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自己啓発的な話

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2023年4月の記事一覧

『失敗図鑑』

『失敗図鑑』

『失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!』
大野正人著

「中学受験最大の日能研では「教材・全国公開模試」にて採用! 小学生から大人まで楽しめる失敗(しっぱい)が満載!」

小学生向けに書かれた著名人の失敗談。

失敗王と言われるエジソンを筆頭に、カーネルサンダース、夏目漱石、手塚治虫など計22名の小話が、面白く、わかりやすく書かれている。大人が、読んでも十分に楽しめる内容になっている。

天才的な人

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『ローマ人の物語 27』

『ローマ人の物語 27』

「ローマ人の物語 27」

塩野七生著

古代ローマ人は、街道を始め様々な基礎的システムを整備してきた。現代社会にとっても欠くことができないこれらのインフラは、すべてローマに源を発している。

本書では、インフラのなかでも、街道と橋が取り上げられている。

印象に残ったこと。

①街道
紀元前3世紀、地球の東と西で、大規模な土木事業が始まった。東方では、万里の長城。その全長は5000キロに及ぶ

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『「女らしさ」とは何か』

『「女らしさ」とは何か』

『「女らしさ」とは何か』
与謝野晶子著
与謝野鉄幹と不倫の末、結婚。子供は、12人。ってすごいなあと思った。

「女らしさ」とは、愛情豊かで、優しいことなのか?子供への愛情は、「女らしさ」というよりも、人間性の問題だろう!

「女らしさ」というものが、男にとって都合よく定義されて、女性が不利益をうけていることを主張し、本来、人間性の問題で、男女に違いはないということを説いた本。

1921年にこ

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『運転者』喜多川泰著

『運転者』喜多川泰著

『運転者』
喜多川泰著

「運が劇的に変わる時、場というのが、人生にはあります。」

「運はいいか悪いで表現するものじゃないんですよ。 使う・貯めるで表現するものなんです。 」

「周囲から運がいいと思われている人は、貯まったから使っただけです。」

自己啓発風な小説ですが、読みやすくて、わかりやすく、元気付けられる内容です。思っていた以上に、よい本でした。

クリスチャンの人だったら、
「いつも

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『一度しかない人生を「どういきるか」がわかる100年カレンダー』

『一度しかない人生を「どういきるか」がわかる100年カレンダー』

「一度しかない人生を「どう生きるか」がわかる100年カレンダー』本書スペシャルカレンダー・フレームワークDL特典付き

大住 力著

本書の巻末には、 1930〜2131年の約200年分のカレンダーページが用意されています。

自分の誕生日や入学、卒業、友人との出会い、結婚、子供の誕生など、日付を眺めるだけでも、なかなか感慨深いものを感じた。

本書では、様々な過去の出来事や趣向などから、

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『むらさきのスカートの女』

『むらさきのスカートの女』

「むらさきのスカートの女」
今村夏子著

物語を文字通り読むと、
権藤チーフ(わたし:黄色いカーディガンの女) が、むらさきのスカートの女(日野まゆ子)を追い回して、最終的には追い出してしまう話。

物語を語る「わたし」(=権藤チーフ)というのが、かなり、コミュ力、生活能力のない、いわゆる欠陥人間なのだけど、どうやら、自由気ままな人生を送っている「むらさきスカートの女」に自分と同じコミュニケーショ

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『Life span 老なき世界』について

『Life span 老なき世界』について

以前作成した書評
から、Chat AIで感想文を作成して見ました。けっこうスッキリとした文章だと思い、そこそこ感動してます。

「LIFE SPAN 老いなき世界」は、驚くべき科学的進歩に基づいて、人間が永遠に若く、健康的に生きることが可能であると主張しています。著者は、長寿遺伝子の存在や、ストレスによる活性化など、新しいアプローチを提案しています。この本は、私たちが今後直面するであろう問題を深く

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「プロだけが知っている小説の書き方」

「プロだけが知っている小説の書き方」

『プロだけが知っている 小説の書き方』
森沢明夫著

『書店員さんから絶賛の声。
今後、小説の書き方についての書籍を訊ねられた際は、
まず本書を読むべし! とオススメしたい。』

小説家になろうなど大それたことは考えていないのだけど、いろいろな物語を読んでいて、一体全体、どんな感覚で壮大な妄想物語をつくっているのか?ハウツー的な要素があるなら探ってみたいと思って本書を読んでみた。

想像していたよ

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『「能力」の生きづらさをほぐす』

『「能力」の生きづらさをほぐす』

『「能力」の生きづらさをほぐす』
勅使川原真衣著
著者は、1982年横浜生まれ。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。BCG、ヘイ グループなど外資コンサルティングファーム勤務を経て独立。2017年に組織開発を専門とする、おのみず株式会社を設立し、企業はもちろん、病院、学校などの組織開発を支援する。二児の母。2020年から乳ガン闘病中。

ガンの告知を受けて、闘病しながら、自分が近い将来、亡くな

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『陰翳礼讃』

『陰翳礼讃』

『陰翳礼讃』
谷崎潤一郎著

日本の美学ということなのだろう。
光と陰の中で日本の美しさというものは活かされる。

高校生くらいの頃、博学の友人が、御宅を並べていたことを思い出した。

この本は、1930年代に書かれている。日本全体が、西洋化して、西洋文明に追いつけ、追い越せ、の帝国主義のただ中だったことを思うと、世の中の急激な変化に警鐘をならしているのかと思った。

本書では、能と歌舞伎の比較が

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『かがみの孤城 下』

『かがみの孤城 下』

かがみの孤城 下(ポプラ文庫)
辻村深月著

物語は、大きく展開する。
7人の過去が明かされ、

7人が集められた謎へ迫る。

いっきに読めてしまう。

よく出来た物語だなあと、清々しい気分を味わえた。

人の思いとか、祈り。
人それぞれに与えられた使命みたいなものの中で生かされているものだなあとひとり悦に入ってしまった。

信じるものがないと、苦しい現実の中で、生きていくのは、本当に大変なことだ

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「コーヒーが冷めないうちに」

「コーヒーが冷めないうちに」

『コーヒーが冷めないうちに』
川口俊和著

「とある街の、とある喫茶店の
とある座席には不思議な都市伝説があった

その席に座ると、望んだとおりの時間に戻れるという

ただし、そこにはめんどくさい……
非常にめんどくさいルールがあった」

4つの短編
映画の方は見ていたのですが、小説の方は、初めてでした。

英語版を外国の方がレビューされていて、すごく高評価だったので読んでみようと思ったのでした。

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