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プレイボーイマンション

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夫の不倫発覚、何も出来ないまま捨てられた妻

夫の不倫発覚、何も出来ないまま捨てられた妻

探偵事務所で知ったある真実

若いころ、探偵事務所でアルバイトをした。金に困っての小銭稼ぎのつもりだった。
依頼のほとんどは浮気調査。妻が夫の、夫が妻の不貞の証拠を掴もうと依頼する。もちろん当時も今も想像以上に料金が高い。少なくとも本当に調査する事務所なら安くはない。(調査もしないでお金だけ請求する事務所も普通にある)

浮気調査をし証拠をつかんだ人の何割が、浮気相手に内容証明郵便を送るか知ってい

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オトナの女、幼稚な女

オトナの女、幼稚な女

「相談があります」と、突然女性に言われた時、必ず質問することにしている。

「それは、実務としての話?それとも感情の話?」

たとえば婚約者にセフレがいることが分かったとする。
それをどう考え、どう解決し、今後をどう考えるべきなのか意見を聴きたいという実務なのか。
それとも、ショックを受けた可哀想な私の話を聞いてという感情の話なのか。

そのどちらでも構わない。
ただ、俺とあなたの関係性では感情の

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読解力があやしい人たちの正体とは

読解力があやしい人たちの正体とは

はじめてiPhoneを持ったのは2009年だったと思う。それと同時にSNSにアカウントを作った。
最初に作ったのは当時のTwitter(現在X)、次に当時とてもクールに見えたTumbr、その次にInstagram、最後にFacebookだった。

それまでガラケーブログをせっせと書いていたため、表現の場所が広がるのかもと期待していたのだが、SNSは使い方がよく分からず、Twitterでぽつぽつとツ

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「認める」を絶対に許さない大人たちに思い出すいつものあの感覚

「認める」を絶対に許さない大人たちに思い出すいつものあの感覚

Xを見ていたら、ひとつのポストが目に入った。
ここでは引用しないでおくが、そこについたオジサン達の卑屈なコメントを読んで5年前に聞いたあるエピソードを突然思い出し、息が苦しくなった。

あるある、いつもある。

それはこんな感じのエピソードだった。

専務に罵声を浴びたT君の話
5年前、23歳の男性と知り合った。
ブログにいつも感想をくれていたのがきっかけで、たまにLINEをするようになり、時々フ

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アウディに乗る妻と中年男①

アウディに乗る妻と中年男①

20代の終わり。俺の商売は完全に行き詰まっていた。お金に困り果て、食べるものにも事欠く始末。やむをえず知人にバイトを紹介してもらい短期間だけ小銭を稼ぎ食いつなぐことにした。
情けないもんだ。

紹介されたバイトは探偵事務所だった。
この時代は個人情報保護法もなく、いい加減で胡散臭い事務所が沢山あったらしい。

俺がバイトに行ったのは、正直なところ反社じみた事務所だったと思う。
雑居ビルの三階にある

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必要なのはアドバイスではなく、ベシャリだよ

必要なのはアドバイスではなく、ベシャリだよ

まだ土着的な夜のお仕事をしていた頃、スタッフの嬢たちの間で習慣になっていたのは「アキラに質問タイム」だった。
深夜の暇な時間帯、ボスの俺になんでも質問してみるという単純なものだった。
事務所でお菓子をつまみながら大勢で話すこともあり、あらたまって個別に質問してくることもあり。

嬢たちの年齢は10代から20代半ば。言うまでもなくその年頃の女性は大変だ。将来の不安はあるし、思春期をくぐり抜けたばかり

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情報を受け取るための知的能力がない人達のこと

情報を受け取るための知的能力がない人達のこと

10年前のある夜、俺はネットニュースである記事を見かけた。

それは今で言うところのセルフネグレクトについてのルポルタージュ記事だった。40代の働き盛りの男性がセルフネグレクトに陥り、ひとり住まいの部屋がごみ屋敷になっていき、福祉も拒否して死人のように孤独に生きているというものだった。
疎遠となった親族が手を差し伸べようとしても拒否し続けていたが、あることがきっかけで病院での受診や生活保護の手続き

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見ず知らずの女性に「可愛い」と発言し続ける男性達

見ず知らずの女性に「可愛い」と発言し続ける男性達

ネットにあふれる望まない性消費YouTubeを見ていると、呆れるような動画を見かけることがある。

ディズニーランドの女性ダンサーをショート動画にしているもの。
台湾のプロ野球チームのチアをショート動画にしているもの。
女性アスリートの胸やお尻が強調されたシーンをショート動画にしているもの。

どれも幼い感じの女性ばかりだ。童顔で、笑顔で、安全そう、動きがアニメのようだ。そして脚や腕が見えている。

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自分にご褒美ばかりあげているから、自分を認められない

自分にご褒美ばかりあげているから、自分を認められない

最近は、「自分を大切にしてあげよう」「まずは自分を優先にしてあげよう」という感性が当たり前になっていると思う。
何か鬼の首を取ったかのように、まるでいきり散らすかのように、「自分を大切にしてあげられない人は他人も大切にできないよ!」と言う人たちと頻繁に出会う。

いや、言いたいことは分かるよ。
でも自分を大切にしているようには見えないんだよね。そんなにひねくれちゃってさ。

自分に自信がなく、他人

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嘘をつく人にお金は貸せない

嘘をつく人にお金は貸せない

「お金を貸して」と言われた経験はあるだろうか。
あるとしたら、自分の交友関係に問題があったと猛省するしかないのだが、俺も「お金を貸して」と言われたことが何度かある。
言われたこちらが恥ずかしくなるような話だ。

そもそも他人に借金を申し込むというのはどういう状況だろうか。簡単な話で銀行や消費者金融やカード会社が貸してくれないからだ。それはなぜか。借りた金を返していない、もしくは債務整理(自己破産、

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人生のスタートラインに立てないということ【2015年】

人生のスタートラインに立てないということ【2015年】

貧しい人たちに対し、努力不足だと糾弾する人たちがいる。

生活保護を受けることや自己破産することを犯罪だと言う人たちまでいる。自己破産した人達を晒そうとホームページまで作った人もいる。

あるいは知性や発達に障害がある人達を圧力的に責め立て、何度も何度も謝罪させては追いつめるような人もいる。

どうしてそういうことをするのか分からないが、彼らはとにかく弱者は努力が足りないのだと言って人生のスタート

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自分に厳しいのは他人への甘え

自分に厳しいのは他人への甘え

知人男性(53歳独身)が言う。

「いつまでも若々しくいないと!筋トレにダイエット!脱毛にファッション!努力不足は罪!モテたいなんて言う資格はない!」

知人女性(49歳独身)が言う。

「いつまでも美しくいたい!年齢は単なる数字!ストイックに努力できない女はババアになるしかないの!」

それを聞いていて俺はげんなりしてしまう。

またこれか・・・と。

正直なところ、どうしてこうも苦しいのか。そ

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社会と個人は30年前からリンクしていないよ

社会と個人は30年前からリンクしていないよ

Twitterやヤフコメを見ていると、いつものように「韓国がー」「中国がー」「LGBT法案がー」「〇〇党がー」「アイヌ民族がー」「在日がー」「ロシアがー」と叫ぶ人たちがいる。ずいぶんと主語がマクロレベルなのも通常運転だ。

その圧倒的多数は40歳以上の中高年世代、それも男性。

俺なんかはその主語のデカさに居心地の悪さを覚える方なんだが、世の中の中高年男性は何も感じないのだろう。何かに必死にしがみ

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デフォルトのままの人生②(2017年)

デフォルトのままの人生②(2017年)

さて、前回の続きを書こうと思います。


つまり自分自身のデフォルト設定を変えないと、どんな目標を書こうが唱えようが、自分にとって「ちょうどいい」結果にしかならないということ。

何かを目指す生き方をしている人なら、必ず目標や理想の状態を紙に書いたり映像で描いたりしてると思う。ほら、成功のためには目標設定が大切だと偉そうな人が言うから。でもどうだろうか。成功した?その通りになった?

ならないよ

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