Himari

何者かであって何者でもない人

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記事一覧

孤独を飲み込んで

深夜に集まって酒を飲む。 車のフロントガラスにつく水滴が下っていく度に集まって大きな水滴になる、そんな風に集まった人たちと。 誰かが話せば、何かが返ってくる。 何…

Himari
2か月前
1

大ごとと小ごと

美しい その言葉にどれほどの人が酔わされたのだろう。狂わされたのだろう。 僕もその一人にはならないと誓っていたのに、目の前の光景がそれを許さない。 大きなクレー…

Himari
5か月前
2

自分と他者、これとそれ、あれとこれ。
そのものとそれとは違うものを指す言葉は多い。
外と内。
境界線はどこから?

Himari
5か月前

今日の夢と雨の日

雨の日の街が好き。 車窓から、家の窓から、はたまた授業中の窓越しに街が青に沈んでいく様が繊細で美しいように感じる。 この好きを顕微鏡で覗いてみると、条件がある。 …

Himari
5か月前
2

人工呼吸器が必要だ

目の前の光景、音、肌に触れる風や布、匂いや光。 私はいろんなものに囲まれている。 その囲いの中で意識から湧き上がってくる水泡みたいなものをみんなに見える形にする…

Himari
5か月前
3

辞めるかアルバイト

そういえばアルバイトをしている。カフェで。 もうじき、半月を超える。 そこで私はつくづく接客に不向きであることを学んだ。 シフトに入る度に何事かやらかす私は仕事が…

Himari
6か月前
1

相殺してゼロ

実家にいると誰かしらいる。 その事実にどこか暖かさを感じる。 私の家族はよく喧嘩をする。 その度に家を早く出てってやりたいと思う。 矛盾ばっかりだ。そのことに後ろ…

Himari
7か月前
3

年明けと 生活と 言葉と

年が明けた。実家に集まった。地震があった。 そういえば、元日とか、行事とか、日付とかって人間が作ったものだったことを思い出す。 2023年は大学に入学して住み慣れた…

Himari
7か月前
2

8/7-10独り言

鍵を無くした。 物を無くしたとき、初めの3時間くらいはすごく焦る。だけど、それを超えたあたりからは焦ったり、自分を責めたり、他人のせいにすることが途方もなく面倒…

Himari
1年前

8/6-7の独り言

「エモい」と「チルい」 言葉にしたくない。したらイメージにあるそのものじゃない感じがする。でも頭の中にあるものを外へ取り出してみることは、冒険でとても勇気がいる…

Himari
1年前
2

孤独を飲み込んで

深夜に集まって酒を飲む。
車のフロントガラスにつく水滴が下っていく度に集まって大きな水滴になる、そんな風に集まった人たちと。

誰かが話せば、何かが返ってくる。
何も返ってなくても問題はない。私たちは寄り添って暖をとるためにここにいるのだから。

朝帰り。
酒は抜けないし、頭は痛い。
不快感が残る身体とは裏腹に
こころは血色が良い。

また来月。

大ごとと小ごと

大ごとと小ごと

美しい

その言葉にどれほどの人が酔わされたのだろう。狂わされたのだろう。
僕もその一人にはならないと誓っていたのに、目の前の光景がそれを許さない。

大きなクレーターが作られた。
かつて、といってもつい数分前まで活気溢れる街だった。
鏡のような水面に石が投げ込まれたように、一瞬の出来事だった。
多くの魂が無邪気な一投によって散っていった。

どんな暮らしをしていたのか。
どんな思いを抱えていたの

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自分と他者、これとそれ、あれとこれ。
そのものとそれとは違うものを指す言葉は多い。
外と内。
境界線はどこから?

今日の夢と雨の日

今日の夢と雨の日

雨の日の街が好き。
車窓から、家の窓から、はたまた授業中の窓越しに街が青に沈んでいく様が繊細で美しいように感じる。

この好きを顕微鏡で覗いてみると、条件がある。

その1、時間帯は朝か夜(特に朝)。
その2、季節は春、冬が好ましい。
その3、眠気が迫っているとき。

というように。

ここまで言葉で自分の感情を分析してみてどこか勿体無い気持ちを持つのは長年の習慣か。

雨の音に耳を凝らしてみる。

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人工呼吸器が必要だ

人工呼吸器が必要だ

目の前の光景、音、肌に触れる風や布、匂いや光。
私はいろんなものに囲まれている。

その囲いの中で意識から湧き上がってくる水泡みたいなものをみんなに見える形にするのが怖かった。
誰かに触れられたら消えてしまうかもしれないから、自分から出てくる泡を実際に見て想像と違うかもしれないから。

けど全部頭のシュミレーションからの恐怖で、実際には起こっていない、起こらないかもしれないのに私はいつも動けなくな

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辞めるかアルバイト

辞めるかアルバイト

そういえばアルバイトをしている。カフェで。
もうじき、半月を超える。
そこで私はつくづく接客に不向きであることを学んだ。
シフトに入る度に何事かやらかす私は仕事ができないというよりもトラブルメーカーとされている。職場の人間関係は良好。店長はとてもいい人で、周りにも歳の近いアルバイトが多いためか接しやすい。
けれども私はやらかす。
会計を担当すれば誤打を出すし、バリスタをすれば多くの情報量に目の前の

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相殺してゼロ

相殺してゼロ

実家にいると誰かしらいる。
その事実にどこか暖かさを感じる。

私の家族はよく喧嘩をする。
その度に家を早く出てってやりたいと思う。

矛盾ばっかりだ。そのことに後ろめたさを感じることが、私をなお責めるように感じる。心の折り合い、妥協点を見出したい。そう思いながら生きてるうちにできないだろうと考えている。

一人暮らしする家に帰ってから私は抜け殻みたいにいる。やらなくてはいけないことが山積みなのに

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年明けと 生活と 言葉と

年明けと 生活と 言葉と

年が明けた。実家に集まった。地震があった。
そういえば、元日とか、行事とか、日付とかって人間が作ったものだったことを思い出す。

2023年は大学に入学して住み慣れた家が、実家という存在になった。一人で住むには慣れていない土地で生活を営むことも意外と難しくはなかった。色々な変化にすっかり順応していたら年も一巡していた。最近は買った時に失敗したパソコンの保護シートに浮き出る空気の泡に気を取られながら

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8/7-10独り言

8/7-10独り言

鍵を無くした。

物を無くしたとき、初めの3時間くらいはすごく焦る。だけど、それを超えたあたりからは焦ったり、自分を責めたり、他人のせいにすることが途方もなく面倒くさくなる。だから大人しく罰金の3万円を払っておこうかとも思った。私のバイト代が犠牲になることで物を無くしたことで生じている世界への居心地の悪さから逃れられるから。
最終的に鍵は見つかった。
受け取りに行ったのは定期券内ではない場所だけれ

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8/6-7の独り言

8/6-7の独り言

「エモい」と「チルい」

言葉にしたくない。したらイメージにあるそのものじゃない感じがする。でも頭の中にあるものを外へ取り出してみることは、冒険でとても勇気がいる。それに取り出したものが頭に保管されていた時より良くなっていたり、悪くなっていたり。無意識にそう言うことを繰り返して、余計な考えに力を回さないためにそういう些細なことは日常生活でスポットライトを当てて話すことは少ない。だって無駄な労力すぎ

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