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プレイボーイマンション

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泣き疲れて眠る前に読むもの。
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人を疲れさせる「頭の悪い人たち」の正体

人を疲れさせる「頭の悪い人たち」の正体

何も得るものがない時間の無駄としての会話・・・

こんな経験はありませんか?

「この人と話していると疲れる」
「この人と話していると、なんだかいらだつ」
「この人とまるで会話にならない」
「すべてを解説したり、噛み砕いて話さなければならなくて疲れる」
「帰る時に時間の無駄をした感がすごい」
「この人はいつも被害者、なんでも人のせい」

俺は知性の欠片もないポルノ業界で生きているので、こういう体験

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マボロシを見せてよ、俺の人生に(2010年)

マボロシを見せてよ、俺の人生に(2010年)

20代の記憶はなぜだか多くが抜け落ちているけれど、覚えていることが少しある。

今夜のお話は、そんな時代のこと。

20代の終わり、のちに一緒に仕事をすることになる「なつき」という女といつも一緒にいた。

なつきはまだ10代だった。

現役で大学に入ったけれど、訳があって退学したばかり。適当な事務員の仕事を見つけて働いていた。まだほんの幼い子供のような顔つきだったなつきは、だらしのない男にはまって

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「強迫観念が」「90年代は」言葉が不正確で古すぎるおばさんの話が、何一つ響かないわけ

「強迫観念が」「90年代は」言葉が不正確で古すぎるおばさんの話が、何一つ響かないわけ

「この人の話は何一つ響かないし、退屈だな」と思うことがある。

40歳以上の人と話す時に、たまにそう感じさせる人がいる。
決して悪い人ではない。しかし少し深い話になるととたんにつまらないのだ。
深い話と言っても別にウクライナ情勢を語るわけじゃない。職場の新卒社員が1ケ月で退職したとか、往年のロックバンドが再結成したがひどい曲だったとか、その程度の話題だ。

なぜこの人の話はこんなにつまらないのだろ

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話の半分は聞こえていないもの

話の半分は聞こえていないもの

NHKの番組『プロフェッショナル 仕事の流儀 特別編 宮﨑駿と青サギと...「君たちはどう生きるか」への道』を観た。

その内容は俺が語るべきものでもないだろうから省略するが、そこには宮崎駿監督の苦悩が数年にわたって重く捉えられていた。人生の黄昏時にそこまで戦う理由はなんなのかと思わせるような日々だった。

宮崎駿監督の一言一言が重い。そして言葉が正確で、なおかつ揺れ動いていく。

すげえもんだな

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夫の不倫発覚、何も出来ないまま捨てられた妻

夫の不倫発覚、何も出来ないまま捨てられた妻

探偵事務所で知ったある真実

若いころ、探偵事務所でアルバイトをした。金に困っての小銭稼ぎのつもりだった。
依頼のほとんどは浮気調査。妻が夫の、夫が妻の不貞の証拠を掴もうと依頼する。もちろん当時も今も想像以上に料金が高い。少なくとも本当に調査する事務所なら安くはない。(調査もしないでお金だけ請求する事務所も普通にある)

浮気調査をし証拠をつかんだ人の何割が、浮気相手に内容証明郵便を送るか知ってい

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オトナの女、幼稚な女

オトナの女、幼稚な女

「相談があります」と、突然女性に言われた時、必ず質問することにしている。

「それは、実務としての話?それとも感情の話?」

たとえば婚約者にセフレがいることが分かったとする。
それをどう考え、どう解決し、今後をどう考えるべきなのか意見を聴きたいという実務なのか。
それとも、ショックを受けた可哀想な私の話を聞いてという感情の話なのか。

そのどちらでも構わない。
ただ、俺とあなたの関係性では感情の

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読解力があやしい人たちの正体とは

読解力があやしい人たちの正体とは

はじめてiPhoneを持ったのは2009年だったと思う。それと同時にSNSにアカウントを作った。
最初に作ったのは当時のTwitter(現在X)、次に当時とてもクールに見えたTumbr、その次にInstagram、最後にFacebookだった。

それまでガラケーブログをせっせと書いていたため、表現の場所が広がるのかもと期待していたのだが、SNSは使い方がよく分からず、Twitterでぽつぽつとツ

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「認める」を絶対に許さない大人たちに思い出すいつものあの感覚

「認める」を絶対に許さない大人たちに思い出すいつものあの感覚

Xを見ていたら、ひとつのポストが目に入った。
ここでは引用しないでおくが、そこについたオジサン達の卑屈なコメントを読んで5年前に聞いたあるエピソードを突然思い出し、息が苦しくなった。

あるある、いつもある。

それはこんな感じのエピソードだった。

専務に罵声を浴びたT君の話
5年前、23歳の男性と知り合った。
ブログにいつも感想をくれていたのがきっかけで、たまにLINEをするようになり、時々フ

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アウディに乗る妻と中年男①

アウディに乗る妻と中年男①

20代の終わり。俺の商売は完全に行き詰まっていた。お金に困り果て、食べるものにも事欠く始末。やむをえず知人にバイトを紹介してもらい短期間だけ小銭を稼ぎ食いつなぐことにした。
情けないもんだ。

紹介されたバイトは探偵事務所だった。
この時代は個人情報保護法もなく、いい加減で胡散臭い事務所が沢山あったらしい。

俺がバイトに行ったのは、正直なところ反社じみた事務所だったと思う。
雑居ビルの三階にある

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必要なのはアドバイスではなく、ベシャリだよ

必要なのはアドバイスではなく、ベシャリだよ

まだ土着的な夜のお仕事をしていた頃、スタッフの嬢たちの間で習慣になっていたのは「アキラに質問タイム」だった。
深夜の暇な時間帯、ボスの俺になんでも質問してみるという単純なものだった。
事務所でお菓子をつまみながら大勢で話すこともあり、あらたまって個別に質問してくることもあり。

嬢たちの年齢は10代から20代半ば。言うまでもなくその年頃の女性は大変だ。将来の不安はあるし、思春期をくぐり抜けたばかり

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情報を受け取るための知的能力がない人達のこと

情報を受け取るための知的能力がない人達のこと

10年前のある夜、俺はネットニュースである記事を見かけた。

それは今で言うところのセルフネグレクトについてのルポルタージュ記事だった。40代の働き盛りの男性がセルフネグレクトに陥り、ひとり住まいの部屋がごみ屋敷になっていき、福祉も拒否して死人のように孤独に生きているというものだった。
疎遠となった親族が手を差し伸べようとしても拒否し続けていたが、あることがきっかけで病院での受診や生活保護の手続き

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見ず知らずの女性に「可愛い」と発言し続ける男性達

見ず知らずの女性に「可愛い」と発言し続ける男性達

ネットにあふれる望まない性消費YouTubeを見ていると、呆れるような動画を見かけることがある。

ディズニーランドの女性ダンサーをショート動画にしているもの。
台湾のプロ野球チームのチアをショート動画にしているもの。
女性アスリートの胸やお尻が強調されたシーンをショート動画にしているもの。

どれも幼い感じの女性ばかりだ。童顔で、笑顔で、安全そう、動きがアニメのようだ。そして脚や腕が見えている。

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自分にご褒美ばかりあげているから、自分を認められない

自分にご褒美ばかりあげているから、自分を認められない

最近は、「自分を大切にしてあげよう」「まずは自分を優先にしてあげよう」という感性が当たり前になっていると思う。
何か鬼の首を取ったかのように、まるでいきり散らすかのように、「自分を大切にしてあげられない人は他人も大切にできないよ!」と言う人たちと頻繁に出会う。

いや、言いたいことは分かるよ。
でも自分を大切にしているようには見えないんだよね。そんなにひねくれちゃってさ。

自分に自信がなく、他人

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嘘をつく人にお金は貸せない

嘘をつく人にお金は貸せない

「お金を貸して」と言われた経験はあるだろうか。
あるとしたら、自分の交友関係に問題があったと猛省するしかないのだが、俺も「お金を貸して」と言われたことが何度かある。
言われたこちらが恥ずかしくなるような話だ。

そもそも他人に借金を申し込むというのはどういう状況だろうか。簡単な話で銀行や消費者金融やカード会社が貸してくれないからだ。それはなぜか。借りた金を返していない、もしくは債務整理(自己破産、

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