石田諒

詩人/映像・写真作家/クリエイティブユニット・換気扇とクローゼット所属/第一詩集『家の…

石田諒

詩人/映像・写真作家/クリエイティブユニット・換気扇とクローゼット所属/第一詩集『家の顚末』(思潮社)発売中→https://amzn.asia/d/04J1tTl

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  • 【伊勢たずねて390km】まとめ

    伊勢市クリエイターズ・ワーケーション滞在記録・個人版

記事一覧

【詩】ポエティックうわー:2022年10月

Twitter眺めてたら詩の講座見つけてうわーってなって スケジュール確認したらぜんぶ参加できるじゃんこれってんで 重ねてうわーってなって なにがなんでも速攻で申し込まな…

石田諒
7日前
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第一詩集『家の顚末』販売会・出版記念トークイベントのお知らせ

石田諒 第一詩集『家の顚末』の刊行を記念して、長野県佐久市で販売会とトークイベントを開催します。 ※著者のFacebook上で佐久エリアの方向けに先行告知済みのイベント…

石田諒
3週間前
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第一詩集『家の顚末』 目次と初出

喉のつかえ(2022年) アスファルトです(2022年)  └第62回 長野県上田市短詩型文学祭 教育委員会賞 伝言(2022年)  └長野県詩集 第55号 作品賞 真鶴(2022年)…

石田諒
1か月前
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第一詩集『家の顚末』が発売になります

石田諒 第一詩集『家の顚末』 思潮社の新刊情報に掲載されました! 以下、Amazonと楽天ブックスでも予約注文/購入できます 僕からも直接購入できますので、ご希望の方は…

石田諒
1か月前
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【詩】ブルーレイプレーヤーを偲ぶ会

五月十五日の、夜のことでした。二十年来の付き合いであったブルーレイプレーヤーが息を引き取りました。いつまでも元気に、これからもずっと動きつづけてくれると、信じて…

石田諒
2か月前
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第一詩集刊行のお知らせ。/第一弾

このたび第一詩集を世に出すこととなりました。 タイトルは『家の顚末(いえのてんまつ)』です。 2020年から2024年にかけて書き揃えた作品を中心に18篇を収録。 現代詩手…

石田諒
3か月前
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即興、散文詩。

「ペリカンたちの狩りの成功率を知っているかい?」渾身の口説き文句を快速列車の通過音にかき消されたタルオは、すべてを低気圧のせいにしてひとり地下街の牛丼屋へと向か…

石田諒
4か月前
21

2023年度の殴り書きまとめ

この記事は石田諒のXアカウントへのポストを再構成したものです。 想定外の転職で東京から長野に引っ越して丸8年が経過。 市役所、大学、NPOを非常勤で転々、一時は会社の…

石田諒
6か月前
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自信をもって詩人になるよ。:iitoco!!アドベントカレンダー2023

※この記事は長野県佐久市を拠点に無店舗展開中(!?)のコワーキングiitoco!!主催『iitoco!!アドベントカレンダー2023』に参加しています。 さてさて今年も期間最終日を選び…

石田諒
10か月前
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現代詩関連、2つのお知らせ

▼『現代詩手帖』新人選評欄での佳作選出 思潮社 #現代詩手帖 2023年9月号の新人選評。 投稿作品『真鶴』を選外佳作に選んでいただきました。 選者のおひとり山田亮太さん…

石田諒
1年前
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心に残っている映画を10本教えてください、と頼まれたときのためのメモ。

心に残っている映画を10本、挙げてみました。 日本公開日順に並んでいます。 個人的なメモです。 ▼息子日本/松竹/121分 公開:1991年10月12日 監督:山田洋次 出演:三…

石田諒
1年前
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ショートショート作品『ティラノさん』

 ティラノさんは本当は「平野さん」という名前なのだが、むかし誰かが聞き間違えたせいでティラノさんになった。歳は還暦手前で白髪混じりの真ん中分け。身長は185センチ…

石田諒
1年前
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思考の健康診断と文芸の記録:iitoco!!アドベントカレンダー2022

※この記事は長野県佐久市を拠点に無店舗展開中のコワーキングiitoco!!主催『iitoco!!アドベントカレンダー2022』に参加しています。 ▼序章 思考の健康診断:自己紹介を…

石田諒
1年前
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里山暮らしはタイヘンだ。-アパートを出て中古別荘に移り住んだ30代夫婦の生活プチ不具合リアル雑記-@長野県佐久市

こんにちは、石田諒です。 2016年4月に長野県佐久市に生活拠点を移しました。 出身は東京都世田谷区、長野に来る直前は文京区民でした。 いわゆる「移住」6年目の2021年8…

石田諒
2年前
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あの当時、背中を眺めていた「人生のちょっと先輩」たちが、それぞれ何かを始めていった年齢の頃に、自分も入ります。/2022年創…

東京から長野県佐久市に拠点を移したとき、自分はまだ20代最後の年でした。 いちど社会人になったのち受験して24歳〜29歳のあいだ大学に通い、日本文学や評論・文芸創作に…

石田諒
2年前
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東京都千代田区主催・第17回ちよだ文学賞の締め切りが迫ってまいりました。

書き上げに向けての整理も兼ねてアウトプット。 本当に久しぶりに書いている今回の小説は、これまでどうやっても上手くいかなかった一人称と三人称の使い分けを取り入れる…

石田諒
2年前
【詩】ポエティックうわー:2022年10月

【詩】ポエティックうわー:2022年10月

Twitter眺めてたら詩の講座見つけてうわーってなって
スケジュール確認したらぜんぶ参加できるじゃんこれってんで
重ねてうわーってなって
なにがなんでも速攻で申し込まなきゃみたいな勢いで
うわーってなりながら爆速で必要事項突っ込んで
返ってきた予約完了メールうっとり見つめたわけドライアイで

うわー自分この講座参加するんだ
うわー緊張するどうしよう うわー
楽しみなんだけどうわー やっちまったな

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第一詩集『家の顚末』販売会・出版記念トークイベントのお知らせ

第一詩集『家の顚末』販売会・出版記念トークイベントのお知らせ

石田諒 第一詩集『家の顚末』の刊行を記念して、長野県佐久市で販売会とトークイベントを開催します。

※著者のFacebook上で佐久エリアの方向けに先行告知済みのイベントです。9月30日現在、残席わずかとなっております。

開催日:10月13日(日曜)
 時間:10:00 - 13:30 14:30 - 17:00
    ┗ 販売会 入退場自由
    13:30 - 14:30
    ┗ ト

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第一詩集『家の顚末』 目次と初出

第一詩集『家の顚末』 目次と初出

喉のつかえ(2022年)

アスファルトです(2022年)
 └第62回 長野県上田市短詩型文学祭 教育委員会賞

伝言(2022年)
 └長野県詩集 第55号 作品賞

真鶴(2022年)
 └現代詩手帖 2023年9月号 新人欄 選外佳作

お花紙/障子紙(2022年)
 └現代詩手帖 2023年10月号 新人欄 選外佳作

家にいるはずの私は帰りたい(2023年)
 └望星 2023年1

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第一詩集『家の顚末』が発売になります

第一詩集『家の顚末』が発売になります

石田諒 第一詩集『家の顚末』
思潮社の新刊情報に掲載されました!

以下、Amazonと楽天ブックスでも予約注文/購入できます

僕からも直接購入できますので、ご希望の方は街で見つけてお声かけください。(ふだんは山に篭ってますが)

帯文は杉本真維子さん、装幀は二月空さん、印刷製本は藤原印刷さん。
長野に縁の深い方や会社とつくった初めての詩集。
実家での原体験と記憶が多次元で展開する18篇を収録し

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【詩】ブルーレイプレーヤーを偲ぶ会

【詩】ブルーレイプレーヤーを偲ぶ会

五月十五日の、夜のことでした。二十年来の付き合いであったブルーレイプレーヤーが息を引き取りました。いつまでも元気に、これからもずっと動きつづけてくれると、信じて疑わなかった私にとって、こんなに残念で悲しいことはありません。
あなたが再生した最後の映像は、森田芳光監督の映画『模倣犯』でした。レンタルのDVDでした。藤井隆さん演じる高井和明が、部屋でコンデンスミルクのチューブを吸いながらイチゴを頬張っ

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第一詩集刊行のお知らせ。/第一弾

第一詩集刊行のお知らせ。/第一弾

このたび第一詩集を世に出すこととなりました。
タイトルは『家の顚末(いえのてんまつ)』です。

2020年から2024年にかけて書き揃えた作品を中心に18篇を収録。
現代詩手帖・ココア共和国、投稿作。ほか公募受賞作、など。

装幀は二月空さん。四六版上製96ページ。
思潮社より9月中旬の刊行を予定しています。

楽しみ、ときどき、ちょっぴりこわい。
なにかと落ち着かない夏になりそうです。

ふだん

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即興、散文詩。

即興、散文詩。

「ペリカンたちの狩りの成功率を知っているかい?」渾身の口説き文句を快速列車の通過音にかき消されたタルオは、すべてを低気圧のせいにしてひとり地下街の牛丼屋へと向かうのだった。都会のスズメが毒を持ち、軟弱者の強化ガラス密売人が世界を支配することになった近未来。地球最後のカルタ専門店が看板を下ろした理由とは?

いつも電話に出ないのは、本当は電話なんか持っていないからで。むかしむかしのことだよ。ケータイ

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2023年度の殴り書きまとめ

2023年度の殴り書きまとめ

この記事は石田諒のXアカウントへのポストを再構成したものです。

想定外の転職で東京から長野に引っ越して丸8年が経過。
市役所、大学、NPOを非常勤で転々、一時は会社の代表取締役までつとめ、現在は個人事業主。
初の田舎暮らしに翻弄され最初の5年間は詩作どころではなかったが、今年度は複数詩誌への投稿を毎月欠かさず行う呼吸を取り戻すことができた。
この調子!

2021年末に「このままではいけない!」

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自信をもって詩人になるよ。:iitoco!!アドベントカレンダー2023

自信をもって詩人になるよ。:iitoco!!アドベントカレンダー2023

※この記事は長野県佐久市を拠点に無店舗展開中(!?)のコワーキングiitoco!!主催『iitoco!!アドベントカレンダー2023』に参加しています。

さてさて今年も期間最終日を選びました。石田諒です。
佐久に引っ越してから8回目の越冬。時の流れは恐ろしや、というのか。
気づけばiitoco!!界隈・最古参のひとりになっていました。
えーっと、いろんな前置きは昨年の記事をお読みくださいませ。

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現代詩関連、2つのお知らせ

現代詩関連、2つのお知らせ

▼『現代詩手帖』新人選評欄での佳作選出

思潮社 #現代詩手帖 2023年9月号の新人選評。
投稿作品『真鶴』を選外佳作に選んでいただきました。
選者のおひとり山田亮太さん、ありがとうございます!

▼第7回「新しい詩の声」優秀賞受賞

今年4月に優秀賞をいただいた第7回「新しい詩の声」(一般社団法人 日本詩人クラブ主催)について、選考の経緯が発表されています。
『詩界通信』103号に受賞者のこと

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心に残っている映画を10本教えてください、と頼まれたときのためのメモ。

心に残っている映画を10本教えてください、と頼まれたときのためのメモ。

心に残っている映画を10本、挙げてみました。
日本公開日順に並んでいます。
個人的なメモです。

▼息子日本/松竹/121分
公開:1991年10月12日
監督:山田洋次
出演:三國連太郎、永瀬正敏、和久井映見、田中隆三、原田美枝子 ほか

▼ソナチネ日本/松竹/96分
公開:1993年6月5日
監督:北野武
出演:ビートたけし、国舞亜矢、大杉漣、渡辺哲、寺島進、勝村政信、矢島健一 ほか

▼ファ

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ショートショート作品『ティラノさん』

ショートショート作品『ティラノさん』

 ティラノさんは本当は「平野さん」という名前なのだが、むかし誰かが聞き間違えたせいでティラノさんになった。歳は還暦手前で白髪混じりの真ん中分け。身長は185センチもあるのにひどく痩せていて、いつもヒョロヒョロしている。
 ティラノさんはみんなから「ティラノさん」と呼ばれているので、自分は人間でいるよりも恐竜、つまりはティラノサウルスになったほうがいいのではないかと考えるようになった。さて、恐竜にな

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思考の健康診断と文芸の記録:iitoco!!アドベントカレンダー2022

思考の健康診断と文芸の記録:iitoco!!アドベントカレンダー2022

※この記事は長野県佐久市を拠点に無店舗展開中のコワーキングiitoco!!主催『iitoco!!アドベントカレンダー2022』に参加しています。

▼序章 思考の健康診断:自己紹介をフックに今年もまた考えたい「ここち良い生き方」石田諒(いしだりょう)です。
じっくりコトコト煮込みたくて、いちばん締切の遠い最終日にエントリー。
美味しく出来上がったでしょうか。
初めましての方も少なくないはずなので、

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里山暮らしはタイヘンだ。-アパートを出て中古別荘に移り住んだ30代夫婦の生活プチ不具合リアル雑記-@長野県佐久市

里山暮らしはタイヘンだ。-アパートを出て中古別荘に移り住んだ30代夫婦の生活プチ不具合リアル雑記-@長野県佐久市

こんにちは、石田諒です。
2016年4月に長野県佐久市に生活拠点を移しました。
出身は東京都世田谷区、長野に来る直前は文京区民でした。

いわゆる「移住」6年目の2021年8月、佐久市内の里山に建つ中古別荘物件を購入し、夫婦で入居しました。
この記事は別荘定住を初めて9ヵ月が経過したなかでの率直な記録です。2022年5月下旬現在の雑感を、お楽しみください。
個人的な記録のため肝心の基本情報がきっと

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あの当時、背中を眺めていた「人生のちょっと先輩」たちが、それぞれ何かを始めていった年齢の頃に、自分も入ります。/2022年創作メモ

あの当時、背中を眺めていた「人生のちょっと先輩」たちが、それぞれ何かを始めていった年齢の頃に、自分も入ります。/2022年創作メモ

東京から長野県佐久市に拠点を移したとき、自分はまだ20代最後の年でした。
いちど社会人になったのち受験して24歳〜29歳のあいだ大学に通い、日本文学や評論・文芸創作について時間を費やしていたという当時としてはおそらくちょっとイレギュラーな経歴でした。
本当のことを言えば東京でやり残したことが多すぎて、かなり悩みました。

都市からローカルへ、というカルチャーショックの連続のさなか、長野で出会った「

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東京都千代田区主催・第17回ちよだ文学賞の締め切りが迫ってまいりました。

東京都千代田区主催・第17回ちよだ文学賞の締め切りが迫ってまいりました。

書き上げに向けての整理も兼ねてアウトプット。

本当に久しぶりに書いている今回の小説は、これまでどうやっても上手くいかなかった一人称と三人称の使い分けを取り入れることができています。
物語の主たる時間軸をどこに置くか考え抜いた結果、地方を舞台に人物を動かし、それぞれが持つ都会での体験と記憶を描写することで賞のレギュレーションに寄り添うような構造となっていきました。

また、今回の創作は自分がどのよ

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