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監督かじくんの365日の名言集

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わたしがバンドマスターをつとめる【『クレモナ』モダンタンゴ・ラボラトリ】の音楽監督かじくんによるありがたいお言葉たち。
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#毎日更新

「今の時代お客さまの満足度を上げないとダメです。楽譜をアウトソーシングして本気って言えない!」

「今の時代お客さまの満足度を上げないとダメです。楽譜をアウトソーシングして本気って言えない!」

自分のやりたいことで、お客さまに喜んでいただくにはどうすれば良いか、という視点で考え始めたら、色んなことが気が楽になったなと思う。

それまでは「聴きなじみのあるクラシック」とか「歌謡曲」とか色々と言われてきて、風見鶏みたいな気分になることもしばしばあったけれど、ぶれずに「ピアソラの専門ですから」「ピアソラっていいですよ」ってしっかりと伝えてきて良かったなと最近になって実感している。

おそらく…

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「コンサルやインペグ屋に頼む?自分たちの売り込みをアウトソーシングする意味が分かんない。それ考えるのが一番楽しいでしょ?」

「コンサルやインペグ屋に頼む?自分たちの売り込みをアウトソーシングする意味が分かんない。それ考えるのが一番楽しいでしょ?」

自分のチームや会社が何をしたいか、どうしたいか、何をしていくか、というのは自分たちで決めなくて誰が決める?

『クレモナ』モダンタンゴ・ラボラトリだったらコンサートの企画、チラシの内容、チケットの売り方、動画や写真の画角から内容、着たい衣装…
『ルークカフェ・ローストラボ・クレモナ』だったら仕入れる豆、焙煎の度合い、パッケージ、ネットショップのデザイン、コーヒーのテイストの表現。

全部が全部自分

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「COVIDであっても音楽をする人が減らないと良いなあ なぜなら層が厚くないと才能は生まれないからね!」

「COVIDであっても音楽をする人が減らないと良いなあ なぜなら層が厚くないと才能は生まれないからね!」

在宅率が上がって音楽をする人は増えるかもしれないけれど、このままじゃ音楽を仕事にする人は減るかもしれない。

自粛要請するなら支援を、みたいな声をよく見かけたけれど、お金の支援されたからって、お客さんが戻ってくる訳じゃない。

となると一時の支援は延命治療なだけで、わたしたちがまた自分の足でステージに立てるまで色々なものが回復しないと、今後音楽を仕事にはできないと思う。

COVIDが与えたこの猶

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「『好きなことをやれ』は正しいことだけど、ある意味では正しくない。ただやるだけでは中毒と同じ。価値を生み出せるかが、好きか嫌いかよりはるかに大事だ!」

「『好きなことをやれ』は正しいことだけど、ある意味では正しくない。ただやるだけでは中毒と同じ。価値を生み出せるかが、好きか嫌いかよりはるかに大事だ!」

よくよく『好きなことを仕事にしているから良いよね』と言われることがあります。

実際のところ「好き」という普遍的な事実でで首の皮一枚繋がっているだけで、好きなことを仕事にするということはその「好き」とか「楽しい」という上澄みの部分だけではなく、その下にあるどろどろとした、綺麗でないものや苦いものや臭いものまで受け入れて消化しないといけない。そうなるともはや「好き」という感情や気分以上にしんどい辛い

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「演奏というのは単なる技術獲得ではなく、夢を描く力と、それを形にするデザイン力がマストなスキルだと思います。」

「演奏というのは単なる技術獲得ではなく、夢を描く力と、それを形にするデザイン力がマストなスキルだと思います。」

「じゃあクレモナはどうしたいんだ」と訊かれたことが何度もあります。ピアソラをやり続けて、じゃあ何になりたい?何をしたい?どうなりたいのか?テレビに出たいのか?と。

わたしの答えは簡単です。『30歳までに500人前後のキャパシティのコンサートホールでの演奏会を全国的に毎月やっても、8割のお客さまに集まってもらえるような演奏グループにすること』。

テレビに出たい、大手レーベルからCDやサブスクを出

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「若さは才能です。そして、一日一日目減りしていきます!」

「若さは才能です。そして、一日一日目減りしていきます!」

確かにそうだと思う。そして一日ずつ目減りしていく分、一日ずつ成長していかないといけないと思う。

5月6日まであと2週間を切り、夏休みの宿題が終わっていないときみたいな焦りを感じている。

これから当面はとりあえずウィズ、コロナの日常になると思うのだが、それが今までの熱量を減らすことにはならない。「今が一番若い」んだから、常に新しい気持ちでありたいと思う。

◎有料メルマガ「クレモナ通信」の購読お

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「交換可能な部品でしかないんだから 同列の競争での優秀さはもういらない。質的な違いこそが価値を得るんだよ」

「交換可能な部品でしかないんだから 同列の競争での優秀さはもういらない。質的な違いこそが価値を得るんだよ」

あくまでもわたしたちはごまんといる若手音楽家のうちのひとつでしかない。

年を取るにつれて消耗されていくものだし、新人もたくさん出てくる。

その中でやはり残るのは「質が良いもの」だと思う。

今残っている「クラシック」だって「懐メロ」だって、今までもの凄い作品が生み出されているはずなのにわたしたちが知っていて、残っていたり、演奏されているものなんてたかがしれている。

それは演奏家自身も同じこと

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「この際、新しい器にしないとダメ。百年続くうなぎ屋のタレじゃないんだから、古いものに新しいアイデアを入れても同じ味になっちゃうよ!」

「この際、新しい器にしないとダメ。百年続くうなぎ屋のタレじゃないんだから、古いものに新しいアイデアを入れても同じ味になっちゃうよ!」

いつも変わらぬ同じ味が良いという見方もあるかもしれないが、それも100年前には新しい器だったということを考えると、長く続くものには事始めに必ずクリエイションがあると思う。オリジナルの強みはそこにある。

新しい器をクリエイションするところから始めたからといって長続きする保証はないけれど、新しい器をクリエイションしないと、しかも頑丈で緻密な作りでやらないと、これから100年もたないことは確かだ。

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「こんな面倒なときだからこそあれこれ考えずにちゃんとやらないとダメ!やる気でないのは虚構に過ぎない!」

「こんな面倒なときだからこそあれこれ考えずにちゃんとやらないとダメ!やる気でないのは虚構に過ぎない!」

自粛期間の(一応)終わりまであと2週間しかない。

もちろんそのあとすぐにステージは出来ないかもしれないけれど、やりたいことがたくさんある。

だから、いつも以上に自分に厳しく、即座に判断して、行動に移さないといけないと思う。

ここで色んなものがリセットされるなら、この際自分の習慣も正したい。

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第6号ができました。今回

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「COVIDが収束しても、対面で行うことの価値は変わらない。だから今その価値を下げるようなことはしてはいけない」

「COVIDが収束しても、対面で行うことの価値は変わらない。だから今その価値を下げるようなことはしてはいけない」

今、「時代はオンライン化が進んでいる」とか「これが新しい音楽シーンだ」みたいに言っている人がたくさんいるし、あたかもそれが本当にそうなのかもと思うような風潮になっている。オーケストラやクラシックの無料配信もことごとく増えてしまって、それをすることが今のトレンドみたいになっていて、社会の、音楽に対して「お金を払う」感覚をどんどんと鈍らせている気がする。逆に、ライブ配信でライブくらいの料金を取る人もい

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「特別な個性はいりません。間違った目立ち方をしている人にならないでほしい」

「特別な個性はいりません。間違った目立ち方をしている人にならないでほしい」

注目をひくために、派手な外見にしたり、モラルに触れるような行動や発言をしたり、

誰かを無闇に批判したり。そういうのは嫌なので、私たちクレモナは何に対しても真摯であることを大切な個性としています。

俯瞰して見ること、正しい考え方について考えること、きちんと取り組む姿勢を見せること。

でもこれって当たり前のことをやり続けることだし、やり続けるのが何よりも難しいことをわたしたちは知っています。(何

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「どんだけAIが進化しても人の欲望は変わらないからねぇ~」

「どんだけAIが進化しても人の欲望は変わらないからねぇ~」

どれだけ時代が便利になっても欲しいもの、したいことは変わらないのだと思う。

AIは予測することができるだけであって、わたしたちは自分で選択することができることには変わりない。

だから何事でもAIに左右されることっておそらくないと思う。今の時点では。

ただ、AIがおすすめしてくるものには新しい発見があるので、自分でセレクトする反面、何を繰り出してくるのかを楽しめる部分もあって、わたしはAmaz

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「皆んなオンラインレッスン始めてるけど AIが代わりにやってくれたらと思うなぁ~ 人間がやる必要はないね!」

「皆んなオンラインレッスン始めてるけど AIが代わりにやってくれたらと思うなぁ~ 人間がやる必要はないね!」

みんな本当に今仕事がないし、ラッキーこれだということでどんどんオンラインレッスンが開講して乱立して、なんならプロアマ関係なくレッスンしますとか言い出してる。

いやいや、もとの生徒さんがいなかったらレッスンなんて成立しないんだって。そしてこんな時期に突然生徒さんが増えることなんてまずない。昨日のコンクールの受賞歴の話じゃないけど、生徒さんも先生を選ぶわけだから、結局一極集中するのでは、と思ってしま

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