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8/7-10独り言

鍵を無くした。

物を無くしたとき、初めの3時間くらいはすごく焦る。だけど、それを超えたあたりからは焦ったり、自分を責めたり、他人のせいにすることが途方もなく面倒くさくなる。だから大人しく罰金の3万円を払っておこうかとも思った。私のバイト代が犠牲になることで物を無くしたことで生じている世界への居心地の悪さから逃れられるから。
最終的に鍵は見つかった。
受け取りに行ったのは定期券内ではない場所だけれど、3万円に比べたら微風程度の出費で。無くしていたはずの鍵を見て私は特に何も感じなかった。良かったとは思う。でもそれは他人のことに関する感情のような気がする。けど私は警察署で鍵を受け取る時には、心の底からほっとしましたというような自分をオートモードで演じていた気がする。それを問題視したい気もするけど、そこまで頭が回らない。どうでもいい。めんどくさい。疲れた。
そう、なんかずっと疲れている。夏バテか、ご飯をサボっているからか。水じゃなくてコーヒーで喉を潤すふりをしているからか。原因はわかんないけど、しばらく気を抜けていない。どこもかしこも警戒しなきゃいけないことばかりで疲れる。
親にはいつも通りの脳と口がつながっているような叱咤を食らった。確かに罰金はかかるし、無くした鍵の行方について不安になる。でも鍵の安否よりも、鍵を無くしたことで発生する罰金よりも親の怒りの方が何倍も面倒くさい。日々の単調さを嫌がった私への罰のようなものではないかと得意の妄想癖を働かせる。そんなものは私の思い込みに過ぎない。それに私は超常的な存在を信じてはいないのに、罰があることを信じ込んでいる。自分がキモくてどうにかなりそう。

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