記事一覧
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/138315802/picture_pc_041b766a3714ae3f5fb52a58c2f1893c.png?width=800)
『憧憬の道、造形の街』が完結しました。最終話を書くために、一年間頑張って連載を続けてきました。成果といっては大袈裟だけど、自分が一番好きな作品を書けたと思います。このシリーズは終わりますが、お別れではありません。ひとまず、ありがとう。
https://note.com/quill439/n/nf87fe217153a
『憧憬の道、造形の街』が完結しました。最終話を書くために、一年間頑張って連載を続けてきました。成果といっては大袈裟だけど、自分が一番好きな作品を書けたと思います。このシリーズは終わりますが、お別れではありません。ひとまず、ありがとう。
https://note.com/quill439/n/nf87fe217153a
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/138315802/picture_pc_041b766a3714ae3f5fb52a58c2f1893c.png?fit=bounds&quality=85&width=1280)
【終】憧憬の道、造形の街
その街に行くには、十九年もの間、罪を一度も犯していないという褒賞が必要になる。自由を受け取るために、不自由を選ばなければならない最低年数が十九年だという話である。その街に繋がる道は、この世の何処かに現れるという。しかし、その街での日々を綴った記事は、ネット中どこを漁っても見当たらない。書籍も無い。噂に聞いた街の断片を、繋げてひとつの物語にしてみる。そして自分を、いや世界すらも騙して創り上げる。
不埒な果実は春を見ない|ep.Satoru
序章・エリの視点はこちらから↓
バンドメンバーの一人が「俺、もう抜けるわ」と唐突に言い出して、俺らは演奏を止めた。さっきまでは心地良い音の中にいたのに、それを急に遮られたことに少し不快感を覚えて、俺は顔を歪めずにはいられなかった。
『え、今なんて?』
「だから、抜けるんだよ、バンドを」
この宣言に、俺は正直なんて返していいのか分からなかった。こういうところで茶化そうとしてしまうのは俺の悪
セルフ純喫茶セット【エッセイ】
前回の更新から、だいぶ時間を空けてしまった。俺は悩んでいた。創作が足枷のように感じてしまい、自分自身が最も好きでいれる文章を書くという信念を見失いそうになって、小説連載を中止したのだった。それからも、連載が終わっていないことや、それ以外に実生活で迫ってくる様々な期限に心は粟立ち、終電で帰る我が家はいつも消灯されていた。電気は消えていてもすぐに付けられるが、自分の厭世観や孤独感を明るく照らすような光
もっとみる【予告】メンシプ・小説連載について
①メンバーシップ開設のお知らせその名は『クイルの夜渡り改札口』
【利用額】月々¥700(税込)
現行ではベーシックプランのみ
登録はこちらから
②小説連載が始まります題名『不埒な果実は春を見ない』
本作は12.25よりカクヨムで連載開始、
連載期間終了後にnoteで全編公開されます。
【あらすじ】
マッチングアプリで異性を漁ったり、虚しいと分かるのに風俗で性欲を満たしたり、人生とは所詮
秋は短し、滅べよ自意識。
「おや、こんな所でお会いするとは」
貴方は僕に向けて余所々々しく言った。
「この列車が何処に向かっているのか、あなたは知っていますか?」
僕はよく分からなかったから、首を横に振った。ポケットの中から切符を取り出すと、それは掌の中で落ち葉のように粉々になり、まだ名前のない風に攫われていった。貴方は構わずに続ける。この列車には、終着点が無いのだと。
列車の中では、乗客が事ある毎に深呼吸をしてい