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世界中のカフェ、図書館、古本屋、書店で出会って読んだ本たち。 本を持って旅に出て、その土地に合った本を置いて、また新たな本と旅に出る。
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2020年10月の記事一覧

初めて誰かを救いたいと願っている【本:流浪の月】

初めて誰かを救いたいと願っている【本:流浪の月】

静かに、それでも着実に、どんどんのめり込む。「誰かを好きになること」の次元ではない、むしろ「会うのが怖い」「認めるのが怖い」領域に入っていきそうになる。そして「認めるのが怖い」対象は、決して誰かを好きになった自分じゃなくて、自分の隠したい部分が露わになること。善意とは?なぜ人は自分を騙すのだろう。この言葉では表せない感情の、それでも、なぜかどこかで一番身近な気さえもする心境。読んでいて、感動ではな

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かつて「かっこいい」と思った大人になっていますか【本:恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。】

かつて「かっこいい」と思った大人になっていますか【本:恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。】

「かつて、かっこいいと思った大人になること」
なれているのかな。なれていると思うときは、きっと、かっこいい人々が周りにいるとき。でも、いつかの時点で、なれる、というよりも、いつでも、成長を続けていかないといけない。

著者同様、かつて、「初恋はいつですか?」という質問をされたとき、この質問に答えることによって、相手側に何かメリットがあるのだろうか?どういう意図なんだろうか?と、考えたことがある。は

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日々の過ごし方に工夫が必要なところ【本:旅。建築の歩き方】

日々の過ごし方に工夫が必要なところ【本:旅。建築の歩き方】

小さい頃、建築家や画家といった方々が身近にいたからか、絵画の道具や設計図は身の回りにあったし、私自身の将来の夢が「漫画家」だったから、「建築」というものにはとても惹かれるものがある。それが、建築なのか、もしくは人間と自然界の共存空間が好きなのかはわからないけれど、「日々の過ごし方に工夫が必要なところ」が自分に合っているということだけは、わかる。その空間にある建築様式は、なんだか遊び心があるようで、

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人生は短い やりたくないことをやっている暇はない【本:SWITCH NOTE 人生が変わる88のスイッチ!】

人生は短い やりたくないことをやっている暇はない【本:SWITCH NOTE 人生が変わる88のスイッチ!】

ヴァイオリン職人の話を聞き、とても夢のある人生ストーリーだなぁと思った。私は思う。この「コロナ」が与えてくれた時間で、心が豊かになっている人々は意外と多いんじゃないかと。もちろん、ネットやテレビで見るニュースは、ネガティブなことが多いけれど、そもそも心が豊かになった人はネットやテレビなんて見てなくて、自分が本当にやりたかったことに集中しているから、「表」には出てこないのかもしれないけれど、ヨガや、

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組織全体の動きに興味を持つこと【本:The Rules of Work】

組織全体の動きに興味を持つこと【本:The Rules of Work】

自分が無意識的に組織内で行っていたなぁと思うのは、まさに「自分の仕事を組織内で見い出すこと」だった。グローバル企業でも、ベトナムの観光局でも、どちらも共通しているのはスピード感であり、特に観光業の分野は予測不可能な外的要因が多々あり、業界自体も移り変わりが激しいので、求められる仕事も、そもそも、仕事や部署として確立しているわけではなく、作り出していく必要がある。自分は改めて0→1タイプだなぁと思う

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相手を信頼するという課題の克服【本:The Rules of Love】

相手を信頼するという課題の克服【本:The Rules of Love】

このThe Rules of Loveという本以外にも、別の本をちらっと図書館で読んでいたときに、素敵な言葉を見つけた。

「コミュニケーションとは愛情を伝えること。」

ちょうどその前日、愛情を伝えるのが上手い友人の言葉を聞いていて、「なんて、その場にいる人々みんなを幸せにする言葉なんだろう」と感動していた。それをそのまま伝えると、「それは、マミがいつもしていることだよ」と。

The Rule

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リスクを扱うことに慣れている人々の爽快なスピード感【本:辺境から世界を変える ソーシャルビジネスが生み出す「村の起業家」】

リスクを扱うことに慣れている人々の爽快なスピード感【本:辺境から世界を変える ソーシャルビジネスが生み出す「村の起業家」】

「問題の当事者」その響きが、なんだか「カッコいい」と思いながら、本当はその「渦」の中にいると、大変なことばかりで、何も進展が無い毎日のように思えて、それでも「私がそこにいる意義」を自分で見いだせている納得感があると、そのエネルギーだけが、自分を前に進ませてくれている気がする。

そして、この本を読んでいて気がついた。

そうだ、自分は「リスクを扱うことに慣れている人々と働く、あの爽快なスピード感が

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エネルギーと情熱の代わりになるものなど存在しない【本:CEOから高校生への96通の手紙】

エネルギーと情熱の代わりになるものなど存在しない【本:CEOから高校生への96通の手紙】

たくさんの人々が、好き勝手言ってくる世の中だし、言っていることがすべて全うに聞こえるかもしれないけれど、とりあえず自分の直感に従って、10年かかっても、30年かかっても、どれだけ小さなことでも、「続ける」こと。続けられる何かを見つけること、それだけは「ハッピーな人生」を送る為に言えるような気がする。

・CEOのほとんどの人が恵まれた家庭環境の出身というわけでも、学業優秀でもなかった。ただ、読書欲

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何に情熱を持ち続けることができるか【本:2022―これから10年、活躍できる人の条件】

何に情熱を持ち続けることができるか【本:2022―これから10年、活躍できる人の条件】

この本が出版されたのは2012年。それから8年が経ち、改めて当時のメモを読み返す。「答え合わせ」なんていうと烏滸がましいけれど、同時に、人口動向はある程度予測可能な未来だし、新興国の状況も、コロナのような外的要因があったとしても、きっと状況はそこまで変わらないのかもしれない。

「活躍できる人の条件」とはあるけれど、何よりも、自分自身への納得感が大事であり、情熱を持って続けられるか、それがとてもハ

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背伸びする街で【本:スーツケースの半分は】

背伸びする街で【本:スーツケースの半分は】

少し前に本屋で見つけて、ずっと読みたかった本との「再会」。不思議なスーツケースと、異なる主人公との物語。

・背伸びする街で

・あなたの旅に、幸多かれ

・住んでいる人のふりをして街を歩くこともできる街

・なぜ、言えないのだろう。自分が好きでやっていることなのに、恥ずかしいと思ってしまうのだろう。

・隠すようなことではないと思いつつ、言えないことなんて、だれもが持っているものなのかもしれない

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