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2023年3月の記事一覧
続・世界は「過剰流動性」中毒。ー 「テーパリング」(薬抜き)と「インフレ」という禁断症状の苦しみ。
2022.10.5. 世界は「過剰流動性」中毒。ー 「テーパリング」(薬抜き)は並大抵ではない。|損切丸|note からの続編。
マーケットが藻掻いている。前編では英ポンドの異変でMPC(英中銀金融政策決定会合)で決定していた国債▼800億ポンド売却≓▼12兆円「資金吸収」 → 緊急買入≓+20兆円「過剰流動性」投入への急旋回で、英国債をはじめとした国債金利の急低下、株価の急反発が起きた。
「インフレ」か「銀行救済」か。二兎を追うFRB。ー 荒れるドル短期金利。
CPI自体は「遅行指標」であり過去の結果に過ぎない。目の前で起きている「銀行破綻」と直接比べるのもどうかとは思うが、2月の数字はほぼ予想通りであり、3月FOMCで+0.25「利上げ」するかどうかの決定打にはなり得ない。今はとりあえず銀行の「資金繰り」が最優先。
しかしドルの短期金利はもう滅茶苦茶(苦笑)。一時@4%割れまで突っ込んだ2年米国債は@4.3%台までしれっと戻しているし、@4.6%
3京円もの「大借金」のツケは一体誰が払うのか?。ー 急浮上した銀行の「信用問題」。
まずは出たばかりの米雇用統計。時間当り賃金は上昇しているものの、失業率は上昇、NFPの増加数は前月から減っているし3/22FOMCでの+0.50%「利上げ」観測は後退している。
それよりも急浮上したのが*銀行の「信用問題」だ。カリフォルニアに拠点を置くシリコンバレー銀行(SVB)が国の管理下に入り実質破綻。一気に「信用不安」が拡大している。元々「高金利」を謳い文句に預金を掻き集めていたようだ
いつも "横" ばかり見ている日本人。ー 「値上げ」も「賃金」も「金利」も...?
乗客を速やかに船から脱出して海に飛び込むよう指示しなければならない時の有名なジョークだが、言い得て妙。これは相場もそうで、金利やFX、株も国によって大分違う。日本人には米国債は難しいし、逆にアメリカ人にはJGB(日本国債)は理解しがたい。
何でこんな事を言い出したかというと、急低下する超長期のJGB金利を見たから。いわゆる同調圧力による ”横並び相場” 。昨年12月に生損保が異例とも言える▼