694日目 データの民主化するとどうなるのか?

データの民主化とは、
社員がデータに簡単にアクセスできるようにして、
利用者が使いたいデータを使える状態にすることです。

営業部門の売り上げデータ、調達部門の発注データなどは当該部門以外はアクセスできないシステムで管理されており、専制的な状態にあります。

営業部門には売り物があります。
それを設計している人、作っている人がいるはずです。

調達部門には買いたいと言っている人から頼まれて調達しているはずです。

必ず社内に作り手が存在します。

そのため、営業部門や調達部門が先制的に管理している数字が必要となります。

そのようなデータは、営業部門や調達部門に情報提供してもらうよう依頼し、ITに疎い営業部門や調達部門の人達がかんばってシステムからCSVファイルダウンロードして、メールで送るという対応が発生していないでしょうか?

こう言った「やりとり」と「作業」は無駄でしかありません。

また、分析している間にダウンロードした時点からデータが変動しているはずです。

分析結果にも時差が生じてしまいます。
また、月末時点とか年度末時点とか定点でしかデータを見ることが出来ず、リアルタイムで見れる状態になりません。

データを民主化し、どの部門でもリアルタイムにデータを見れるようになれば、期末や月末という時点での対応が不要になります。

リアルタイムで見れるようになれば、期末のデータは期初に直ぐに確認するとことができます。

決算発表も4/1にできるはずです。

各種データを民主化すれば、リアルタイムに数字を見ることができるようになるのか?

民主化しただけではダメです。

データを自動で取得し、見たいグラフを自動で更新される状態にしないといけません。

従来はこのようなツールを全部のデータのアクセスできるIT部門が社内から依頼を受けて、仕様書を作って、ITベンダーに見積りを取って、予算内でできるかどうか検討し、予算内で有れば社内で決済を通して、やっとスタートラインに立てます。

ものすごい無駄作業です。

この無駄を省くには、データの利用者自身でデータを取得し、加工するスキルが必要となります。

SQLやBIツールを動かす知識が必要です。

Microsoft 365で追加料金なしで使える、Power BIが登場しています。

CSVファイルをもらって分析したり、IT部門にデータを可視化するツールを作ってもらうというスキルは今後役に立たなくなります。

データが民主化された後に、必須となるスキルは
「データを自動取得して、見たいグラフを自分で作成できる」というスキルです。

このスキルを身につけて生産性を爆発的に向上させて、くだらない事務作業から解放されましょう。

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