石田諒

詩人/映像・写真作家/クリエイティブユニット・換気扇とクローゼット所属/https:/…

石田諒

詩人/映像・写真作家/クリエイティブユニット・換気扇とクローゼット所属/https://www.ryoishida.com/

マガジン

  • 【伊勢たずねて390km】まとめ

    伊勢市クリエイターズ・ワーケーション滞在記録・個人版

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2023年度の殴り書きまとめ

この記事は石田諒のXアカウントへのポストを再構成したものです。 想定外の転職で東京から長野に引っ越して丸8年が経過。 市役所、大学、NPOを非常勤で転々、一時は会社の代表取締役までつとめ、現在は個人事業主。 初の田舎暮らしに翻弄され最初の5年間は詩作どころではなかったが、今年度は複数詩誌への投稿を毎月欠かさず行う呼吸を取り戻すことができた。 この調子! 2021年末に「このままではいけない!」とあせり2022年、文学賞応募マラソンを自分で勝手に開催。 現代詩・小説を中心に

    • 自信をもって詩人になるよ。:iitoco!!アドベントカレンダー2023

      ※この記事は長野県佐久市を拠点に無店舗展開中(!?)のコワーキングiitoco!!主催『iitoco!!アドベントカレンダー2023』に参加しています。 さてさて今年も期間最終日を選びました。石田諒です。 佐久に引っ越してから8回目の越冬。時の流れは恐ろしや、というのか。 気づけばiitoco!!界隈・最古参のひとりになっていました。 えーっと、いろんな前置きは昨年の記事をお読みくださいませ。 2022年に試みた文芸マラソンの結果をふまえ、2023年は「現代詩」の領域でプ

      • 現代詩関連、2つのお知らせ

        ▼『現代詩手帖』新人選評欄での佳作選出 思潮社 #現代詩手帖 2023年9月号の新人選評。 投稿作品『真鶴』を選外佳作に選んでいただきました。 選者のおひとり山田亮太さん、ありがとうございます! ▼第7回「新しい詩の声」優秀賞受賞 今年4月に優秀賞をいただいた第7回「新しい詩の声」(一般社団法人 日本詩人クラブ主催)について、選考の経緯が発表されています。 『詩界通信』103号に受賞者のことば・受賞者略歴が掲載されました。 優秀賞受賞作品『冬への標べ』も公開いたします

        • 心に残っている映画を10本教えてください、と頼まれたときのためのメモ。

          心に残っている映画を10本、挙げてみました。 日本公開日順に並んでいます。 個人的なメモです。 ▼息子日本/松竹/121分 公開:1991年10月12日 監督:山田洋次 出演:三國連太郎、永瀬正敏、和久井映見、田中隆三、原田美枝子 ほか ▼ソナチネ日本/松竹/96分 公開:1993年6月5日 監督:北野武 出演:ビートたけし、国舞亜矢、大杉漣、渡辺哲、寺島進、勝村政信、矢島健一 ほか ▼ファイト・クラブアメリカ/20世紀フォックス/139分 公開:1999年12月11日

        2023年度の殴り書きまとめ

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        • 【伊勢たずねて390km】まとめ
          14本

        記事

          ショートショート作品『ティラノさん』

           ティラノさんは本当は「平野さん」という名前なのだが、むかし誰かが聞き間違えたせいでティラノさんになった。歳は還暦手前で白髪混じりの真ん中分け。身長は185センチもあるのにひどく痩せていて、いつもヒョロヒョロしている。  ティラノさんはみんなから「ティラノさん」と呼ばれているので、自分は人間でいるよりも恐竜、つまりはティラノサウルスになったほうがいいのではないかと考えるようになった。さて、恐竜になるにはどうすればよいのか。  何度かラジオ番組の人生相談コーナーに応募してみたが

          ショートショート作品『ティラノさん』

          思考の健康診断と文芸の記録:iitoco!!アドベントカレンダー2022

          ※この記事は長野県佐久市を拠点に無店舗展開中のコワーキングiitoco!!主催『iitoco!!アドベントカレンダー2022』に参加しています。 ▼序章 思考の健康診断:自己紹介をフックに今年もまた考えたい「ここち良い生き方」石田諒(いしだりょう)です。 じっくりコトコト煮込みたくて、いちばん締切の遠い最終日にエントリー。 美味しく出来上がったでしょうか。 初めましての方も少なくないはずなので、まずは自己紹介から。 1986年生まれの36歳。出身は東京都世田谷区。 201

          思考の健康診断と文芸の記録:iitoco!!アドベントカレンダー2022

          アスファルトです

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          里山暮らしはタイヘンだ。-アパートを出て中古別荘に移り住んだ30代夫婦の生活プチ不具合リアル雑記-@長野県佐久市

          こんにちは、石田諒です。 2016年4月に長野県佐久市に生活拠点を移しました。 出身は東京都世田谷区、長野に来る直前は文京区民でした。 いわゆる「移住」6年目の2021年8月、佐久市内の里山に建つ中古別荘物件を購入し、夫婦で入居しました。 この記事は別荘定住を初めて9ヵ月が経過したなかでの率直な記録です。2022年5月下旬現在の雑感を、お楽しみください。 個人的な記録のため肝心の基本情報がきっと抜け落ちております。 友人知人に「最近なにしてるの?」と聞かれることがあります

          里山暮らしはタイヘンだ。-アパートを出て中古別荘に移り住んだ30代夫婦の生活プチ不具合リアル雑記-@長野県佐久市

          あの当時、背中を眺めていた「人生のちょっと先輩」たちが、それぞれ何かを始めていった年齢の頃に、自分も入ります。/2022年創作メモ

          東京から長野県佐久市に拠点を移したとき、自分はまだ20代最後の年でした。 いちど社会人になったのち受験して24歳〜29歳のあいだ大学に通い、日本文学や評論・文芸創作について時間を費やしていたという当時としてはおそらくちょっとイレギュラーな経歴でした。 本当のことを言えば東京でやり残したことが多すぎて、かなり悩みました。 都市からローカルへ、というカルチャーショックの連続のさなか、長野で出会った「人生のちょっと先輩」たちが、自身の興味関心や得意を活かして新たな事業や活動を始め

          あの当時、背中を眺めていた「人生のちょっと先輩」たちが、それぞれ何かを始めていった年齢の頃に、自分も入ります。/2022年創作メモ

          東京都千代田区主催・第17回ちよだ文学賞の締め切りが迫ってまいりました。

          書き上げに向けての整理も兼ねてアウトプット。 本当に久しぶりに書いている今回の小説は、これまでどうやっても上手くいかなかった一人称と三人称の使い分けを取り入れることができています。 物語の主たる時間軸をどこに置くか考え抜いた結果、地方を舞台に人物を動かし、それぞれが持つ都会での体験と記憶を描写することで賞のレギュレーションに寄り添うような構造となっていきました。 また、今回の創作は自分がどのような状況下、また精神状態で創作に取り組むことができるかの、引き続きの実証実験でも

          東京都千代田区主催・第17回ちよだ文学賞の締め切りが迫ってまいりました。

          いきなりフルマラソンは走れないので、段階的戦略で。

          信州佐久暮らしは7年目に入りました。 それは同時に、FBを中心とした猛烈SNS垂れ流し&張り付きがスタートしてから7年目を迎えたということでもあり。 自他ともに本当にたくさんのことを始めて、同じようにたくさんのことを終わらせていった時間だったんじゃないかと感じています。 地域的な事象での印象深い出来事をあげるなら『2019年10月の台風19号災害』と『2019年4月 大日向/2020年4月 風越 それぞれ学校創立』ですね。 どちらにも、抗えない無力感のようなものを強く覚えま

          いきなりフルマラソンは走れないので、段階的戦略で。

          今回つむぐ物語は無意識下での「都会」への距離感や郷愁や羨望をはかる計測装置かもしれず

          最後に小説を書いたのが2015年の下半期だから、実に6年とか7年とかそのくらいぶりの執筆だと思う。 そう考えると2016年の春に東京を離れ長野に拠点を移してからようやく、本来の自分のペースに落ち着けたのかもしれない。 当然、犠牲になるものも少なくはないけれど、ここまでいろんな意味で無理して、忙しくなりすぎた。 そんなに器用じゃない自分を俯瞰して上ったり下がったりする。 創作にあたってのテーマというのか、関心の高い構造は当時と変わらず都会を舞台とした「会社」だったり「職場」だ

          今回つむぐ物語は無意識下での「都会」への距離感や郷愁や羨望をはかる計測装置かもしれず

          ちよだ文学賞取材さんぽ総集編

          東京都千代田区主催・ちよだ文学賞に向けた小説執筆のため、取材さんぽに出かけました。 TwitterとInstagramに発信したアレコレのメモ的まとめです。 ▼1日目▼2日目

          ちよだ文学賞取材さんぽ総集編

          詩を書くなんてひとりでできるし、ひとりでやることををわざわざ団体としてやる意味はなんだろう。

          建て替え中の佐久市・野沢会館を眺めては、羽田圭介さんの小説『スクラップ・アンド・ビルド』のことを考える。 付随して、建築物の遺影は撮られるべきだろうか、とも。 公民館学習グループの登録書類にある講師のプロフィール記入欄、年齢の選択肢が「50代」以降しか無いことに何か決定的な分断を感じ取りながら冬を越す。 春より「佐久詩話の会」の代表となる自分。 80代の現代表から引き継ぎ、実に半世紀ぶん若返るというオカルト。 詩を書くなんてひとりでできるし、ひとりでやることををわざわざ団

          詩を書くなんてひとりでできるし、ひとりでやることををわざわざ団体としてやる意味はなんだろう。

          サンドウィッチボックスと仏教系幼稚園の話はまたどこかで。

          第28回 小諸・藤村文学賞の締切りまであと1週間、原稿はもはや書き手にしかわからない些細ないじくりを繰り返す段階です。 (締切り日はそれこそ朝な夕な確認してるけど、勘違いしてないかまだどこかでこわい) 今は亡き母についての4000字となりました。 サンドウィッチボックスと仏教系幼稚園の話はまたどこかで。 第17回ちよだ文学賞の種を見つけにGoogleマップで千代田区を眺める時間も豊かなものです。 むかし仕事で何度か利用した国立国会図書館について何か掘りがいがありそうな序曲で

          サンドウィッチボックスと仏教系幼稚園の話はまたどこかで。

          第28回 小諸・藤村文学賞への応募作品執筆のため、しばしのホテル缶詰めを試みております。

          第28回 小諸・藤村文学賞への応募作品執筆のため、しばしのホテル缶詰めを試みております。 この行為がどの程度の好影響をもたらすかは定かではありませんが、前進は確実です。 下のロビーで講談社の編集者が見張っている妄想をしながら書いています。 今月末は第17回 佐久市短詩型文学祭も予定されているわけですが、開催できる、いや正確に表現するとまたしてもな状況下で開催を英断する愛と勇気はあのよくわからん自治体にはあるんでしょうかパンマン。 応募作の結果についてはすでに耳に入っておりま

          第28回 小諸・藤村文学賞への応募作品執筆のため、しばしのホテル缶詰めを試みております。