水鳥葛(mizudori kuzu)

一週間ごとの日記と短歌(時々俳句も)を主に投稿しています。日本近代文学、特に太宰治や坂…

水鳥葛(mizudori kuzu)

一週間ごとの日記と短歌(時々俳句も)を主に投稿しています。日本近代文学、特に太宰治や坂口安吾、檀一雄といった無頼派についての記事も書きます。音楽やお笑いの話題も少々。お酒も飲みます。時々ちいさな旅をします。 お便りはacidmongoloidman303@gmail.comまで。

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記事一覧

【水鳥の歌と生活】2024年5月12日日曜〜5月18日土曜

 五月十二日日曜  七時起床。radikoで「オードリーのオールナイトニッポン」を聴きながら朝の支度をする。  一週間の日記をnoteに投稿する。  仕事のBGMはスカート…

【読書】木村弘一『安吾と檀(日本短編小説叢書)』を読んだ

 医科大学に通いながら小説を書いていた筆者の、坂口安吾と檀一雄との交流を書いた随筆二篇と、筆者自身の体験に材を取ったと思われる短編小説二篇を収録。Amazonで買っ…

【読書】坂口綱男『安吾と三千代と四十の豚児と』を読んだ

 坂口安吾にまつわるエピソードを集めようと思いAmazonに出品されている古本を十冊ほど注文した。  三千代夫人による『クラクラ日記』『追憶 坂口安吾』はすでに持って…

【読書】山岸外史『詩と真実』を読んだ

 見たものをあるがままに書く。それは時代が要請する道徳や常識の制限を受けないということであり、美という枠に収めないことでもある。  自身も詩を書く評論家、山岸外…

【読書】山岸外史『芥川龍之介』を読んだ

 この『芥川龍之介』は山岸外史の二冊目の長編評論で、昭和十五年(1940年)三月二十日にぐろりあ・そさえて社の新ぐろりあ叢書の一冊として刊行された。棟方志功が装丁を…

【読書】池内規行『評伝・山岸外史』を読んだ

 私は太宰治の作品や檀一雄「小説 太宰治」で山岸外史を知り、これまでには山岸の「人間 太宰治」「人間キリスト記」を読んだだけなのだが、物事をサッパリと見極めて楽…

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【水鳥のアルバム】2024年5月16日ーー飛騨大鍾乳洞

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【水鳥のアルバム】2024年5月16日ーー木曽福島宿〜飛騨

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【水鳥のアルバム】2024年5月15日ーー木曽町ねざめの床

【読書】城山三郎『そうか、もう君はいないのか』を読んだ

 城山三郎『そうか、もう君はいないのか』を読み終えた。  後半になるにつれ少し散漫な印象があって終わりも唐突なように感じたのだが、あとがきで未完の原稿群を編集し…

【水鳥の歌と生活】2024年5月5日日曜〜5月11日土曜

 五月五日日曜  七時起床。radikoで「オードリーのオールナイトニッポン」を聴きながら朝の支度をする。   揚雲雀晴れて頭が痛いほど  一週間の日記をnoteに投稿…

【水鳥の歌と生活】2024年4月28日日曜〜5月4日土曜

 四月二十八日日曜  七時起床。radikoで「オードリーのオールナイトニッポン」を聴きながら朝の支度をする。  一週間の日記をnoteに投稿する。  仕事のBGMは黒沢健…

霜降り明星せいやの執筆スタイルは檀一雄のデビュー小説と一緒

 先日、Xのタイムラインに霜降り明星のせいや氏の次のようなポストが流れてきました。  確かに、現代の作家のほとんどはもう原稿用紙などに小説を手書きすることはなさ…

【水鳥の歌と生活】2024年4月21日日曜〜4月27日土曜

 四月二十一日日曜  七時起床。radikoで「オードリーのオールナイトニッポン」を聴きながら朝の支度をする。  一週間の日記をnoteに投稿する。  仕事のBGMはJamiro…

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【水鳥のアルバム】2024年4月25日ーー修那羅峠(安宮神社)

【水鳥の歌と生活】2024年4月14日日曜〜4月20日土曜

 四月十四日日曜  七時起床。radikoで「オードリーのオールナイトニッポン」を聴きながら朝の支度をする。  一週間の日記をnoteに投稿する。  仕事のBGMはPet Shop…

【水鳥の歌と生活】2024年5月12日日曜〜5月18日土曜

【水鳥の歌と生活】2024年5月12日日曜〜5月18日土曜


 五月十二日日曜

 七時起床。radikoで「オードリーのオールナイトニッポン」を聴きながら朝の支度をする。

 一週間の日記をnoteに投稿する。

 仕事のBGMはスカート『CALL』にする。そういえばスカートのアルバムをちゃんと聴いたことがなかった。美しいメロディのポップソング。

 仕事を終えてPodcastで「トムブラウンのニッポン放送圧縮計画」を聴きながら温泉に行きツルヤで買い物を

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【読書】木村弘一『安吾と檀(日本短編小説叢書)』を読んだ

【読書】木村弘一『安吾と檀(日本短編小説叢書)』を読んだ


 医科大学に通いながら小説を書いていた筆者の、坂口安吾と檀一雄との交流を書いた随筆二篇と、筆者自身の体験に材を取ったと思われる短編小説二篇を収録。Amazonで買った古本だが、町田市図書館の除籍本らしい。資料としても作品としてもとても興味深かった。

「安吾との出会い」

 医科大学在学中の昭和二十一年に坂口安吾の「女体」を読んで感銘を受けた筆者は二十二年七月七日に当時目蒲線矢口渡駅にあった坂口

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【読書】坂口綱男『安吾と三千代と四十の豚児と』を読んだ

【読書】坂口綱男『安吾と三千代と四十の豚児と』を読んだ

 坂口安吾にまつわるエピソードを集めようと思いAmazonに出品されている古本を十冊ほど注文した。

 三千代夫人による『クラクラ日記』『追憶 坂口安吾』はすでに持っていたので、安吾の死後に残された証言や作品から書かれた評伝をいくつか買った。それらは文量がたっぷりしていてすぐに読み終わるようなものではないので、資料として必要に応じて飛ばし読みしたり、時間がある時にゆっくり読んでいこうと思っている。

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【読書】山岸外史『詩と真実』を読んだ

【読書】山岸外史『詩と真実』を読んだ

 見たものをあるがままに書く。それは時代が要請する道徳や常識の制限を受けないということであり、美という枠に収めないことでもある。

 自身も詩を書く評論家、山岸外史がボードレール、北原白秋、与謝野晶子、ドストエフスキー、ロダンの作品を挙げながら「真実」を表現するとはどういうことなのか思索する。

 ここで挙げられている作家の作品はほとんど読んだことがなかったが、特に北原白秋の詩をもっと読んでみたい

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【読書】山岸外史『芥川龍之介』を読んだ

【読書】山岸外史『芥川龍之介』を読んだ

 この『芥川龍之介』は山岸外史の二冊目の長編評論で、昭和十五年(1940年)三月二十日にぐろりあ・そさえて社の新ぐろりあ叢書の一冊として刊行された。棟方志功が装丁をしている。

 以前に読んだ池内規之『評伝・山岸外史』によると、当時まだ芥川龍之介の人と文学を単行本としてまとめて論じたものはほとんど初めてといっていいほどであり、視点も新しかったため好評で瞬く間に版を重ね、十三版にもなったという。また

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【読書】池内規行『評伝・山岸外史』を読んだ

【読書】池内規行『評伝・山岸外史』を読んだ

 私は太宰治の作品や檀一雄「小説 太宰治」で山岸外史を知り、これまでには山岸の「人間 太宰治」「人間キリスト記」を読んだだけなのだが、物事をサッパリと見極めて楽天的理想主義とも言える言葉や振舞いを貫く山岸に興味があった。

 この評伝では幼少期のやんちゃな山岸からなかなか文壇に認められず貧窮して筆を折りかけた時期、太宰と出会い青い花・日本浪曼派・コギト等で活躍した時期、戦争を経て政治と文学について

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【読書】城山三郎『そうか、もう君はいないのか』を読んだ

【読書】城山三郎『そうか、もう君はいないのか』を読んだ

 城山三郎『そうか、もう君はいないのか』を読み終えた。

 後半になるにつれ少し散漫な印象があって終わりも唐突なように感じたのだが、あとがきで未完の原稿群を編集したものだということがわかった。城山自身も癌によってこの小説を書き終えることができなかったのだという。内容は穏やかな抑制の効いた回想で、過度な感傷が無いのでするすると読めた。それでいて亡くなった妻への想いは行間に溢れていて、城山にとって理想

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【水鳥の歌と生活】2024年5月5日日曜〜5月11日土曜

【水鳥の歌と生活】2024年5月5日日曜〜5月11日土曜


 五月五日日曜

 七時起床。radikoで「オードリーのオールナイトニッポン」を聴きながら朝の支度をする。

  揚雲雀晴れて頭が痛いほど

 一週間の日記をnoteに投稿する。

 仕事のBGMはYazoo『In Your Room』にする。2008年に再結成した際にリリースしたコンピレーションアルバムで、二枚のオリジナルアルバムとシングルのカップリング曲、レア音源をまとめたものとのこと。

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【水鳥の歌と生活】2024年4月28日日曜〜5月4日土曜

【水鳥の歌と生活】2024年4月28日日曜〜5月4日土曜


 四月二十八日日曜

 七時起床。radikoで「オードリーのオールナイトニッポン」を聴きながら朝の支度をする。

 一週間の日記をnoteに投稿する。

 仕事のBGMは黒沢健一『V.S.G.P』にする。ストリングスを従えて行ったライブ音源とそこにさらに多重録音を施した音源の二枚組。サブスクリプションでの再生なので、多重録音、ライブと続いて流れるのが便利だ。

  あの時の言葉を何に変えればと

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霜降り明星せいやの執筆スタイルは檀一雄のデビュー小説と一緒

霜降り明星せいやの執筆スタイルは檀一雄のデビュー小説と一緒

 先日、Xのタイムラインに霜降り明星のせいや氏の次のようなポストが流れてきました。

 確かに、現代の作家のほとんどはもう原稿用紙などに小説を手書きすることはなさそうですし、PCやタブレット端末で執筆をした方が便利で書くスピードも早くなりそうです。

 ただ、私は近代文学が好きなので原稿用紙に手書きをしていた作家の本ばかり読んでいます。そこでふと思い出しました、白紙に手書きで小説を書いたという話を

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【水鳥の歌と生活】2024年4月21日日曜〜4月27日土曜

【水鳥の歌と生活】2024年4月21日日曜〜4月27日土曜


 四月二十一日日曜

 七時起床。radikoで「オードリーのオールナイトニッポン」を聴きながら朝の支度をする。

 一週間の日記をnoteに投稿する。

 仕事のBGMはJamiroquai『A Funk Odyssey』にする。

 夜はPodcastで「トムブラウンのニッポン放送圧縮計画」を聴きながらコインランドリーへ。待ち時間に温泉に入り、ツルヤで買ったサンドイッチを食べる。

 家に帰

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【水鳥の歌と生活】2024年4月14日日曜〜4月20日土曜

【水鳥の歌と生活】2024年4月14日日曜〜4月20日土曜


 四月十四日日曜

 七時起床。radikoで「オードリーのオールナイトニッポン」を聴きながら朝の支度をする。

 一週間の日記をnoteに投稿する。

 仕事のBGMはPet Shop Boys『Electric』にする。再びダンスミュージックに接近していて、個人的にはこの路線の方が好み。

 この日は十時からバナナマンのポップアップストアで販売していたグッズのネット販売があったのだが、仕事が

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