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Les poèmes

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#ポエム

通話

通話

抱くような問いで
私に触れて

ウヰスキーのような声で
恍惚へ誘って

子守唄のような口調で
私を食べて

それ

それ

決して一つになることはない
しかしながら一つでありその他の何でもない

決してわかりあうことのできない
しかしながらわかりあいその他の何でもない

その丸みを帯びた肉体の
そのゴツゴツとした肉体の

愛の行く末に待つもの
悲しい人よ

その手とその顔とその心を持つもの
美しい人よ

交わることのない形、意識の端
言葉にしてはならないその言葉

偵察

偵察

ただ、心地よい存在
付き合うでもなく、友達でもなく
それまでの危ないスリルを
楽しむだけの付き合いと聞いている

人混みで迷子にならないため
手を組む症状なし

どことなく訪れる不安を消す
腕を回すことも見られず

相性を確かめるための
確認作業はなし

欲と寂しさを埋め
ストレスをぶつけるための
自己破壊行動もなし

ーーーーーーーーーー
手を繋いだら終わり?
抱きしめたら終わり?
キスをしたら

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愛の答え

愛の答え

愛が何かもわからずに
愛だと囁く

愛することが何かもわからずに
愛していると囁く

愛の重さも好きの軽さもわからずに
ただ囁く昼のような夜

片道切符の思いを口に出して
愛と好きを囁いている間に
帰りの切符を手にすることはできない

思いを伝えることは難しい
思いを通わせることは難しい
思いを胸に留めておくことは
もっともっと難しい

愛とは何か
その質問に簡単に答えられるのは
考え抜いたからか

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ビスクドール

ビスクドール

彼らは私の顔を見て言うの
「波動が合う」「フィーリングが合う」
彼らは私の瞳を見て言うの
「可愛いね」「美人だね」

彼らは幸せそうに照れて笑うの
「こんなにドキドキしたのって久しぶりだよ」
彼らはぎゅうっと抱きしめるの
「いい匂いがする」

彼らは指を滑らせるの
「他の男のところに行かないで」
彼らは言葉を止めるの
「好きだよ」

私は言うの
「ありがとう」

ほんの数時間で
たった一夜で
ただ

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苦痛

苦痛

苦痛
すぐそこにいるはずなのに
身体は距離を取ること
離れているはずなのに
頭の中は一方的に距離を詰めること

至る所に落とされた嘘が
まだ昨日のことのように
今後も続く真実だったかのように
感触を残す

同じ空を見上げ
同じ空気を吸って
同じ地を歩く

それだけの共通点があると言うのに
それだけの時間を共にしているのに

それだけじゃ足りない
何もかもが足りない

見たくもない夢を見て
喜び、そ

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そのことについて

そのことについて

ある日彼は言いました
そのことについてはまた後で

ある日彼女は言いました
そのことってなんのことなの?

ある日彼は言いました
そのことについて話す機会があれば

ある日彼女は言いました
そのことって何?教えてよ

ある日彼は言いました
そのことについて、教えてくれますか

ある日彼女は言いました
残念だけど、あなたに教える価値はないの

流れ星

流れ星

星かと思って見つめ合っていたの
本当は流れ星だって気付かずに

あまりにも輝いていて
そこにずっとあったかのようで

だからフィルムに収めようとした
キラキラと1番に輝くあなたを

そしたら消えては現れて
流れ星だってわかったの

髪に触れたのも肌に触れたのも
全て夢だったのかもしれないね

どんなにピントを合わせても
あなたはすぐに消えてしまう

最初から見つめ合ってなんかいないのかも
一方的に

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夏冬 冬夏

夏冬 冬夏

燦々と照りつける太陽が
人々の内側まで明るく照らす

しんしんと降り積もる雪が
人々の内側まで暗く凍らせる

彼が喜びを表すのならば
彼女は憂鬱さであろうか

素晴らしい毎日が
たまらなく輝いた毎日が

悲しい毎日が
静まり返った毎日が

巡り巡って出会うことはない

やる気を奪い
陰鬱な気を蔓延らせる

情熱を与え
困難を消し去る

彼女は彼のためにあり
彼は一人で生きているのか

しんしんと降

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ゆめいろタウン

ゆめいろタウン

淡い紫と桃色と水色が溶け出した空に
灯り始めた街灯が散りばめるキラキラとした光

指で引っ張った綿菓子みたいに
すうーっと伸びた白い雲

いちご味とバナナ味とバニラ味のシェイク
ちょこんと乗った三角屋根に愉快な看板

彩られたウィンドウに並ぶのは
ドレスとお菓子とあの子に贈るプレゼント

石畳みの坂を登り切った先に聞こえるのは
チリンチリンとなる鈴としあわせな歌

彼女と一緒に彼と一緒に
名前も知

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信頼の薄さ、ガラスの厚さ

信頼の薄さ、ガラスの厚さ

心の底から信じていた愛する人でも
離れていってしまうことはある

どんなに強固な建物を
何十年何百年とかけて築いても

どんなに丈夫な資材を使って
何層にも重ねに重ねても

絶対に崩れない保証はない
それと同じだ

会って一日しか経っていないのに
心から信用できる人もいる

ガラス張りの建物を
ガラスを知らない人々が見ても

もしそこに信頼している人がいて
「大丈夫」だよって言ってくれれば

割れ

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ゆきの唄

ゆきの唄

2人隠れて竹林
重ね合わせた手のひらに
ちょんと丸めた雪の玉

白く色づく息の音
紅くなるのは頬だけど
暗くなったら帰れない
貴方を追ってどこまでも

あたりゃとっくに日が落ちて
貴方の声しか聞こえない
重ね繋いだ冷たい手
姿を見せてくれぬかな

雪はしんしん降り積もる
貴方の声も聞こえない
紅い唇真っ青に
だんだん眠くなってきた

繋いだ手の中雪の玉
足跡みたいに消えちゃった

結

好きと言う言葉の軽さ
大好きと言う言葉の重さ
愛してると言う言葉の儚さ

飛び跳ねる鼓動と紺桔梗の帽子
永遠の道化と明日のお日様
いつまでも かわりなく

理解と共感を彷徨うボール
グローブより大きすぎても
グローブより小さすぎても

細い指に重なる小さな爪
カコの延長ミライの始まり
むずがゆいボールは行く末の

こんなシワだらけの顔でさえ
愛おしく見えるのはきっと
貴方が作った笑顔だから

雑草精神

日が入り透き通った目を見つめる
茶色くて鮮やかでどこまでも続く

手を伸ばして触れる
ガラスの板

その世界とこの世界の間には
きっと何億もの世界があって

苦し紛れに歌ってる
そっちの世界に行きたいって

でもね
何百にも何千にも何億にも敵わない輝きが

でもね
そっちの世界には無い輝きが

ここにはある
きっとある

コンクリートを突き破る雑草は
すごいって言うじゃない

私はコンクリートの上

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