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【37週】生産期突入!1カ月以上総合病院に入院して感じたこと

本日、無事生産期に突入。

今日からは、いつ赤ちゃんが産まれても大丈夫な時期となる。この日を迎えるまで、実に長かった。あともう少しだ。

妊娠37週からの死亡率も、ネット情報によれば0.2%。生存率がグッと上がり、気持ちも楽になる。

それでも、お産は赤ちゃんの無事な姿を見るまで何が起こるかわからないものだ。

臨月、生産期以降でも死産をしたというブログはよく見かけるし、最悪な場合は母子ともに死亡というケースもある。赤ちゃんの無事な姿が見れるまで、正直安心できない……。

実のところ、まだ帝王切開か、普通分娩になるかさえも決まっていないのである。

来週のエコーで頭位に羊水が溜まっているかどうか、骨盤に頭がしっかり収まっているかをチェックされ、ここで安心と判断されてやっと普通分娩となる。

できれば普通分娩で産みたいので、もう祈るしかない。

私自身、今日で総合病院入院35日目。羊水過多と妊娠糖尿病と診断され、食事療法、血糖値測定などの検査を受ける日々が続いている。

羊水が多いと、万が一破水した時に臍帯が先に出てしまう、羊水が一気にパーンと勢いよく出てしまい母子ともに危険なリスクがあるそうだ。そんな訳で、もしもの事態に対応できるよう入院する羽目となった。

入院は県内で有名な総合病院のため、病院内のコンビニに行くと重病患者に多く遭遇する。

車椅子に乗りチューブを体から繋いでいる人、看護婦さんと一緒じゃないと歩けない人、他にもベッドで寝たきりの人が廊下を走っているなんてことも。

産婦人科でも、車椅子生活、点滴を持ち歩く女性をチラホラ見かける。おそらく総合病院なので、リスク持ち、高齢の女性が多いからだろう。

私の周囲には、これまで元気でピンピンしてる人しか周りにいなかったので、重病患者と何度も会うたびに考えさせられる。

日常生活で小さな不満を抱えることは多々あったけど、私は五体満足で好きな仕事もできるし、行きたい所は自由に行けて、誰にも遠慮せず好きなように生きてこれた。

当たり前のように過ごしてきたけど、きっとそれは誰かにとっては当たり前なんかじゃない。いろんな患者さん達に会うたび、そう思った。

自由に好きなものが食べられ、行きたい所に行けて、仕事も思い切りできた。改めて、自身がこれまで過ごしてきた日常に感謝しなきゃと思えた。

↑おやつは1日3回。妊娠糖尿病になると、補食として上記のようなご飯が与えられる。6回に食事を分けることで、血糖値が急激に上がらないように管理。

また、入院して改めて気づかされたこと。それは、母と夫への感謝だ。

母は、2日に1日必ず洗濯物を取りに来てくれる。パジャマ、タオル、腹帯、マタニティクリーム、下着などを買って届けてくれた。

パジャマも、おそらく10着以上は買ってくれたんじゃないかな。

「着心地がいいものを着て、少しでもストレスを軽減できるように」と、わざわざ百貨店で高いパジャマを買ってくるのだ。

「いや、そんないいパジャマじゃなくていいよ。ユニクロとかでいいよ。お金もったいない。どうせいつもユニクロのリラコとか、GUばっかりだし」と言っても、大事な娘の一大事だからと、母はどうやら張り切っている様子。

他にも、ベビー服、沐浴用のベビーバスなど赤ちゃん用品が買えない私のために、足を運んで沢山買ってきてくれた。

それから退院時必須なチャイルドシートも、姪っ子のお下がりが実家にあった為助かった。

ベビーカーはまだ買う予定はないけど、母がお祝いでプレゼントしてくれるそう。

さらに、入院生活が退屈しないように、そしてwebライターの仕事をしている娘の為にもと、勉強にもなるからと中古本を沢山届けてくれた。お陰様で、いい暇つぶしになった。


入院費がかさみ、なにかと物入りで困っていたので、親からの援助は非常に助かる。

少しでもストレスが溜まれば親に電話し、母はいつも暖かく受け止めてくれた。金銭面でも、精神面でも助けてくれたのは大きい。

夫も、毎日オンライン電話をかけてくれる。いつもポジティブで、楽しそうに仕事の話をする。

彼はちょうど仕事も順調で、毎日が明るく楽しそうだ。彼の笑顔に、毎日元気を貰っている。

婚活していたあの頃、「仕事辞めたい」「今の仕事面倒だから、そろそろ降りて楽な仕事がしたい」と愚痴を吐く、

「結婚後も仕事は続けてくれる?」「料理はできる?」「なんで一人暮らししないの?家事できるの?」「既に二世帯住宅があるから、結婚したら家に入って欲しい。子供は1〜2人欲しい。君には、パートでもいいから働いて欲しいなぁ」などなど。

これまで、女性に何かを求めてくるような男性ばかりと遭遇してきた。うんざりした。

やがて婚活すればするほど、どんどん結婚から遠ざかりたくなった。

そもそも30代半ばまで自由に実家暮らしをしてきた独身女性が、わざわざ結婚して苦労の道を歩もうとは到底思えず。

すっかり気が滅入っていた頃、何も私に求めてこない夫と出会った。

当時の彼に貯金はなかったが、仕事の話をいつも楽しそうにする彼なら、一緒にいてきっと楽しいだろう。

それに彼は決して高給取りではないけど、勤め先は超大手。民間企業ではなく、やや公務員みたいな仕事なので、おそらく将来食いっぱぐれないだろうし。定年も長いし、資格業なので定年後も働きやすいのではないか。

もしお金が足りないなら、私が少しでも働けばいいし。そして今、彼と結婚して良かったと本当に思っている。

入院するまでは、母も夫も私にとって当たり前の存在だった。

入院し、会うのが医師、看護婦さんだけとなった今、改めて母や夫の存在にありがたみを感じるように。

母には本当に良くして貰っているので、私も娘が産まれたら同じように尽くしてあげなきゃと思う。

そして、優しい夫のためにも無事に家に戻って母子ともに元気な姿を見せなくっちゃね。





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