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僕の言葉の森

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僕の言葉の森に植えさせて頂きたい記事をまとめています。 https://note.mu/nazewokangaeru/n/ne66199a9189f
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#日記

才能なんて言葉で片付けないでくれ

初めに書いておく。
これは僕自身の、ただの負け犬の遠吠えだ。

ー ー ー

自分に才能があると思ったことはあるだろうか。
僕の知る限りの狭い世界で言えば、「自分には才能がある」と言い切った人に会ったことはない。

誰かに才能を感じたことがあるだろうか。
僕の知る限りの狭い世界で言えば、ほとんどの人が誰かに才能を感じている。それくらい世の中の人は才能で溢れている。
みんなが自分にしかないものを持っ

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NO1

NO1

 ある日のいつものBarでのこと。

 常連独身男達で、いつものように「ここまできたら、俺たちは芸能人と結婚しよう」「そうだな。うんうん。柴咲コウとか長澤まさみとか独身だもんな」と、中二もびっくりのどうしようもない話をしていたところ、一見さんの若者が来客されたのです。

 凄くコミュニケーション能力の高い若者で、なんだか自然と話が始まったのですが、彼はこれから飲み会(いわゆる合コン)に行くと言うの

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語彙力は感性を養う

語彙力は感性を養う

私は6年前まで幼稚園教諭をしていた。
子どもたちが「先生、あのね…」と一生懸命に話をしてくれる時間が嬉しく、同時に子どもたちの成長を感じる瞬間でもあった。

ある日も"好きなご飯"の話になったことをきっかけに、報告会が繰り広げられた。
定番のハンバーグ・カレー・唐揚げをはじめ、様々なものを教えてくれていたのだが、いつもは大人しい女の子が、珍しく輪の中に入ってきた。

何かを言いたそうに、もじもじと

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印象と評価

印象と評価

私の中に湧き上がる 醜い感情と偽善の心 の戦い幼少期、自分は「特別な存在」だと思っていた。親も自分の子供はかわいいからかそのように私を扱ってきたし、根拠はないが揺るがない自信を持っていた。 上京したことやSNSを常用し始めたことをきっかけに、上には上には上には上には× n回 自分より優れている人がいることを知る。

顔、体型、就職先、服装、髪型、匂い、大学名 あらゆる指標で人は他人を推し

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ホットミルク

みんなが寝しずまった夜に、くるしくなり、くるしくなり、きみは落ち着くひと。

ミルクを飲み、煙を3度はいて、
あかるい空の下でさいごに詠むひと。

ねむるまえに読むひと。

iconをクリックして、
わたしはあなたを辿って、
あなたがわたしをまだ見れることを知って、

あなたの静かな4行を確認。

句点も読点もすくない、行間はない、
あなたの生をよみまして、
わたしは、やっとねむってもいいかな

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たとえ偽善者と言われようとも綺麗事でいたい

たとえ偽善者と言われようとも綺麗事でいたい

 こんばんは。本城です。

 強い言葉が苦手です。

 荒っぽい、激しい、汚い、そういう語気を荒くして言うような言葉が本当に苦手です。投げつけられると体がストップして、心が縮こまってめまいがするくらいには。実際お客様に激しい言葉で攻め立てられたりすると震えが止まらなかったり動悸が止まらなかったりで呆然としてしまうようなことがあったりします。まぁ、失敗して、怒られてるんですからちゃんと話聞けよってと

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「こいつは普通の人だ」と安堵させ、「仲間」と錯覚させるという魅力。

「こいつは普通の人だ」と安堵させ、「仲間」と錯覚させるという魅力。

本を読みながら、いいフレーズがあると、スマホに書き込んで、自分のパソコンにメールで送る習慣がある。

さっき、そうやって送られてきた中に、こういうメモを見つけた。

去年の5月に書かれたメモ。

どの本なのかはわからないけれど、読んだ本に書かれていたもののようだ。

逸材には共通点がある。それは、瞬時に相手の語彙力に合わせる能力が高いことである。難しい言葉を駆使するわけではないが、難しい話もできる

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なぜ物語は、スタートに戻るのか -『ついやってしまう体験のつくりかた』より

なぜ物語は、スタートに戻るのか -『ついやってしまう体験のつくりかた』より

たとえば私が東京で暮らしていたとして、多くの人と同じように、コンクリートで固められた道を踏み、日々同じ場所へ通い、箱の中で「仕事」と呼ばれ、与えられた作業をこなしていたとして。

「そうではない場所」に憧れを抱いたとき、「どうしてこんなところに、居るのだろう」と、遠い「何処か」へ想いを馳せたくなる。

そして私は、旅に出る。長く、ながく、数年は帰ってこない世界の旅に。「今まではとは違う場所」を求め

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不甲斐ないなあ

不甲斐ないなあ

抱えきれない悲しさを、言葉に置き換えてみて
ぐっと飲み込んだ。
抑えきれない苛立ちを、言葉に置き換えてみて
ぐっと飲み込んだ。
伝えきれない苦しさを、言葉に置き換えてみて
ぐっと飲み込んだ。
もう二度と言葉になることもないと思った。

空の広さに呆然とすることがある。
空は広いもんだってわかりきっているのに
たまにそれを認められないことがある。
認められないのは
別に空に限った話ではないのだけれど

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