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「損切丸」-「日銀」編

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「損切丸」が20年以上 ”お付き合い” させて頂いた「日銀」に関するより突っ込んだ記事をご紹介。
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記事一覧

「インフレ」は死んではいない ー 「金余り」相場再び

「インフレ」は死んではいない ー 「金余り」相場再び

 タイミング良く、というか、政策決定会合当日にCPIが発表になった。概ね横這いないし減速を見込んでいたが、予想に反し反転。 日本の「インフレ」はまだまだ続く ー 「お金」<「人」の時代へ|損切丸 (note.com) でも書いたが、 "コアコア" の反発に見られるようにやはり「人件費」「物流コスト」等の上昇が "コア" になっている。これは「コストプッシュ」などではない。だから「円安」が修正されて

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「利下げ」を急ぐパウエル議長 ー 「スパイディール」がいつも勝てるとは限らない。長期金利は反転上昇へ

「利下げ」を急ぐパウエル議長 ー 「スパイディール」がいつも勝てるとは限らない。長期金利は反転上昇へ

 今回のFF先物(政策金利目標であるフェッドファンドレートの変化を予想する先物)やTB(短期国債)の買いが、てっきりウォール街とヘッジファンド(HF)の "仕掛け" かと思っていたら "リアル" だった。確かに議員有志から▼0.75%の要請はあったが...。穿った見方をすればパウエル議長は極めて「政治」色が強いという事。 パウエル議長の "心変わり" 。|損切丸 (note.com) という "前

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「円」を売る理由が見当たらない?

「円」を売る理由が見当たらない?

 4月に書いた 「円」を買う理由が見当たらない|損切丸 (note.com) のカウンター note.

 このままでは「円」の「信用」がボロボロになる。|損切丸 (note.com) 等々、厳しい見解も示してきた「損切丸」だが、政府・日銀は徳俵一枚で踏み止まった印象。「利上げ」というより非常識に放置された「超低金利」の調整を始めた事でようやく「円安」に修正が起きた。それでもまだ@139円台に入っ

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やっと「円高」に戻った!?

やっと「円高」に戻った!?

 FRBによる継続的な「利下げ」観測からズルズルとドルが売られ、気が付けばドル円は@141円割れ。年初が@141円程度だったから、これでやっと「円高」に戻った!? ↑ 標題チャート

 年初の日経平均が@33,000円程度だった事からすると「暴落、暴落」と騒いでいる割には@36,500円でも+3,000円以上、+9%程度ちゃっかり上がっている ↓ 。体感物価とほぼ整合的な動きとも言える

 結果「

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続・「ドル建日経平均」リバース ー 「ドル円」と「日経平均先物」の自動売買プログラム?

続・「ドル建日経平均」リバース ー 「ドル円」と「日経平均先物」の自動売買プログラム?

 「ドル建日経平均」リバース ー 今度は「キャリーコスト」減少を見込む戦略|損切丸 (note.com) の続編

 相変わらず「ドル円」も「日経平均先物」も酷い相場付きだが、どうも「人」の臭いがしない。*HFT(高頻度取引)を現場で見てきた「損切丸」的には「ドル円」と「日経平均先物」の自動売買プログラムが作動しているのでは無いか、と疑いたくもなる。こういう売買は「人」には無理

 「ドル円」と「

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「ドル建日経平均」リバース ー 今度は「キャリーコスト」減少を見込む戦略

「ドル建日経平均」リバース ー 今度は「キャリーコスト」減少を見込む戦略

 「ドル建日経平均」戦略の崩壊 ー 巻き込まれた「新NISA」|損切丸 (note.com)
 続・「ドル建日経平均」戦略の崩壊 ー 「溺れた犬は棒で叩け」?|損切丸 (note.com)
 「ドル建日経平均」戦略の崩壊Ⅲ ー 必死の「損切り」戦略|損切丸 (note.com) シリーズからの続編的 note.

 しぶといというか転んでもただでは起きないというか...。 まともじゃないⅡ ー 

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米国経済本当に弱い?

米国経済本当に弱い?

 米国経済本当は弱い?|損切丸 (note.com) の続編

 通常の相場格言と逆の表現になってしまうが、*注目の高かった米雇用統計後のドル円を見ているとこうなってしまう。やはり ”必勝法” なきあと彷徨うマーケット ー ここをどうやって生き延びるか|損切丸 (note.com) まさに仁義なき「ゼロサムゲーム」が続く

 ISM製造業・非製造業指数と合わせても可も無く不可も無く。9/18FOM

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 続・”Cash is King" → "王" の帰還 ー 「適正値」へ修正の動き

続・”Cash is King" → "王" の帰還 ー 「適正値」へ修正の動き

 ” Cash is King" → "王" の帰還 ー 鍵を握る米国債の「イールドカーブ」|損切丸 (note.com) なんて note. を書いた後だけに「始まったか...」と感じてしまうが、何しろドル円もエヌビディアもビットコイン(BTC)も揃って急落、WTI(NY原油先物)も一時@70ドル割れとボロボロ。こう言う時「お金」の動きを知らせるのは「FX」と「金利」になる

 元々5月に次いで

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飛び交う ”偽情報” ー ほとんどは誰かの ”都合”

飛び交う ”偽情報” ー ほとんどは誰かの ”都合”

 これは懇意にしていた記者さんがいみじくも語っていたこと。「損切丸」が話す "今後の事" がよく当ることを認めてくれてはいたが、記事には出来ないと言っていた。確かに巷に溢れる記事で明日とか3ヶ月、6ヶ月後の「変化」を書いたものはほとんどない。「嘘」になってしまう懸念があるからだ

 この辺りの note. を読んで頂ければ判るが、筆者も数年後のことを予見しながら書いている。2016年の早期退職以来

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「お金」の値段 ≓「金利」が安過ぎる! ー 日銀の「ターミナルレート」は?

「お金」の値段 ≓「金利」が安過ぎる! ー 日銀の「ターミナルレート」は?

 金利トレーダーとしての約25年、何度も何度も見てきた光景だがとにかく米株価は下がらない。「ブラックマンデー」「リーマンショック」「コロナ危機」と暴落を繰り返しながら不死鳥のように蘇ってきた

 中心的役割を果たしてきたのがFRB。「お金」の値段 ≓「金利」を下げることによって相対的に「モノ」の値段を上げ「株本位制」金融帝国・アメリカを支えてきた。その構図は今も変わっていない

 これにもの申して

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 ” Cash is King" → "王" の帰還 ー 鍵を握る米国債の「イールドカーブ」

” Cash is King" → "王" の帰還 ー 鍵を握る米国債の「イールドカーブ」

 押し寄せる「利下げ」の "波" Ⅳ ー 「お金」の "日本還り" がもたらすもの|損切丸 (note.com) からの繋がりで

 市場の混乱時にマーケットではしばしばこういう言い方をする。困った時は「お金」。前稿.”必勝法” なきあと彷徨うマーケット ー ここをどうやって生き延びるか|損切丸 (note.com) で ”鍵は日銀の利上げ” という言い方をしたが、より直接的には "王" (お金)

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 ”必勝法” なきあと彷徨うマーケット ー ここをどうやって生き延びるか

”必勝法” なきあと彷徨うマーケット ー ここをどうやって生き延びるか

 コロナ後の世界 Ⅱ - これから起こりそうなこと。|損切丸 (note.com) のマーケットではこの3年間 ”必勝法” が存在した ↓

 2024年も前半は効いていた ”必勝法” も後半には急失速。ここをどうやって生き延びるか。 始まった"壮絶" な「サバイバルゲーム」 ー 「資産防衛」3つのポイント。|損切丸 (note.com) の様相を呈してきた

 例えばビットコイン(BTC)。確か

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 “このままでは日本人は滅びる” ー 「円安」とも関係する難しい問題

“このままでは日本人は滅びる” ー 「円安」とも関係する難しい問題

 ファーストリテイリング柳井社長が危機感を持って語ったことが大きな議論を呼んでいる。2020.6.に 「ユニクロ柳井氏、京大・本庶氏、山中氏の医療研究に100億円寄付を即決」に思うこと。|損切丸 (note.com) で:

 と ”預言” していたが、「お金」も含めて世の中の流れが見えている。礼賛するつもりはないが、マーケットに関わっている「損切丸」的には無視できない内容を含む。これは今の「円安

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「利下げ(政策調整)の時は来た」 “The time has come for policy to adjust” ー でも「金利」が下がるとは限らない

「利下げ(政策調整)の時は来た」 “The time has come for policy to adjust” ー でも「金利」が下がるとは限らない

 注目のジャクソンホール会議。遂にパウエル議長の "GOサイン" が出た。これで最低でも9/18のFOMCで▼0.25%「利下げ」は確定。その後は景気指標次第という事になる

 ただこれで「金利」≓ 長期金利が下がるとは限らない

 「損切丸」が気になっているのは 着実に減る「お金」の価値 ー 鍵は「正しい金融政策」|損切丸 (note.com) つまり「インフレ」の動向。価値の減っていく「お金」

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