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皆様の素敵だなと思った作品をご紹介😊✨

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#私の作品紹介

人生”初”の電子書籍出版!

人生”初”の電子書籍出版!

2024年3月30日。
電子書籍を出版しました!

『人生を変えるかもしれない1日30分の英語学習法 』

皆さまの英語学習の1つの選択肢になれば嬉しいです。

【詩】流れていく

【詩】流れていく

電車の窓から流れていく景色を見ていた
木々が流れて来ては消えていく

常に流れていく
時間も景色も

空の雲だって
ゆっくり流れている

気持ちも
何もかも流れている

家に一人でいる時間が長いと
何も流れない

停滞すると心が澱んでいく
流れは必要だ

少しでも外に出よう
外の空気に触れよう

考えが流れ始める
やっと動き出す

流れを止めたらダメだ
どんな時でも

ゆっくりでも
常に流れている

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【詩】恋するあの子は恋愛体質

【詩】恋するあの子は恋愛体質

あの子はすぐに好きな人ができる
彼氏が途切れたことがない
いつも恋してる
別れればどこからともなく
次の彼が現れる

私はといえば
あまり人を好きにならない
…違うな
好きな人はたくさんいる
だけど恋に落ちない

あの子と私
何が違うのだろう
あの子は誰かといるのが好き
私はひとりが好き
それだけの違いか…?

あの子のストライクゾーンは広い
私のは狭い
あの子は友達の延長でつきあえる
私は恋人に

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ゆっくりでも、動いてるんだから、いいんじゃないのかな

ゆっくりでも、動いてるんだから、いいんじゃないのかな

黒いねこと
白いねこが
じゃれあって
ごろごろと
転がっている

だからといって
灰色に見える
わけではない

ねこと
ねこが
合わさったら
ねこ色
と言うのさ

ウチのねこが
得意気に言ってくる

ねこ色なんて
聞いたこと
ないけどなあ

軽く言い返すと

まだまだ
キミの知らないことなんて
山ほどあるのさ

と、ウチのねこ

ふーん

そうやって
ウチのねこから
世の中の
さまざまなことを

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いっときの気の迷い

いっときの気の迷い

寝られなくて
部屋の窓を
少しだけ
開けてみる

近くの
田んぼで
ケロケロが
ゲコゲコやっている

それぞれ
勝手に
歌っているような

みんなで
ひとつの曲を
歌っているような

心地よく
寝られそうな
気にもなり

心地よく
聞き入って
しまいそうな
気にもなり

ケロケロになって
一緒に歌ってみようかな
という気には
かろうじてならず
これからも
ヒトとして
生きていく
ことにする

漂着ちゃん | 第1話 [創作大賞2024] | ファンタジー小説部門

漂着ちゃん | 第1話 [創作大賞2024] | ファンタジー小説部門

[ あらすじ ]

漂着ちゃん 第1話 リュックサックにロープだけ入れて山を目指した。日に数人しか利用客がいないような駅だったらどこでも良かった。駅周辺には、数件の家屋しか見えない。そこに魅力を感じたから下車した。

 細い道が一本あって山頂へとつづいている。けもの道だろう。だったらなおさら好都合だ。道なりに進んで行った。それにしても長い道である。もうすでに人家はひとつも見えなくなっていた。なのに

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憧れの一閃 七剣士物語 ~私たち高校1年生~ 其の三十三

憧れの一閃 七剣士物語 ~私たち高校1年生~ 其の三十三

※其の三十二からの続きです。気軽にお付き合いください。

 
 「……2人共、竹刀や防具は? 2人の剣道歴も少し教えてちょうだい」

ようやく琴音先生が重い口を開いた。相馬と四日市は、よほど恐ろしかったのか、ゆっくりと顔を上げる。周りにいた部員も少しホッとする。琴音先生は美人で優しい先生だ。しかし、怒ると超絶に怖い。2人のことは私も含めてほとんど知らない。1年生部員は掃除をしつつ、それとなく聞こえ

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【詩】キミが私を狂わせ始める

【詩】キミが私を狂わせ始める

この続編です👇

恋をしていない私
とても心地よい
いつも自由でいられる
何にも縛られない
苦しい思いもない
悲しく思うこともない

私はひとり身を謳歌していた
なのに見る夢といえば
恋をしている夢ばかり
…なぜ
私はもう恋愛は卒業したはず
恋はもう懲り懲りなのに

実は恋をしたいの?
懐かしく思っているだけだよね
だってもう恋はしたくないから
ちょっと懐かしい思いがあるだけ
だからだよね
きっ

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「手作りのカバン」詩―「#わたしのカバン」企画応募作品

「手作りのカバン」詩―「#わたしのカバン」企画応募作品

坊やのカバンは あちこちが
ほころび始めてる
大好きな恐竜のアプリケは 
目が取れて 優しい顔に変わってる

お母さんが 夜中に
チクチクと手縫いして
作ってくれた 紺色のカバンだ

幼稚園には
手作りお弁当と
キャラクター柄のマグボトルを
詰めて 出かける

坊やは このかばんが大好き
皆と 外遊びに行く時も
このかばんは 一緒についていく

丁度 坊やの ポケットが一つ
増えたような お気に入

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【詩】湯気は幸せの象徴

【詩】湯気は幸せの象徴

母が両手で包む湯呑みから上がる湯気
隣にある急須からも湯気が上がる
気持ちが温かくなる光景
湯気は幸せの象徴

お鍋の蓋の穴から上がる湯気
露天風呂から上がる湯気
お風呂場の窓をくもらせる
バスタブから上がる湯気

暖かいって幸せ
それだけで幸せな気分になる
空気中に飛び出す湯気のダンス
湯気を見ると母の温もりを思い出す

©2023-2024 alice hanasaki

今日は母の命日。

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【詩】最後の母の日

【詩】最後の母の日

母が生きていた最後の母の日
いつも
「自分のことを優先していいよ」
と言っていた母が
初めて
「今日は出かけないで、そばにいて」
と言った日
それほど母の病状は悪化していたのだと悟った
心細かったのだと知った

亡くなる9日前の母の日
私は1日中母と過ごした
何をするでもなく
ただ一緒にいた
それが最後の母の日になるとも知らず
ただ一緒に過ごした

この日のことがずっと思い出になるなんて
知らずに

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【詩】キミの誕生日

【詩】キミの誕生日

キミの誕生日
一緒に祝ってあげられる私じゃなくてごめんね

キミがこの世に生を受けた日
なんて神聖な日

私は誰とも会いたくなくて
一人ここにいる

都会の喧騒を逃れて
一人草原に寝転んで

一人でキミの誕生日を祝っている
この世に生きているキミを感じている

©2023-2024 alice hanasaki

※この作品は創作であり、
私生活とは関係ありません。

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きっと泣いてしまうんだろう

きっと泣いてしまうんだろう

一年後 自分がどうしているのか
まったく 想像ができない

一年後 自分が生きているのか
まったく 自信が持てない

あと何回 朝日に
ため息をつけばいいの?

あと何回 暗闇に
不安を覚えればいいの?

あと何回 おいしくもないごはん
ひとりで食べないといけないの?

ふと 自分の最期を 想像する
きっと 死にたくない と言って
泣いてしまうんだろう

お父さんと弟のことは
思い出さなくて
お母

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詩 | ようよう白くなりゆくは...

詩 | ようよう白くなりゆくは...

しだれ桜に しなだれつきしあと
妖艶なる花 地に落つを見ゆ

花にとってかわりしは
涼やかに揺れし青き葉の音

かの青き葉に 彩りを
与えんとする 藤の花
我と藤とは 似たる者かな

永遠なる儚さを
慰める物は唯だ花のみか?

好色の 男に絶えず 揉まれつつ
よごれし體 艶やかに

脱皮せしこと 数千年
移り行く時を 渡りつつ
刹那を重ねて たどり着きけり

一秒ごとに 死を重ね
そを生と名づく

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