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【水鳥の歌と生活】2024年4月28日日曜〜5月4日土曜


 四月二十八日日曜

 七時起床。radikoで「オードリーのオールナイトニッポン」を聴きながら朝の支度をする。

 一週間の日記をnoteに投稿する。

 仕事のBGMは黒沢健一『V.S.G.P』にする。ストリングスを従えて行ったライブ音源とそこにさらに多重録音を施した音源の二枚組。サブスクリプションでの再生なので、多重録音、ライブと続いて流れるのが便利だ。

  あの時の言葉を何に変えればと詮無きことをまた考える
  怒られても不遜であれよカウンターカルチャーを見て育ったんだろ

 霜降り明星のせいやが初めての小説を執筆するに当たってコンピューターや原稿用紙ではなくて白紙に書いていったという話題をSNSで見かけ、それは檀一雄のデビュー作と同じだという記事を書いてnoteに投稿する。

 仕事を終えて、radikoで「東京ポッド許可局」を聴きながら温泉に行き家に帰る。家にあるもので晩酌。冷奴と、レモン味の鶏肉の缶詰を食べて、七笑を一合飲む。

 二十四時就寝。

こういう簡素な晩酌もいい

 四月二十九日月曜

 七時起床。Podcastで「髭男爵山田ルイ53世のルネッサンスラジオ」を聴きながら朝の支度をする。

 仕事のBGMは黒沢健一の最後のリリースとなった『LIFE TIME BEST “BEST VALUE”』にする。アメリカのプロデューサーにトラックを任せて歌に専念したこのアルバムを聴いて、黒沢健一の歌声の変化について改めて考えた。

 彼の歌声は『Focus』くらいから何となく変わってきていて、はっきりと意識したのは『V.S.G.P』以降。これを自分は年齢によって高音域が出にくくなったのかとはじめは思っていたのだが、ここ数日彼のソロアルバムをいくつか聴いていて、それだけではなく歌唱法そのものを見直したのではないかと思うようになった。おそらく、『LIVE without electricity』でギターとピアノのみのアコースティック編成でライブをして以降、バンドの音圧に負けないように張り上げる歌い方ではなくて、歌それだけを切り出しても鑑賞に耐える歌声を目指したのではないか。そしてそれは年齢による声帯の変化にも適ったものだったのではないか。歌声の厚みや膨らみが増して、細かなニュアンスも大切にしているように思える。その良さに、リリース当時は気づくことができなかった。変化したことそのことにしか気づくことができず、その意図にまで考え及ぶことができなかった。生きていれば今ごろにはまた変化していたかもしれない。その時一番良いと思う歌を届けてくれたはずだ。

 あまりに天気が良く、そして仕事が無いので、明るいうちからビールを飲みに行くことにする。一度家に帰って歩いて行ける中華料理屋へ。枝豆、回鍋肉、油淋鶏を食べて、生ビールをジョッキ一杯、アサヒスーパードライの中瓶を二本飲む。飲みながら山岸外史『希望の表情』を読む。檀一雄『小説 太宰治』に出てくる詩人立原道造の評論というか追想というかがあり、立原道造の詩を読んでみたくなる。国立国会図書館デジタルコレクションで探せばあるかもしれない。

 今回は調子に乗ってニンニクチャーハンを頼まずに店を出る。黒沢健一のライブアルバム『LIVE2011 NEW DIRECTION』を聴きながら歩いて帰る。ここ数日日中と夜の寒暖差があり過ぎて日中に着ていた服のまま夜になると震えるほど寒い時がある。こういう時に風邪をひくのだ。気をつけなければ。

  エバーグリーンなんて重荷を背負わすな生きているから成長をする

 家で水を飲みながらダラダラと過ごし、二十三時過ぎに就寝。

山岸外史の文章は個性的でおもしろい

 四月三十日火曜

 七時起床。radikoで「伊集院光 深夜の馬鹿力」を聴きながら朝の支度をする。

 仕事のBGMは黒沢健一『LIVE2011 NEW DIRECTION』にする。

 仕事を終えて温泉に入りツルヤで買い物をして家で晩酌をする。しゃぶしゃぶを食べて七笑を四合飲む。

 飲みながらYouTubeでDOMMUNEの配信「OOO YY 20th anniversay & Nu:v open party Pre Program @DOMMUNE」を見る。糖尿病の合併症による脳梗塞で入院し現在リハビリ中の中原昌也が伊東篤宏と共にライブをするのだが、車椅子姿で右手だけで機材を操作する中原昌也の存在感といい、美容師たちのパフォーマンスとのコラボレーションといい、まさにHAIR STYLISTICSというライブだった。

  楽しい日とそう思えない日があるだろう理由までそう聞いてくれるな
  連休を連休せずに飲む酒は二合の酒が四合になる

 二十四時就寝。

豚肉が思いのほか多かった

 五月一日水曜

 七時起床。radikoで「爆笑問題カーボーイ」を聴きながら朝の支度をする。カーボーイはウエストランドをゲストに迎えての生放送。太田光といい、その妻であり爆笑問題やウエストランドが所属する芸能事務所タイタンの社長でもある太田光代といい、このような問題が起きた時に迅速にかつ的確に行動してくれるのは後輩芸人として、所属芸人として本当にありがたいことなんだろうと思う。他事務所であればコメントを発表し芸人に謹慎をさせて終わりにしてしまうことが多いのではないか。ウエストランドとしての活動も、少なくともタイタンライブはあるわけなので、問題は河本の酒との付き合い方に尽きる。断酒という感じでもなさそうだが、飲む場面や量をコントロールできる状態なのかどうか、一度専門機関に診てもらった方がいいと思う。依存症ならばいくら管理しようとしても隠れて飲むだろうから。

 電気グルーヴが「電気グルーヴ32周年の歌」「電気グルーヴ34周年の歌」をリリースしたことを知り早速iTunes Storeで購入する。いずれも35周年の歌を製作していたら派生してできた曲とのことだが、32周年の歌はまさかのボサノバ。音やメロディが上品なのに歌っている詞はくだらないというのがとてもいい。

 仕事のBGMは羅針盤『らご』にする。穏やかで優しい歌ものロック。

 仕事と終え、いつもならば水曜の夜は市街へ酒を飲みに行くのだが、夕方から雨が降り始め気温も大幅に下がったためどうにも外に出る気にならず、ツルヤで買い物をして家で晩酌をすることにする。焼き鳥と鰹刺身、冷奴を食べて、七笑を二合強飲む。

  気圧とか冷たい雨に肉体が負けるくらいの人間である
  美しい言葉にさほど興味が無い暗く楽しい生活だから

 気圧や気温の変化のせいで体が重いのか、疲れが溜まっている状態なのか、布団の中で体を温めつつSNSなどを見ていたら寝落ちをしたらしく、二時頃に目が覚める。電気を消してトイレに行き寝直す。

スーパーの焼鳥は煮鳥に近い

 五月二日木曜

 七時過ぎに起床。やはりどうも調子が出ない。この日は無理に出かけたりせず用事を済ませるくらいで一日を過ごすことにする。

 電気グルーヴが前日に続いて「電気グルーヴ35周年の歌」をリリースしたとのことで早速iTunes Storeで購入する。また35周年のアニバーサリーツアーの日程も発表され、カスタマークラブ(一般的にいうファンクラブ)先行でチケットの抽選受付も始まっているとのことで、今回はどこか応募してみたいと思っている。

 radikoで「山里亮太の不毛な議論」を聴きながら朝の支度をして家を出る。職場の洗濯物を持ってコインランドリーへ。待ち時間にセブンイレブンで冷やし中華を買って近くの神社で食べたり、ミスタードーナツへ行きフレンチクルーラーとアイスコーヒーを注文してISHIYA『関西ハードコア』を読むなどする。

  努力して偉くなっても尊敬は他人に強いることができない

 前日と打って変わって天気がいい。ため池では鯉が水面近くにたくさん集まっていて、日光浴でもしているのだろうか。山の木には所々藤の花が下がっている。

  水ぬるみ鯉魚は何をか話し合い
  棚なんて当てにせずとも野良の藤

 洗濯を終えて温泉に入り家に帰る。もう夕方で、昨日行かれなかったので市街に酒を飲みに行こうかと思うが、やはり体が重い。気圧や気温だけではなく、やはり疲労が蓄積しているのだろうか。無理に外に出ても仕方がないので家にあるもので晩酌をする。冷奴と、家にあった鶏肉で作った親子丼の頭を食べて、キンミヤ焼酎のプレーン酎ハイをタンブラーで二杯、レモン酎ハイを一杯飲む。

 飲みながらYouTubeで「ウエストランドのぶちラジ」を見る。河本は冒頭のみの参加で、謝罪をしたら裏にはけていった。思ったよりも顔に傷があるようには見えなかったが(痣になっているかなというくらい)顔色が白く神妙にしていた。神妙にしているのだが、体の軸や話し方がフラフラしているので不貞腐れているようにも見えるのが河本のおもしろいところでもあり危ういところでもある。

 二十二時過ぎには布団に入ったと思うが今度はなかなか寝付けず、おそらく二十四時過ぎに就寝。

冷やし中華が始まった

 五月三日金曜

 七時起床。ここ数日のうちでは体調がいい方だと思う。休んで良かった。

 radikoで「おぎやはぎのメガネびいき」を聴きながら朝の支度をする。

 仕事のBGMはYazoo『Upstairs at Eric’s』にする。シンセポップは店内BGMに向いていると思うのでいろいろと試してみたい。これもいい感じ。

 午前中の仕事がキャンセルになったのでトレーニングをしたり溜まっていた日記を書くなどする。

 夜はPodcastで「アンガールズのジャンピン」を聴きながら市街へ酒を飲みに行く。

  酒を飲みに行くことに躊躇するような要素を捨てて生きていきたい

 さすがゴールデンウィークだけあって市街を歩く人が多い。目指す居酒屋はカウンターの端が一席だけ残っていて入ることができた。そのあとも観光らしき人や常連らしき人がやってきては断られていたので本当にいいタイミングだったんだろう。焼き鳥(ねぎま、もつ、つくね)、焼きとん(かしら、たん、白もつ)を食べて、白ホッピー(ソト一ナカ二)を飲む。飲みながら中島らもといしいしんじの対談本『その辺の問題』を読む。

 二軒目はビアバーへ。チーズの味噌漬けを食べてクラフトビールを数種飲む。久しぶりに会った人や常連の人と談笑する。

 水を飲みつつ終電車で帰り、二十四時過ぎに就寝。

対談本の良さというのもあるね

 五月四日土曜

 七時起床。radikoで「バナナマンのバナナムーンGold」を聴きながら朝の支度をする。

 ふと、部屋の模様替えがしたくなる。寝室を変えるなど大幅な変更になるだろう。本当は連休を作って一気にやってしまいたいのだが、何週かかけてゆっくりやっていこう。

 仕事のBGMはYazoo『You and Me Both』にする。「Sweet Thing」のシンセサイザーのリフがキャッチーでいい。

 電気グルーヴの35周年ツアーのカスタマークラブ先行抽選に申し込む。電気グルーヴのライブを見たのはおそらく2007年のWIREでの一度きりで、それもほぼインスト曲のセットだったと思う。今回はアニバーサリーということもあっていろいろな曲をやるだろうし是非とも見てみたい。当たればいいな。

 夜は温泉に入りツルヤで買い物をして家で晩酌をする。鮪と鯛の刺身、切り干し大根煮、栃尾揚げを食べて、七笑を二合飲む。

 飲みながら、有料配信のアーカイブ「吉田豪の新・雑談天国 vol.17 -ゆーとぴあホープ師匠&中村ゆうじさん&ラサール石井さん&ブッチー武者さんと“田端グループを語ろう”-」を購入して見る。芸人がまだ一般社会から蔑まれていて、だからこそやりたい放題だった時代の滅茶苦茶な話が出てくる出てくる。身近にいたら迷惑極まりないが、一方で清々しさも感じる。自分には到底そのような生き方はできないからこそ、どこかで憧れたり痛快に思うところがあるのかもしれない。

 二十四時就寝。

近所の猫にご挨拶

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