課のセリフ。 現在、人間2人、猫4匹で小さな家に暮らしている。 猫嫌いだった自分が、猫と暮らすどころか毎日の介護までしているのだから、人生は本当にミラクルだ。 これから、排泄障害のある保護猫「めい」との毎日を記録した絵日記を、noteにまとめていくことに決めました。 少しでも多くの人に、この子のような障害を持つ猫のことを知ってもらえたら。出会った時に、一人でも多く

          【プロローグ】めいちゃん、シッコしよか〜排泄に病気をもった猫を保護した365日〜

          母の日と猫と、鳥取らしい雨と、

          「母の日と猫と、鳥取らしい雨と、」 5月。曇天がアピールポイントのような鳥取で、 嘘みたいな晴れが続くと なんだか世界が嘘をついているような気分になるのは きっと自分だけなんだろう。 朝方のまだ冷えた空気を吸い込んで、ため息をはいて こんなふうに余計なことを考えながら連休をこなした。 ゴールデンウィークの仕事の疲れがドカンとのし掛かるかのように、母の日は土砂降りの日曜になった。 きっと山陰の空も晴らすことに疲れたんだ。 帰り道、自販機にペットボトルを捨てて帰ろうとしたら

          母の日と猫と、鳥取らしい雨と、

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          うちのねこたち

          うちのねこたち

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          「千と千尋の神隠し」鎮まれ妹よ、塩辛いキャラメルポップコーン

          「千と千尋の神隠し」鎮まれ妹よ、塩辛いキャラメルポップコーン わたしにとって、一番古い映画館の記憶を思い出すとしたら、間違いなくこの、「千と千尋の神隠し」になる。 超大ヒット映画という言い方が安っぽく思えるくらいに名作中の名作な映画だから、この映画を挙げる人なんて”ススワタリ”の数くらい多いんじゃないかと思われるかもしれないが、わたしの千と千尋の神隠しの記憶は、物語ではなく「その日の映画館の中」そのもの。 じゃあ、ここで一度あの頃に戻ってみよう。 2001年、夏。わたしは

          「千と千尋の神隠し」鎮まれ妹よ、塩辛いキャラメルポップコーン

          子供の頃のあの子を、君は覚えてる?

          「ねーぇ〜!!10秒数えて!かくれんぼしよ!!」 放課後、夕方3時。 町には子供達の下校を見守りをお願いする放送が流れ、たくさんの小学生達で溢れる。 わたしが週に何回か仕事をするその場所は、いわゆる公民館で そこはまさに小学生のパーティー会場だ。 ここに来はじめてもう2年、気がつけばわたしは「お店屋さんの"せんせい"」と呼ばれるようになった。 子供にとって、小学校の周りにいる人は全てせんせいなんだろう。 ここに立つと、毎日 小学生が代わりがわりに話しかけてくる。 「

          子供の頃のあの子を、君は覚えてる?

          猫のうんちが臭わない人のカルテ、春

          【猫のうんちが臭わない人のカルテ、春】 「だからね?朝、鼻詰まりを感じる事がありますでしょう。レベルでいうとどのくらいか、どういう時に感じますか?」 「えっ、、っと そーうですね、レベル、、 朝、猫のうんちの臭いに気づかない事がありますね、、」 「猫のうんちね。 朝起きて 猫のうんちが 臭わない、と。」 呼吸器内科にて、お爺さん先生が復唱しながら私のカルテにそう書き込む。 医者らしい達筆で書かれたその文字、 なんか五・七・五刻んでるし、 川柳みたいになっちゃってるし、

          猫のうんちが臭わない人のカルテ、春

          うどん1玉とアクエリアス

          「うどん1玉とアクエリアス」 先日、どうにもこうにもお腹の調子が悪く。 連勤真っ只中のわたしは病院に行く時間がなかったのと それほど大ごとでもなかったので、とりあえず整腸剤でも買っとくか、と町のドラッグストアに立ち寄ったんですよ。 都会の同じドラッグストアと比べたら棚数も商品数も少なく 入り口付近にはヒンヤリシリーズなんかよりも 農業関連の虫駆除系のものの方が優先的に置かれているようなところ。 しかも蚊取り線香なんて生ぬるいものでは

          うどん1玉とアクエリアス

          仕事終わり、学生が「バイト終わりの深夜にめちゃくちゃ食べちゃうんですよ〜」と言っているのを聞き「そういや最近、お腹空かなくなったな、)と 不意にマックに行きシャカチキなるものを購入 レッドペッパーだかの粉 開けた瞬間咳込み、咄嗟に地面に叩きつける 私のシャカチキは釈迦になった

          仕事終わり、学生が「バイト終わりの深夜にめちゃくちゃ食べちゃうんですよ〜」と言っているのを聞き「そういや最近、お腹空かなくなったな、)と 不意にマックに行きシャカチキなるものを購入 レッドペッパーだかの粉 開けた瞬間咳込み、咄嗟に地面に叩きつける 私のシャカチキは釈迦になった

          ギャル、怖い

          総じて昔からギャルが苦手である。 大人になった今でも目は合わせられないし、話しかけられようものなら もれなく挙動不審のくそ隠キャと化す。 そもそも、鳥取県の大田舎出身の私が、”ギャル”という生き物に遭遇したのは高校生になってからだった。 鳥取の中でも郊外の郡部に育ったので、小学校はもちろん、中学校も1つしかなかったほぼ持ち上がりエスカレーターの私にとっては、保育園から高校に上がるまでほとんど新しい出会いというものはなく 当時鼻を垂れながら走り回っていた男子がいつの間にか背が

          ギャル、怖い

          「はるかっていっつも鏡見てるよね」

          「そんなに何回も見たって顔が変わるわけではないのにね、自信があるんだね」 これは確か、中学生時代に友達から聞いた、いや聞かされた言葉である。 聞かされたっていうのはなぜかというと、本人の口から直接聞いたわけではなく、よくある 「〇〇ちゃんがあなたのことこんな風に言ってたよ、そんなこと言わなくて良いのにね。」 というやつである。又聞きですね。世の中で一番必要ない伝言ゲーム。 あ、ちなみに”はるか”というのは私です。(言わずもがな) これは大人になってからも幾多なく経験した

          「はるかっていっつも鏡見てるよね」