【読書】いしいしんじ抄訳『げんじものがたり』を読んだ
大阪出身で京都在住の作家、いしいしんじが現代の京都の言葉で訳した源氏物語。
平安時代というのだから千年以上も昔のことで、しかも当時の都、平安京での非常に身分の高い人たちの話しなんだけれども、現代の京都の言葉、しかもとびきりフランクな口ぶりで訳されているので、なんというか親戚のやんちゃなお兄ちゃんの与太話を聞かされているような気安さがある。
しかもその内容たるや、昔から生まれが良くて、容姿が良くて、賢いけれども人懐くってセンスもあって、甘え上手で、自分にすこぶる自信が