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「損切丸」-「日銀」編

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「損切丸」が20年以上 ”お付き合い” させて頂いた「日銀」に関するより突っ込んだ記事をご紹介。
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記事一覧

消えゆく「マイナス金利国債」Ⅳ ー 遂に10年ドイツ国債が "ゼロ" に 。

 消えゆく「マイナス金利国債」 ー 金利の ”パラダイム・シフト” 。|損切丸|note を書いたのが2021.2.26。ほぼ1年ぶりの「悲願達成」(苦笑)。ついにドイツ国債が "ゼロ" に到達した。

 銀行の立場からすると、いくらマーケットで憶測や投機が起きても、政策金利が@▼0.50%でロックされている以上、保有国債をそれ以上の金利で売るのは躊躇される。実際「マイナス金利国債」脱却といっても

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「どうせ戻るでしょ」相場の終焉。 ー 2年米国債は@1%越え。

 「損切丸」が主に担当していた「短期金利」は妄想や妥協を許さない ”リアル” の塊。特にインターバンク(銀行間)は各行の「資金繰り」が激しくぶつかり合う、あまり誤魔化しが効かない世界だ。短期金利に属する1~2年国債は、「利上げ」「利下げ」等金融政策の影響をもろに喰らう。その2年米国債がついに@1%を超えてきた。

 2020年3月「コロナ危機」以降「ゼロ金利」で推移してきたFRBの政策金利が、 ”

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「不良債権」と「通貨高」の狭間。 ー  日本の "バブル崩壊" の教訓。

 中国 10~12月 GDP(年率)+4.0% 予想 +5.4% 前月 +4.9%
      12月 鉱工業生産 +4.3% 予想 +4.2% 前月 +3.8%
      12月 小売売上高 +1.7% 予想 +3.8% 前月 +3.9%         
     2021年固定資産投資 +4.9% 予想 +5.6% 前年 +5.2%

 1/17 中国人民銀行 
 ・中期貸出制度(MLF)

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いよいよ大転換? 日本も「利上げ」シフト。 ー 「外債投資」から 円へ「お金」が逆流する可能性。

 ”1/17・18日の金融政策決定会合を前に日本銀行が、物価目標が2%に達する前に利上げをすることが可能かどうか議論”

 今日(1/14)に日銀の「利上げ」に関して ”観測記事” が出た。丁度 今度は「全部下がる」? "予定調和" の相場。|損切丸|note(1/9)で:

 と書いた直後。特別な情報もないし ”預言” するつもりもないが、なぜかこういうタイミングになる事が多い(苦笑)。5年国債

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「俺たちは "低金利" "過剰流動性" が好きなんだ!」

 また ”デジャブ” である。ショート(売り=金利上昇)で突っ込んだ金利市場に2021年の "悪夢" を思い起こさせるような米国債の買い戻し。10年米国債は@1.70%割れと、Conundrum = ”謎” はまだ続く。

 前稿.「利上げ」のアメリカ VS 「利下げ」の中国の "対決" ?。|損切丸|note で書いた歴史的低水準の株価「イールドスプレッド」。特に金利上昇の影響が顕著なナスダック

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「利上げ」のアメリカ VS 「利下げ」の中国の "対決" ?。

 2021年12月CPI(年率) 中国 +1.5% 予想+1.8% 前月+2.3%
     同     アメリカ +7.0% 予想+7.1% 前月+6.8%

 米中で対照的な結果となった12月のCPI。アメリカは+7%に達し、いよいよ「利上げ」モードだが、中国はCPI低下で「利下げ」気運が浮上。

 指標の真偽は別として(統計不正が問題になっている日本が言えた義理ではないが)、これを機に中国で

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消えゆく「マイナス金利国債」Ⅲ ー 「3度目の正直」? 欧州国債がマイナス金利脱却へ 。

 消えゆく「マイナス金利国債」Ⅱ ー マーケットを追認する「金利上昇」 。|損切丸|note シリーズ。今度こそ「3度目の正直」なるか。記憶する限り、この3年でスイスの10年国債0%を見るのは初めてで、ドイツも▼0.03%とあと一歩に迫った。

 アメリカの背中を追い始めたヨーロッパ。 ー 「利上げ」は先行実施。|損切丸|note でも触れたが、バイトマン・ブンデスバンク総裁のECB理事辞任(昨年

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今度は「全部下がる」? "予定調和" の相場。

 2021年12月 米失業率 3.9% 予想 4.1% 前月 4.2%
 非農業部門雇用者数 +19.9万人 予想+45万人 前月 +24.9万人←+21万人
 平均時給 前月比 +0.6% 前年比+4.7% 前月 +0.4%、+5.1%

 「予想を大きく下回る非農業部門雇用者数(NFP、Non-firm Payrolls)」

 こういう経済ニュースのヘッドラインを見て違和感を覚えたのは筆者だ

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「感染症」と「マーケット」 ー 必要なのは「事実確認」と「先を読む目」。

 "1/7 東京都、新たに922人の感染 先週金曜日(78人)の約12倍。沖縄は過去最多の1,414人。"

 しかし感染症とマーケットは良く似ている。どちらも大事なのは原因などの「事実確認」と「先を読む目」。真剣に対応するには:

 ①過去の動きがなぜ起きたのかの原因究明とその分析
 ②現在起きている事と過去の事例の共通点と相違点の把握
 ③①②を踏まえた上での対処方の ”決断”

 特に大事な

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山火事を消せ! -「インフレ」 vs "消防士" FRB。

「早く消防車を呼んで大量放水しろ」 ≓ 「3月から+0.25%ずつ "利上げ" でなんて呑気なことを言っていないで、なるべく早く+0.50%、年間で+2.5~3.0%上げろ!」

 「インフレ」が導くもの。 ー 修正を迫られる【共存社会】。|損切丸|note でこういう表現を使ったが、図らずも12月FOMC議事録でFRBが "同じ考え" であったことが "証明" された。ちなみに「損切丸」で何か事

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「インフレ」が導くもの。 ー 修正を迫られる【共存社会】。

 2021/12月 CPI :
 トルコ +36.08% (11月)+21.31%(標題グラフ添付)
    スペイン +6.7%  (11月)+5.5%
 アメリカ +7.1%(予想。1/12発表)  (11月)+6.8%

 新年明けましておめでとうございます。

 年明け、株式市場も上々のスタートダッシュとだが、ロケットスタートを切ったマーケットがある ― そう、米国債市場だ。

 今年は1

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「運」と「相場」。

 筆者はトレーダー現役中、 ”モーニング占い” を毎朝欠かさず見てから出社した。その日相場でやられると「今日は最下位だったからな…」などと自分を納得させたりしたものだ。家族からは「オカルト・トレーダー」などと揶揄されたが(苦笑)、いやいや「運」は馬鹿にしたものでもない。実際「高島暦」だけで相場を張る投資家もいたりする。

 標題に添付したのは有名な ”相場格言” だが、今年=丑年は ”つまずき”

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「お金」が足りない?Ⅱ ー 日本でも「金利」について変わる「風向き」。

 ”全国コアCPI、11月は+0.5% 携帯値下げなければ上昇率は+2%に” "展望2022:日銀は緩和縮小方向のメッセージを、悪い円安防止で=今井・元首相秘書官" (共に12/24ロイター) 「お金」が足りない? ー 突然の「円」不足で日銀が9兆円も資金供給。|損切丸|note で日銀による異例の大量資金供給オペについて書いたばかりだが、日本も「金利」について風向きが変わってきた。

 黒田総裁

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「金利」が示す「お金」の余り具合。

 ここ数年の「金利市場」を見て、日米欧中を人に例えると ↓ 

 中国 ー 怖いもの知らずの「若者」
 アメリカ ー バリバリの「働き盛り」
 ヨーロッパ ー もう「喰う」には困らない「お金持ち」
 日本 ー 「貯金」を取り崩して暮らす「年金生活者」

 こういう見立てになる。悲しいかな、日本は「貯金」は持っているが今後の取り崩しは確実。 "先細り" の未来を想像してしまう。

 「金利」の "3

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