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すがも

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2017/4/1-2017/10/26までの ドタバタ東京生活。 日記、エッセイ、振り返り。
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胡桃とアーモンドのパン

胡桃とアーモンドのパン

朝起きて
まずやるのは
薄切りになった
お気に入りのパンを焼くこと。

その5分の間に
ブルンジの紅茶でミルクティか
ミルクたっぷりのカフェ・オレにするか
決めて作り始める。

待っている5分間。

朝の静寂と重いまぶたを感じながら
外をボーッと眺める。

晴れなら空を見にベランダへ。
雨なら好きな一冊を。
曇りは、、、どうだったっけ。

それから焼き上がった
胡桃とアーモンドのパンを頬張りながら

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Oops, i did it again.

Oops, i did it again.

Voiceというアメリカかどこかの外国の
番組に出ていた女性が素敵だったなぁ。

ブリトニー・スピアーズの
"Oops! I Did It Again"
をギターの弾き語りで歌ってる女性。

すっかり彼女の曲になっていた。

元のブリトニーの曲は2000年代の
Backstreet Boysみたいになってたけど。

あの女性の堂々としてさっぱりとした。
媚びない、さわやかな。
あっけらかんとした表

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もう大丈夫

もう大丈夫

慎ましく。
慈しむ。
そういう一瞬。

朝起きて、働きに出る1時間前。
Linkin Parkの"One More Light"は
一杯のカフェ・オレ並みに染みる。

こういう一杯のとき、
ぼくは幸せのてっぺんにいる。
まちがいなく。

先日何気なく観た、
KAUWBOYというオランダの映画。
久しぶりに朝から泣いてしまった。

父と少年と鳥のストーリー。
哀しみがきっかけでつながった親子の背中。

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追いかける背中

追いかける背中

休日はいい気分。

1週間ぶりに洗濯ができた感じ。
いや、実際それくらいたまってた。

へルマン・ヘッセのデミアン
ヘミングウェイの移動祝祭日
ジェーン・オースティンの高慢と偏見

ここ最近はこれらの偉人たちが残した
まだ息のある作品を噛み砕いては飲み込んでみた。

反芻しながらすりつぶしてみて。
その残った小さな破片を拾い集める。
僕の価値観。

牧歌的で市民的な詩人ではないヘッセは
実は過去に

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Home. Sweet home.

Home. Sweet home.

好きな道を歩もうと必死だった。
でも実は楽な道を歩もうとしてただけだった。
好と楽は似てるようでちょっと違う。

それに気づくまでに、3ヶ月もかかった。
いや、笑えないんだけど、笑ってしまう。
いつもそうやってやらかす。

東京に3ヶ月留学したって考えてみろ。
友人がそうやって励ましてくれた。
名案だ。それしかない。(笑)

理想はSuitsのMike RossかSkyfallのJames Bon

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My shitty way.

My shitty way.

昔から楽な方へ行くのが当たり前だった。
苦しいことからは逃げるのが定石。
そんな風に思っていた。
多分これが自分の素だ。

小学生の時にやっていた空手の影響で、
"我慢すること"や "努力は善"ということを
少しは学んだ。
一応黒帯にまではなったし、
緊張でチビりそうになりつつも
試合で優勝したりもした。

自分と向き合うのはあまり楽しいことではない。
素ではとんでもない怠け者だ。
臆病で、安定思

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ビター&スウィート

ビター&スウィート

甘いものは大好きだった。
外国に行ったときは特に。
自制が効かなくなって、
甘いものを食べ過ぎて太る。

首が一回り厚くなる。

だからか、
コーヒーが飲めるようになったのは最近だ。
大学生になってからだった。
ブラックなんて、ほんの数ヶ月前から。

子供だなと思う。
我ながら。
大人になりきれていない自分がいる。

コーヒーよろしく、
苦いものの良さが少しだけ分かってきた今、
少しだけ見える世界

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記念すべきその他大勢

記念すべきその他大勢

―The others―
他の人と同じでありたくないと、
思い続けてきたんだと思う。
自分は違うんだと言いたかったんだ。

実は同じ。
実は違う。
驚くほど。

ちくっとする知人がいる。
高校からの付き合いだけど、
思慮深くて、用心深い友達だ。

僕はせっかく人間が進化の過程で培った
この脳という器官を使わずに生きるタイプだ。
単細胞的な直感を頼りに生きてきた。

その友人は、真逆。
だからいつも

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COFFEE  LETTER  LOVE

COFFEE LETTER LOVE

どうしようもなく
愛したあなたへ

おいしいコーヒーを飲みながら
いつものイスに腰かけて
手紙をしたためる

愛するあの人へ向けて

いつもは言えない感謝と
大好きだってことを伝えるんだ
ちゃんと伝えないと
いま伝えておかないと
後悔したことがあるから

恥ずかしいから
ごまかしながら
照れつつも手渡す

さも大したことがないみたいに
できたら上出来だ
ほんとはしっかり読んで欲しいし
しっかり味わ

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よわっちい、じぶん。

よわっちい、じぶん。

東京に来て、
何かを忘れてきてしまっていた。
その何かが優しさだと最近気づいた。

目立ちたい。
すごーいと言われたい。
早く結果出したい。
褒められたい。
有名になりたい。

そんな虚勢と虚栄心を
知らぬ間に背負い込んで。
動けなくてさ。

今だから言える。
辛かったなぁ。

自分に余裕がないのだから
他人に与える優しさなんて
無くなってたな。

もっと、もっと。
自分が欲するだけ。

Give

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ありがとう、ごめんね、さようなら

ありがとう、ごめんね、さようなら

ありがとう、ごめんね、さようなら。

正直、この3つを言うのは得意じゃない。
照れくさいし、悔しいし、寂しいから。
人生の中でたくさん言う機会はあったはずだけど。
臆病だった。

でもなんだか、少しずつだけど
ちゃんと言いたいなと思う自分がいた。

実はこれらをしっかり言える人って
ものすごい格好いいんだ。
勇気があるし、感謝できるし、優しさがある。

そういう人を好きになってしまう。
自分がちゃ

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