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河波浩平の日々

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3種類よりもう少しあっても良い話

3種類よりもう少しあっても良い話

 多様性が必然なモノやコト、多様性が必要なモノやコトというのがあるなあと思うわけです。

 多様性が必然なモノやコトといえば、例えば人もそうだし、思想も、音楽や絵画みたいな創作物なんかも、色んな種類や特徴を持ったモノやコトが必然的にあるわけです。
 それに合わせるためという意味でも、多様性が必要なモノというのは半ば必然的に生まれてくるわけで、例えば衣服も、料理も、土地土地の名産品も、工業デザインな

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品行方正な人は考えなくても良い話

品行方正な人は考えなくても良い話

 マンションの8階に住んでいるのだけど、よく考えてみたら人生で一番標高の高いところに住んでいる。 今調べてみたら、一般的なマンションの床から床(上の階の)までの高さは大体3.5m程度だそうで、そうすると8階の高さは25m前後という事になる。

 25mというと、シロナガスクジラのメスの全長が大体そのくらいらしいのだけど、クジラってそんなでかいの?!縦にするとウチのベランダくらいってこと?!海すげえ

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ビジネス感覚の指標

ビジネス感覚の指標

 ビジネスモデルが違えば、ビジネス感覚も違うのだと思うわけなんです。
 部署でも違う気がする。営業の人が軸に持つべきビジネス感覚と、制作の人が持つべき感覚も違うはず。もちろん相互理解は必要だけど、やっている事が違うのであれば皆同じで良いわけはないはず。極端にいうと、山賊のビジネス感覚をそのまま八百屋さんに持ち込んで良いわけもないんだし。山賊がビジネスモデルかは置いておいて。

 懇意にしているそち

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苦い顔症候群

苦い顔症候群

 他人に甘えるのが得意な人と苦手な人っていうのはやっぱりあって、自分は完全に後者の人なわけです。素直とは到底言い難い。
 良い機会に恵まれた時、それに気付くのが遅いのも苦手な人の特徴のような気がしていて、頭の中では常に「この状況にどう報いるか」という事を考えているので、素直に「やったー!ありがとう!!」と言うことができない。だから、奢って頂くのも苦手です。高価な物を頂くのも苦手。嬉しいくせに。

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涙袋に涙は入っていない。

涙袋に涙は入っていない。

 こたつをそろそろ片付けなければと思いつつ、気づけば5月ももう終わりに…。
 ふかふかのこたつ布団と、サラッとしたラグマットを入れ替えなければならないのに、なかなか踏ん切りがつかず、ここまで来てしまった。
 こたつの温もりに別れ難さを感じているわけではなく、ただただ面倒臭い。
「ちょっと頑張って交換したらいいじゃん」
と思っている方には、失礼ながら考えが浅すぎるとしかかける言葉が見つからない。
 

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おもちゃ

おもちゃ

 30年前なんかは「期待させといてこれかよ」みたいな物が多くあった気がする。
 例えば、トランシーバー。道向こうに住んでいる友だちに片方を渡して通信を試みるも、ひたすら「ザー」というノイズ音だけでどうにもならなくて、説明書を読んでみたら「有効範囲6メートル」とか書いてあって、子どもながらに「そんなもんちょっと声出しゃあ聞こえるわ!」と思ったことも。
 他にも「レーザーで狙い射て!」みたいなコピーで

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三社祭の話

三社祭の話

 浅草はこの週末、”三社祭”で活気付いています。
 4年振りの完全復活ということで、お神輿を担ぐ人たちも楽しそうというか熱のこもった雰囲気で、なんだか物々しさすら感じます。
 個人的には浅草に越してきて初めての三社祭なので楽しみでもありますが、いざ始まるとなると近所だしチラッと見に行けば良いやくらいの気持ちになってきているから不思議。人も多そうだし。 たまたま早起きしたので、土曜の朝の浅草の様子を

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顔と身体

顔と身体

 土曜日のライブ後。
 大学時代の同期でもあるピアニスト中嶋錠二とcoquelicotオーナー河村留理子とで、当時の話をしている中で思い出した話。
 学生時代、某バーガーショップで、フライドポテトに一番合うのがどのディップかについて話していた時、俺が
「結局プレーンがええわ。」
と言ったら、ジョージが怪訝な顔をして
「え?ヨーグルト味とかあるっけ?」
と言ってきて、一同が??となったという話。"プ

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しょ…

しょ…

これ…これから……しょ…商工会の総会というものに行ってきます。
な…なんだか……き…きん…きん……きんし…きんしちょう……緊張する気が…する…。

立食パーティー的な、交流会的な、知らない人が沢山いるところで積極的に話しかけたりするなんて、全然平気じゃない。
ましてや「積極的に話しかけて積極的に皆さんとお知り合いになろうね」みたいな空気の中で一瞬でもボーっと突っ立ってようものなら、
「あ〜、この子

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腕枕の理論(フェスやります。)

腕枕の理論(フェスやります。)

 むかしむかし、10代の終わり頃、当時の彼女の家でシャワーを浴びて出てきたら着替えが畳んで置いてありました。
 なんかね、そういう事があると嬉しい。これ別に、女なんだからそういう事やれよ的な感覚ではなくて、シンプルに気配りが嬉しかったわけです。
 当時やっていたアルバイトの関係で、しばらく彼女の家に泊まる事になっていた俺は、次の日もその次の日も、丁寧に畳んで置いてある着替えにポッと温かい気持ちにな

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燃え尽き症候群の話

燃え尽き症候群の話

近ごろとても忙しいのです。
新しい事を同時にいくつも始めているので、身体のどこかがパンクして空気が抜けている音がする。

"燃え尽き症候群"とは昔から縁が深く、音楽のプロジェクトにせよ、企画にせよ、大掛かりな仕事をやった後には大抵、燃え尽き症候群的な状態になっていました。
しかし振り返って考えると、あんなもん大した事ないじゃろうがと思ったりもするわけです。

20代中頃の事ですが、色々と思い悩んで

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マイ氏神様

マイ氏神様

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 浅草に引っ越して2年と少しが経ちました。こっちに移ってからのほぼ全ての時間が"コロナ禍"でしたから、観光客も少ない特殊な光景の浅草の街で過ごしていました。俺の中では人の少ない浅草がデフォルトになってしまっているので、人が増えるとまた違う感覚になるのかなあと思っています。
 とはいえ、浅草界隈には浅草寺をはじめとして神社仏

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トルティーヤという名の免罪符を片手に、たまにうっかり手の込んだ事をやってしまう自分を煙に巻いてやろうという魂胆

トルティーヤという名の免罪符を片手に、たまにうっかり手の込んだ事をやってしまう自分を煙に巻いてやろうという魂胆

「料理好きで、結構やるんですよね」
という、例のあの感じにモヤモヤするんです。なんだろうか。自慢してるとまでは言わないけれど、なんだかモヤモヤするんです。言語化が面倒くさいのでひと言で書くとすると、
「いや、普通やるやろ。」
というかんじ。皆んな普通やるもんだろと思うんです。やらない人が特別なだけで、人間は生肉や、洗いもしない野菜ばっかり食べては生きられないんだから、やんなさいよと。好きとか嫌いと

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ストイックのストイックな勘違いの話

ストイックのストイックな勘違いの話

 「喧嘩するほど仲が良い」と言われるけれど、あれは嘘だと思う。「仲が良いから喧嘩する」ならまだどうにか分かるのですけれども。どうにか。

 「ガス抜き」だとかも言うけれども、それもどうなのかなあと思ってしまう。抜かなきゃなんないガスなんて、いったいどこに溜まってるんだろうと思ってしまう。

 俺は、北風と太陽の話を信奉しています。

 昔、スポ根メロドラマ的なドラマが結構ありました。記憶にあるのが

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