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編集ライティング✍️

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記事一覧

編集という仕事は、最終的に「生き方」で差別化するしかない

編集という仕事は、最終的に「生き方」で差別化するしかない

編集者は写真が撮れるわけじゃない。絵が描けるわけでも、美しい文章が書けるわけでもない。

編集者は「なにかの専門家」じゃない。

強いて言えば、企画をする人。そして、それを実現する人だ。誰かに動いてもらって、カタチにしていく人。最近はプロモートすることもそこに入り始めているかもしれない。

どこかで「編集者は、なんにもできないけどなんでもできる職業」と聞いたことがあるが、まさにそのとおりだなと思う

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原稿料を上げたくなる「すごいライター」はここが違う

原稿料を上げたくなる「すごいライター」はここが違う

なんだか連日、いろんな方からの反響をいただきありがとうございます。ほくほくしております。お金ライターの三浦さんから、引き続き熱いネタをいただいているので、取り上げたいと思います。ほくほく。

なるほど。ありがとうございます。

僕の編集部では現在進行形でたぶん50人くらいのライターさんと契約しており、過去やり取りをした方々まで含めると、結構な人数のライターさんとご一緒しています。今回はその中でも「

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初心者ライターがつくってしまいがちな構成のパターンを桃太郎で整理した

初心者ライターがつくってしまいがちな構成のパターンを桃太郎で整理した

あれはざっくり5年ほど前でしょうか。

イベント取材を終え、編集者から「初稿の前に構成いただけると幸いです」と言われた駆け出しライターは、10分くらいで構成を作成し終え、どや顔で送付しました。イベント取材中のメモに申しわけ程度の見出しをつけ、一切インデントをせずに羅列しただけのドキュメントを、です。いま、彼女に向かって言ってやりたい言葉はひとつだけ。

「お前が作成したのは構成じゃなくて議事録だか

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【何を×どう書くか】ライター初心者が実践した「自分にしかない切り口」の見つけ方

【何を×どう書くか】ライター初心者が実践した「自分にしかない切り口」の見つけ方

「自分らしい文章を書くには、どうすればいいのか?」

ライターであれば、一度は悩むかもしれません。

ライター初心者の私も悩んでいました。「伝えたいことはあるのに、何を書けばいいのか分からない」と......。

性格上立ち止まっているのも悶々としていたため、人に聞いたり世に出ている記事を分析したりと試行錯誤しました。

その結果、ようやく自分にしかない切り口を見つけることができました!

今回は

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【無料】 『取材・執筆・推敲』ガイダンス

【無料】 『取材・執筆・推敲』ガイダンス

ガイダンス ライターとはなにかライターは「書く人」なのか
ライターとはなにか。

なにを書く人のことを、ライターと呼ぶのか。

ガイダンスのはじまりは、この問いから考えていきたい。

字義どおりに考えるなら、write(書く)に行為者をあらわす接尾辞(-er)をつけたライターは、「書く人」である。しかし、職業としての「書く人」たちを挙げていけば、ほかにも大勢いる。小説家、詩人、エッセイスト、コラム

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「いつも、どうやって記事書いているの?」同僚の編集者に聞いてみた。

「いつも、どうやって記事書いているの?」同僚の編集者に聞いてみた。

意外に知らない他人の「書き方」 同じ雑誌の編集部で働いていても、編集者同士、普段は「どうやって仕事しているの?」という会話を交わすことは、意外にもほとんどない。

 雑誌の編集者は、筆者から原稿をもらうだけでなく、自らインタビューや座談会などの記事を書くことも多い。しかし、それぞれの編集者がどうやって書いているのかは、謎に包まれている。当然といえば当然で、「書く」というのは1人で完結する作業だから

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【イベントレポート】現役ライターに聞いた、仕事内容とこれまでのステップ

【イベントレポート】現役ライターに聞いた、仕事内容とこれまでのステップ

「ライターの仕事ってどういうことしているの?」
「実際、SHElikes(以下、SHE)で学びライターとして活躍している人の話を聞きたい!」

将来ライターを目指している方なら、実際のお仕事内容気になりますよね。

そこで今回はSHEメイト(SHEで学んでいる受講生)が主催する、転職コミュニティとのコラボイベント【この仕事の話を聞いてみよう〜ライター編〜】が開催されました。

現役ライター2名をゲ

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編集歴15年の僕が考える「うまい文章」とは

Twitterでほそぼそとやってる質問箱に「どんな文章がうまいと思うか」という質問が来ました。

このことについて広げてみます。

アカデミー受賞した、とある映画の話「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」という映画があります。「バベル」「レヴェナント」など、映画賞で常連のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督による作品で、こちらもアカデミー作品賞を受賞しています。

一時はスタ

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おもしろいコンテンツづくりは「悩み相談」から始まる

おもしろいコンテンツづくりは「悩み相談」から始まる

よく「どうやったら取材が盛り上がりますか?」「どうやったら記事がおもしろくなりますか?」と聞かれることがあります。

ぼくが振り返ってみて思うのが「取材って、たいてい自分の悩み相談をしているなー」ということです。

「株主総会って緊張するんですか?」「取材なのに悩み相談ってどういうこと?」と思われるかもしれません。

たとえば以前UUUMの鎌田さんの取材をしました。そのときは数日後に何かのセミナー

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【採用広報用コンテンツ】社員インタビューで失敗しないための最強準備法!

【採用広報用コンテンツ】社員インタビューで失敗しないための最強準備法!

採用ブランディングにおいて重要な役割をもつ、広報用コンテンツ。社員インタビューを自社で実施するなど、多くの人たちが取り組み始めています。

インタビューは社内リソースのみでできるということもあり、お手軽なコンテンツ。一方で、「読者のターゲットが定まっていない」「文章の書き方に問題がある」などの極めてもったいない理由で効果を最大化できていないコンテンツも多くあります。

今回は、多くの企業の採用ブラ

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編集者とライターの違い

編集者とライターの違い

編集者とライターはどう違うんですか? という質問をもらったので書こうと思ったんですが、ちょっと困ったなーと思っています。

定義は人それぞれですし、業界とか会社によっても、その役割は違うと思うからです。

「編集者はそうあるべきじゃないと思います!」とか「そもそもライターというのはですね……」というご意見をいただきそうなので、躊躇しながら書いています。

ただ、学生さんの中には「編集者」を目指せば

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そのエッセイは「Weの話」になっているか

そのエッセイは「Weの話」になっているか

「かがみよかがみ」のエッセイコンテスト "小野美由紀賞"に応募されたエッセイを、一編一編読んでいる。

気合の入った応募作多数、それぞれに固有の熱量があり、大変素晴らしい。現代を生き抜く女子特有の「あるある」なエピソードから、思いもよらない「ふつう」の定義までバラエティに富み、大変興味深く読ませていただいている。

が。

一方で、エッセイのテーマとして設定された「ふつう」という言葉を自分なりに再

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書きはじめる前に「地図」を描こう

書きはじめる前に「地図」を描こう

「書いてるうちに何を書きたかったのかわからなくなる」というお悩みをいただきました。

たしかに書いてるうちに迷ってしまって「はて、これはどこに行き着くんだろう?」となったり「いちおう書いてはみたけど、いったい何の文章なのかがイマイチわからないな……」ということはよくあります。

こんなときの解決策はひとつ。

それは「ひとつの文章で言いたいことはひとつだけにする」ということです。「この記事で言い

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エッセイストになるための7つの秘訣

エッセイストになるための7つの秘訣

2021年8月20日 更新
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こんにちは、エッセイストの君野ユウです。





現在、僕はnoteでエッセイ「日常の中の日常」(50記事)、「日常の中の日常2」(50記事予定)を掲載しています。フォロワー数も増え、少しずつですが有料のエッセイも購読していただいています。

そこで今回エッセイを書くために気をつけていること、エッセイストになるために行な

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