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なかやまかずはの『ささめごと』

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"えっくす"のタイムラインのように、時系列で"なかやまかずは"の映画感想・自由律俳句・140字のショートエッセイ等もろもろを「こしょこしょ……」とささめています。
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#ポエム

【#詩】 リフレイン

【#詩】 リフレイン

名前を付けれぬこともある
見知らぬ誰かが言っていた

言葉に出来ぬ夜もあると
知らん顔してくちばしる

ねえアタシ「素敵でしょ?」
聞く耳持たず 日が昇る

ねぇアタシ「ごめんなさい」と
言葉も無しに 目を伏せる

時空を超えた 愛してる
これは決して恋ではない

きっと、恋ではない
知ってるよ、でもすきなんだ

来世に持ち越し「また逢おう」

またね、またね。
逢えるならまた

いつの日か また

もっとみる

自分であるために闘ってきた。
闘うことでしか自分を守れなかった。
負った傷は目に見えないくせに酷く痛む。
闘わず生きられる人を羨むこともあった。

この闘いに勝ち負けも引き分けもない。
孤独や痛みの代償は確固たる自分自身。

失うと同時に得た自由は
寂しさと誇りを混ぜた味がする。

【#3行日記】 古傷を指でたどる

【#3行日記】 古傷を指でたどる

野良猫に浮気して引っ掻かれたふたつの傷は

目を凝らしても皮膚の青白さしか映さない

思い出だけがじくじくと疼きだす午前二時

【詩】  桜流し

【詩】 桜流し

つんざくような桜流しに

いっそ打たれてしまえばよかった

花弁に絡みつくきみの香りが

いっときの喧騒を足早に

ぼくのからだをすり抜け

指先をかすめることもなく

知らない誰かの元へと

散り散りに舞い落ちてゆく

寒空の下で開いた心だけを置き去りにして

細い枝葉は苛烈な雨風に揺らぎ

青灰の春を迎えました

【#3行日記】 2023(+1)0328

【#3行日記】 2023(+1)0328

満ちゆく月に痩せた背中を重ねて手を伸ばす

この世界から消えてしまったあなたの名前を

僕らは今でも地球のどこかで呼びあっている

【#3行日記】 6弦に馳せて

【#3行日記】 6弦に馳せて

愛を返せずに離れたのは他でもない自分だが

時折思い返しては同じメロディーを指で辿る

こじれたロマンスをいつまで続けるのだろう