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雑記

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#考え方

一人一人にそれぞれの世界がある

人はみな自分の人生しか生きることができず、他人の人生を生きることはできない。そのため、自分の身近な人や環境以外について考えを巡らせることは難しい。例えば、歴史書に書かれた「〇〇の戦い」を読んでも自分にとっては事実以上のものはない。しかし、その「戦い」は一人一人がそれぞれに思いを抱え、その集積として行われるものである。

アレクサンドロスによるイッソスの戦いも、ローマ帝国とカルタゴのポエニ戦争も、関

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分かち合うこと

誰かと何かを分かち合うこと。この力は互いの距離感をグッと近づける。

先日飲み会に参加していたら、とある人について思っていることが一同見事に一致してかなり盛り上がった。誰かと何らかのもの、ストーリーを共有することは嬉しいのだろう。

これに関連して、スペインでのとある出来事を思い出した。駅の窓口のおっちゃんから切符を買う時に、拙いながらスペイン語で話してみた。すると、日本人がスペイン語を話してくれ

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「私」と「僕」

「私」という一人称を使って違和感のない男性が直感的にカッコいいと思っているため、noteでは意識的に「私」という一人称を使っている。

ただ、まだまだ未熟な自分は「私」を使うには品性が足りていないような気がしていて、「僕」と書きたくなってしまうことが多々ある。

このnoteは素直な自分を表現する場でもあるので、違和感を感じる「私」よりも、自分の素に近い「僕」と自称する方が適切なように思える。

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無意識の世界で知らない自分と出会う

人間は絶えず無意識の海に浸っている。意識とはその海からひょっこり出た氷山の一角に過ぎない。
小林秀雄が『学生との対話』(新潮社)で語ったベルクソン論を読んだ日から、無意識の世界である夢を見ることが毎日楽しみで楽しみで仕方がない。
夢は未知の自分と出会える場所である。こんなことを考える知らない自分がいたのか!?と驚きに満ちた場所である。
この夢が見せてくれる無意識は、意識の世界では忘れていたものとさ

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興味の範囲を広げる

先週から大学が始まり、基本的に朝から夕方まで授業がある。早速気が付いたことがあるので、書き留めておく。

それはタイトルの通り、興味の範囲を広げてくれるということ。単位を取得するために関心のない分野の授業も強制的に履修しなくてはならないので、嫌でも関心のない学問に触れなくてはならない。

今日は音声学、フランス美術史、教育学を履修しているが、なかなか自主的に勉強してみようとは思わない。しかも真面目

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小田原城で見かけた少年

先日、小田原城を観光していた。近年大改修があり、私が今まで訪れたことのあるお城の中では、特に城内の解説が詳しくて整えられている上、その歴史をドラマ化した映像の作り込みも凝っていてクオリティがとても高い。

小田原城への入り口辺りには、落城時に豊臣秀吉の統治下にあった多くの武将に包囲されたことが解説された看板がある。ちなみに小田原城落城が日本史上で中世から近世への移行した事実は勉強になったし、ある種

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未来と対話する

毎日記事を投稿する理由の一つとして、将来読み返した時に自分がどれだけ変化したのかを確認したいという思いがある。

文体、思考、知識、経験、環境、すべてが違うだろう。昨日の自分と今日の自分すら違う。さらに言えば、1秒前の自分と今この瞬間の自分も違う。今日、昨日投稿した記事を見返してみると「それ違うでしょ」とツッコミを入れる可能性は大いにある。それだけ人々は常日頃変化している。

今まで書いてきた記事

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地震は憎むべきもの?

歴史的に幾度となく我々の生活を脅かしてきた天災の一つである地震なんかなくなればいい。それはそうだ。地震がなければもっと多くの命が助かったし、経済も混乱することはなかった。

今も当然、地震なんかなくなればいいと思っているが友人が、面白い視点を話してくれた。

地球は定期的にエネルギーを放出しなきゃならず、その結果として地震があるだけ。憎んでも仕方ない、と。人間が溜まりに溜まった欲望を解放するように

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大学生と社会人の狭間

昨日から私にとって2回目の大学4年生が始まった。必要単位数は残り2単位だが、関心のある授業を余分に取っているため、なかなかボリュームのある時間割になっている。

早速受講してみたが、かなり時間を取られる。久しく大学に通ってもない上にあまり授業を受けてこなかったから、案外大学の授業というのはタフなんだという印象。それ故、真面目に大学は通っていればかなり勉強できる環境なんだと再認識した。

また自分の

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どこ住んでも同じだなぁ

ここ3日間、とある会員制の高級旅館に泊まっている。部屋に露天風呂がついていたり、部屋もとんでもなく広い。

普段ボロ家に一人暮らしをしている自分にとっては新鮮で驚いた。でも数時間経つとその空間にも慣れてくる。結局広くて豪華な空間でも、狭くてボロい空間でもやることは基本同じ。

そう考えると、家に対する幸福度って仮に資産家になった時も、現状も大して変わらないんだろうなと思う。その空間で何をするかに左

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パン選びに迷っていたら・・・

昨日パン屋に行って食べたいものを探していたが、特に食べたいものもなく何を買うか悩んでいた。

そこでふと「ユダヤ教のお祭りで食されている」という宣伝が目に入り、名前を確認すると、ハマン・タッシェンというパンだった。

生地はクッキー、中はブルーベリーの構造でとても美味しかった。

自分ってやっぱりちょっと変わったものとか、ちょっと知識・経験になるものを選ぶんだなーと再認識。笑

人生を掌の上で転がす

自分の能力が及ばず、基本的な仕事でも躓いてしまう。ここ最近そんな感じだ。
当たり前だが、仕事が上手くいけば楽しいし、困難に直面すれば辛い。今のところ大きなミスをしてこっ酷く叱られたわけではないが、ちょっとした仕事ができないことで自己嫌悪に陥る。
ただ、やっぱり人生山あり谷あり。浮き沈みがあるもんだ。浮きを信じてこの沈み期間を乗り越える。
浮きが見えないと病んでしまうが、浮きがあることを信じていれば

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現実を遠回しに直視させてくれる『クレヨンしんちゃん』

現実を遠回しに直視させてくれる『クレヨンしんちゃん』

『クレヨンしんちゃん』の社会に対する洞察10年ぶりくらいに『クレヨンしんちゃん』を観た。小学生の頃狂ったように観ていたものの、改めて10年越しに観ると視点も大きく変わっていることに気づいた。

色々考えさせられる部分はあったが、まとめると「現実を遠回しに直視させてくれる作品」だということ。換言すると、登場人物それぞれがバカらしく振る舞っていて笑ってしまうほどなのだが、それは現実世界で日常的に起こっ

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なーんにも見えていない

なーんにも見えていない

今住んでいる家に暮らし始めて5ヶ月。近くにあるお店や喫茶店など全て把握しているつもりだったが、昨晩散歩していると見たことのない定食屋さんを見つけた。しかも自宅から徒歩2分くらいのところに。

試しに入店してみると、年配のご夫婦で経営されていて温もりのある接客をして下さった。鶏肉のトマトソース煮を注文したのだが、家庭的な味で美味しくてボリュームもあって、その上お値段もお手頃で文句なしの最高のお店だっ

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