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騙してまで何かを得る意味。

■世界腐敗認識指数。
・最近のNEWS(2024年2月1日付)、「『23年世界腐敗認識指数』、180ヵ国中ベトナムは77位(22年)から83位に後退、日本18位から16位に上昇、デンマーク首位」。
・上述のデータは世界各国の汚職を監視している非政府組織(NGO)の『トランスペアレンシー・インターナショナル(Transparency International)』が発表する2023年版で、「その国や政府がどれ程汚れているか腐っているか汚職が蔓延っているか」と言った指標ともいえる。

■不正の世界。
・同ランクは「世界銀行(WB)、世界経済フォーラム(WEF)等世界13の組織のデータに基づき、汚職がなく腐敗度が最も低い状態を100ポイント、腐敗度が最も高い状態を0ポイントとして数値化し、1995年から毎年発表されている」。
・『腐敗度が最も低い国Top10』は以下の通り、「デンマーク(90ポイント)首位、フィンランド(87)2位、ニュージーランド(85)3位、ノルウェー(84)4位、シンガポール(83)5位、スウェーデン(82)6位、スイス(82)6位、オランダ(79)8位、ドイツ(78)9位、ルクセンブルク(78)9位」となる。
・ちなみに『腐敗度が最も高い国Top10』は、「トルクメニスタン(18ポイント)172位、赤道ギニア(17)172位、ハイチ(17)172位、ニカラグア(17)172位、北朝鮮(17)172位、イエメン(16)176位、南スーダン(13)177位、シリア(13)177位、ヴェネズエラ(13)177位、ソマリア(11)180位」となっている。腐敗度がきわめて高い国の特徴は「貧しく、戦争によって荒廃し、国家破綻直前の状態にある」と言われている。

■不正や汚職はなくならない。
・余談、以前読んだ世界大手監査法人発行の書籍に「不正や汚職はなくならない」という言葉が記述されていた事を思い出す。本ランク首位のデータを見ても「100%クリーンな国」とは言い切れず、少なからず汚職や不正が存在しているのだ。
・普段「不正や汚職は言語道断、けしからん」と感じている人でも、立場や環境が変われば、人はその言葉すら忘れるか、都合よく物事を解釈して良からぬ方向へ足を踏み入れる可能性がゼロではない、と私は察している。私が一国家を動かせる立場に立った時、私は何を思いどう行動するかは想像すらできない。
・会社でのポジションが上がった時、組織のトップに立った時、国家の中枢を担う立場になった時、その時の思考や判断は人が受けたきた教育、家庭環境、周りにいる人々、生まれ育っていく土壌に大きく左右されるだろう。
・社会人なりたての頃先達に「騙すより、騙された方が良い」なんて言葉を聞いた事があり、その頃はあまりピンとこなかったが、「騙されたら勉強して2度と同じ事を繰返さぬよう努めれば良い」、それよりも「人をだましてまで何かを得る事に何の意味があるのか」という事を私に伝えようとしていたのかもしれない。本報道に遠い記憶が蘇る。

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