記事一覧
RZP Book Talk Vol.11 『怒りについて』セネカ 著 | 岩波書店 刊
怒りは二日酔いに似ている・・・二日酔い。進まない思考、重い頭、アルコール臭のする息・・・。しかし、一番辛いのは、「またやってしまった」という自己嫌悪ではないでしょうか?今日は特別な日、疲れた、嫌なことがあった―色々な言い訳ができます。そして唐突に思われるかもしれませんが、もう1つ、ついやってしまって後悔するもの、それは「怒り」ではないでしょうか?相手のため、正義の必要悪、限界を超えるため、疲れ、空
もっとみるRZP Book Talk Vol.8 『バッタを倒しにアフリカへ』 前野 ウルド 浩太郎 著 | 光文社 刊
子どもがYouTuberになりたい、といったら、何と返しますか?AIの普及で、今ある職業の半分が無くなる一方、未来の職業の半分はまだ登場していない、と言われています。気が付けばYouTuber、レゴビルダー、プロゲーマー、地下アイドル―かつてない職業が増えています。彼らはいつそれを生業とし、そう呼ばれるようになったのでしょうか?もし皆さんの子どもが想像もつかない新しい仕事に人生を費やす、と言ったら
もっとみるRZP Book Talk Vol.6『嫌われる勇気』岸見一郎, 古賀 史健 著 | ダイヤモンド社 刊
「同調」と「監視」、私たちが作った日本社会のお家芸営業する店への非難、他県ナンバー車へのいやがらせ……。コロナ対策で政府が「自粛」を呼びかける中、私達が目にしたのは、国家の監視ではなく、要請だけで「監視」しあう私達自身の姿です。自粛警察という新しい言葉が登場しましたが、考えてみると、村八分、隣組、世間体-過度な同調や監視は今に始まったものではなく、日本社会の暗いお家芸なのです。
同調、監視-その
RZP Book Talk Vol.4 『テレンス・コンラン インテリアの色使い』 テレンス・コンラン 著|エクスナレッジ 刊
「おどろき!同僚の私服スタイル」という記事を見かけて、思わず読んでしまったことがある人は私だけではないはずです。他人の私生活を知りたい、という欲望をつく見出しですが、本来プライベート領域の私服は、随分前からその人のセンスや、パブリックイメージとのギャップを「見せる」衣装になっています。そして、今年のリモートワークで、私服に続いて私たちの「部屋」が「見せる」ようになったプライベート領域になりつつある
もっとみるRZP Book Talk Vol.1 『セゾン 堤清二が見た未来』鈴木哲也 (著)|日経BP 刊
「組織が危機を乗り越え、長期的に成長するヒント」
無印良品、パルコ、ロフト 、ファミリーマート、吉野家、リブロ―皆さんもよく知るナショナルチェーンですね。でも、これらがかつてセゾングループに属し、堤清二という不世出の経営者が作った――それを知らない人が増えています。
なぜセゾンの子孫は繁栄しているのか?
セゾングループはバブル崩壊で解散