マガジンのカバー画像

水鳥の本棚

10
読んだ本についての記録と感想を書いていきます。
運営しているクリエイター

記事一覧

【読書】木村弘一『安吾と檀(日本短編小説叢書)』を読んだ

 医科大学に通いながら小説を書いていた筆者の、坂口安吾と檀一雄との交流を書いた随筆二篇…

【読書】坂口綱男『安吾と三千代と四十の豚児と』を読んだ

 坂口安吾にまつわるエピソードを集めようと思いAmazonに出品されている古本を十冊ほど注文し…

【読書】山岸外史『詩と真実』を読んだ

 見たものをあるがままに書く。それは時代が要請する道徳や常識の制限を受けないということで…

【読書】山岸外史『芥川龍之介』を読んだ

 この『芥川龍之介』は山岸外史の二冊目の長編評論で、昭和十五年(1940年)三月二十日にぐろ…

【読書】池内規行『評伝・山岸外史』を読んだ

 私は太宰治の作品や檀一雄「小説 太宰治」で山岸外史を知り、これまでには山岸の「人間 太…

【読書】城山三郎『そうか、もう君はいないのか』を読んだ

 城山三郎『そうか、もう君はいないのか』を読み終えた。  後半になるにつれ少し散漫な印象…

【読書】いしいしんじ抄訳『げんじものがたり』を読んだ

 大阪出身で京都在住の作家、いしいしんじが現代の京都の言葉で訳した源氏物語。  平安時代というのだから千年以上も昔のことで、しかも当時の都、平安京での非常に身分の高い人たちの話しなんだけれども、現代の京都の言葉、しかもとびきりフランクな口ぶりで訳されているので、なんというか親戚のやんちゃなお兄ちゃんの与太話を聞かされているような気安さがある。  しかもその内容たるや、昔から生まれが良くて、容姿が良くて、賢いけれども人懐くってセンスもあって、甘え上手で、自分にすこぶる自信が

【読書】町田康『しらふで生きる』を読んだ

30年間飲み続けた酒をふとやめて、今もやめ続けている著者の、なぜやめたのか、どのようにやめ…

【読書】町田康『口訳 古事記』と石川淳『新釈古事記』を読んだ

 古事記を読んでみたいとずっと思っていたものの、なかなか読めずにいました。  日本最古の…

【読書】ツージーQ『ぶどう園物語』

私としてはQP-CRAZYのベーシストという印象ばかりが強いツージーQの自伝漫画だ。 ツジムラ(…