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今日の夢と雨の日

雨の日の街が好き。
車窓から、家の窓から、はたまた授業中の窓越しに街が青に沈んでいく様が繊細で美しいように感じる。

この好きを顕微鏡で覗いてみると、条件がある。

その1、時間帯は朝か夜(特に朝)。
その2、季節は春、冬が好ましい。
その3、眠気が迫っているとき。

というように。

ここまで言葉で自分の感情を分析してみてどこか勿体無い気持ちを持つのは長年の習慣か。

雨の音に耳を凝らしてみる。

ウェルテルがみていただろうような素晴らしく地面に打ちつける雨がやってくる。

あなたは傘をさす?それともささない?

そう聞かれて私はどっちもと答える。

傘を真っ二つにして、使う。
すると半分は濡れて半分は濡れないだろう。
濡れる濡れないの境界線も気になる。

でも問いかけてきた人は困ったような顔をして、

半分にすることはできない。傘は痛みを知っているから。
半分にして使わない方はどうするの?

妹にあげる。

私には妹がいる。

妹にあげて、妹と私が手を繋げば傘もひとつだった時よりも楽しいと思う。

相手の顔は空に向かっていて伺えない。



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