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思想家の休日

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#退屈

自己

自己

命令されるために、立ち止まらずに、歩き続ける人々、標識や看板により、自分で考えることをやめて、命令されるがままに、進む方向を決められた途端、誤りにすら気付かずに、ただ、走り続けた先では、何が正しいのかすら分からずに、ただ、従い、虐げられ、屈辱により、座り込む君の周りでは、加工された答えや、何かを恥に思うために、紡ぎ出された自らの内で敷衍する憎しみや、擦り寄るほどに、現れる過ちや、あらゆる密度や、密

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備蓄

備蓄

猜疑心により萎びてしまった花々、世界の可愛さに気付く前に、居なくなってしまった君たちの悲しみを詰め込んだコップの中では、新たな世界が形成され、この、夢でしかなかった忌々しい現実が、何度でも同じように、何度も、違う顔をしながら、あたかも、そこにあったかのように示す間から、締め出されてしまっても、また、同じようなサイクルを進み、荒んでしまった過ちの中を彷徨い、印象に溶けてしまうだけの、末路の中で、細や

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干渉

干渉

比較されてばかりの日常、退屈なネットワークが生み出す悪意のような普遍性、正義は、はじめから無かったのに、あたかも、正しい者のような振る舞いをする、自称立派な奴らが求めるシンパシーにより、乖離していく理由や、理解を謳い、信じるべきは、目の前にある、神のようなものだ、と五月蝿く付きまとう君たちが、死に物狂いで模索する現在に注がれる可能性をも、破壊するガンマ線、境界線を持たずに、正解を駆逐し、モラルが生

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堅持

堅持

虚構の海を泳ぐ魚、境目ばかりの退屈な街で迎合されることごとくを突く世論、慢性的な欠如を謳う鳥や、訂正されるばかりの日々、紊乱な要理を包むパイ生地や、原理的な意思がそぞろになり、何もかもが、対比されるばかりで、難解になってしまうし、弛緩する夜空で監視され、乖離していく思いの波形や、物事の形式や、形あるものの重複、定理を貪り食うアリクイの長い舌や、痩せたロジックに肥大化していく饐えた感情が壊疽し、厭世

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ノイズ

ノイズ

昼から解放された、夜の恋心、全ての伏線を引っ張り上げる柔らかい君の手、残りカスのような面影の波動、屈折した日曜日のニヒリズムや、衰退化するだけの都会から回転する意思から、衰亡する結末や、原型すらもなくなり、憎しみを加速させる人形たち、狂気的な住居に現れた主体性や、正解すらもなく、粛清を謳うばかりの、独裁者たちの街、蓋然性を破壊するハンマーや、バビロンに迫る制限やら、聖戦やら、生産的な末路やら、ロジ

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捜索

捜索

疎ましい思い出を蹂躙するための、精神分析を終え、傲慢な世界が生み出した曖昧な理想を追求するが故に、破壊されていく仕組みや、支配的な奴らが生み出した、打算的な答えにより、孕んだ末路を磔にする奴らや、奪い合うだけの道理や、恒常的な憎しみの帰路、希望の城に住まう姫君の起床や、機械的な街並みに感じる疎外感、巨大化するアリスの背中に止まる夏の虫や、報いを受けた情感が孕む刹那的な妄想、コード化した汚穢が打ち出

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出会いや別れ

出会いや別れ

会っても有っても、すぐ失ったり、無くなってしまうものばかりだし、奇跡も跡形もなく消え去ったし、潰えた思い出の端に触れては、あたかも、そこに有ったものが、有した意味などや、主体性もなく彷徨う君が謳う原理や、もたらされる罪などに縺れるだけの、私たちの心情にのさばるものが、物語を攪拌しながら、知ったような顔をして、近付く誤りばかりを加速させる女々しい人々や、損傷した価値を崇めるだけの、弱った人々の縮図や

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不滅

不滅

いつかずっとこのまま、君はいなくなってしまうだけだ、と制限をもたらす時間の中で加速する原理にとどまるだけの、恋の終わりにひしめく風、過激な感情に支配され続けている女性たち、リリカルな街では、現実性も損なわれ、煩わしいだけの世界から逸脱し、あらゆる制限を飛び越えて、延々と超越し続ける先で、付きまとう憎しみや、沁み入る慈しみにより、自己批判を続けるほどに、生まれた罪深い定めなどなどを謳うだけの、過激な

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瞬き

瞬き

正義を率いて、攻め入る退屈な普遍性を切り取って出来た切り絵を眺める静謐な子供の後ろ姿、宇宙の吐息に感化された恋の熱により、燃やし尽くされていく彼女たちの思考や、大脳皮質に絡まるラカンの言葉を代用して、貧相な神が用いる代償により、今に罪をなすりつける君たちの私情が羽ばたくまでの隙間に襲いかかる、甚大な被害を生み出すだけの堕落した空間で、狂信者たちが暴れる深夜の獰猛さの裏で流れるカノン、俊敏な女神たち

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増幅

増幅

魂から発芽し、花となる面影、下賎な比率を打ち出す学者たちのノイズや、軒下で眠る野良猫の虚数や、モノローグが壊れた矢先、真実とは、絶えず孤立を育むものであり、孤独になるだけの、馴れ合いの先で生まれる、退屈な論理を阻めるための壁や、大衆が生み出した集合意識により、混沌としていく普遍性や、制度に付着する思い出の実態の無さに、粛清されていく時代的な靄、ファルス的享楽により、浮き沈みする精神のしじまに立ち込

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真偽

真偽

シンギュラリティの果てを貪り食う、前衛的な影、モラルなんてものは、はじめから、存在すらしていないのに、君たちが語る正義は、カタルシスに至るために、正義を武器や盾にして、誰かを抑圧したり、斡旋したり、苦しめたりして、支配的な奴らが示す正解や、世界なんてものは、絶えず裏切りを続け、軽薄な理想を企て、惰性で導かれていくだけに至るような、退屈な対価や、体制が謳う、正解などにより、偏ったり、寄りかかるほどに

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紐解く

紐解く

世界との結び目を解いて、何にも、つながらずに、ただ、ひたすらに待ち侘びている幸せや、対比されるだけの日常に撒き散らす退屈な言葉や、体系化されていくだけの、忌々しい現状や、卑劣な争いの鼓動、あたかも、同化するための接続を終え、貧相な街並みに降り続く雨の音や、騒音をかき消すほどの、憎悪が絶えず犇く交差点や、淡々と消え去る真実を狩り続ける人々の渦や、奴隷として、働き続ける先では、搾取されるばかりで、何も

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繰り返し

繰り返し

淫らに晴れた太陽、ひずむリズミカルな休日と、旋回する意識を追いかける自意識の噛む力、起きたらディストピアな今朝、転んだ街角に迫る優美な結末の傷痕、痕跡すら不透明な末路の真っ暗な感情やドラスティックな成否、服従する吹き抜けの生命、がらんどうな接触、塞ぎ込んだ夕暮れに潜む兵器的な呼応、分裂した刹那に潜む永遠性、宇宙の外を嬲る戦争の音、分離帯に衝突したスーパーカーから産まれた私、粛正を謳うファシストたち

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開花

開花

荘厳な結末を駆け巡る動機に敷衍していく過ちのコードを、書き換えたり、重ね合わせたりして、無駄にするための日々を、模倣してばかりの君たちの曖昧さが溜まり込み、体制に跪き、願い事ばかりが横行し、それぞれの意識の中で、混濁していくばかりの今に詰まる拙さや、拙劣な今に迫る過信や、懐疑的な日々の中で、逸脱すら出来ずに、そこかしこで挫折してばかりいる私たちの宿命を、薙ぎ倒していく、強烈な風や、うそぶくだけの日

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