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東京都千代田区主催・第17回ちよだ文学賞の締め切りが迫ってまいりました。

書き上げに向けての整理も兼ねてアウトプット。

本当に久しぶりに書いている今回の小説は、これまでどうやっても上手くいかなかった一人称と三人称の使い分けを取り入れることができています。
物語の主たる時間軸をどこに置くか考え抜いた結果、地方を舞台に人物を動かし、それぞれが持つ都会での体験と記憶を描写することで賞のレギュレーションに寄り添うような構造となっていきました。

また、今回の創作は自分がどのような状況下、また精神状態で創作に取り組むことができるかの、引き続きの実証実験でもありました。
長野県小諸市/小諸市教育委員会主催「第28回 小諸・藤村文学賞」に応募した際に試みた、東京へ出向いてビジネスホテルに閉じこもっての執筆スタイルが、現在の生活下では最も有効であると判明いたしました。

なによりもまずは作品をしっかりと完結・完成させることが大事なのだと考えています。
変な話ですが、すでに次の作品のことを考え始めています。

小諸・藤村文学賞については6月下旬頃には結果が出るそうです。お楽しみに!

余談ではありますが、福岡の出版社・書肆侃侃房から発行されている文学ムック『ことばと』最新号vol.5 の特集が今回の作品の総仕上げに良い影響を与えてくれそうです。

江南亜美子:更新される、「私小説」
大滝瓶太:幽体離脱する「私」─「拡張された私小説」としての滝口悠生

の評論2本、とてもとても良かったです。

『ことばと』はvol.4 のみが佐久市図書館にあります。
藤野可織さんの『心臓』という短編がツボでした。
一度でも部屋を片付けたことがある人にオススメです。

▼文学ムック『ことばと』/株式会社 書肆侃侃房



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