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お気に入りnote集

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ステキなnoteを保存させていただいています。
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#エッセイ

お い と ま の 流 儀

お い と ま の 流 儀

たとえば小さなベーカリーで

楽しみにしていた
お目当ての商品が売り切れていたとき、
あなたは、どうされますか?

私は、以前まで
こじんまりとした商店では
何も買わずにお店を出ることに
少々きまりわるさを感じて

売り場にある商品を適当に見繕い、
買って帰ることがしばしばありました。

レジのところに
店員さんがいらっしゃる手前、
スーッと入ってきてスーッと出てゆくのは、、と
ヘンに気を巡らせて

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自分が活きる場所、活きない場所

自分が活きる場所、活きない場所

30代になってから、まわりの友人知人がキャリアを考えるにあたって「この年齢だと難しい」とか「この職歴だとなかなか…」と話すのを聞くようになった。

わたしは会社員経験が1年半しかないので、会社員の世界はほぼわからず「そうなのか…!」とただ驚く。

そんな話を聴きながら「転職市場で考えればわたしは圧倒的弱者なのだろうな」と、ふと思った。

34歳女性、会社員経験1年半でブランク10年、それ以降は野良

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好きなことで生きていくより、自分に合った生き方がしたい。

好きなことで生きていくより、自分に合った生き方がしたい。

私は今、引きこもりで人生迷子状態です。

その中でたくさん自己啓発の世界に触れてきました。

「好きなことをしよう!」
「夢中になれることを探そう!」
「人生は自分次第だ」など、もっともな答えをたくさん目にしました。

何度も何度も動いたし、それさえあれば自分の人生楽になるのだ。
と思って必死に動きました

結果、全部叶わなかったです。
余計心が疲れてしまいました。 
「なんで」って思いました。や

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27歳10ヶ月、考えごとをしたい夜

27歳10ヶ月、考えごとをしたい夜

書店で偶然手にした本を
何の気なしにぱらぱらとめくり、
ふと目を落としたその先に
そんなことが、書かれていました。

色鉛筆で描かれた
さらりとシンプルな装丁。
目を引く黄色い帯には
『求めるのは「しあわせ」よりも「安心」』
と書かれています。

それは、松浦弥太郎さん著書
『松浦弥太郎の「いつも」
安心をつくる55の習慣』という本でした。

書かれている言葉を
目で追うごとに、
なにか、腑に落ち

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心地よい鈴の音。

心地よい鈴の音。

クラフト雑貨の作家さんで、バリバリに副交感神経が優位にはたらいているなって方がいらっしゃいます。

お会いする度に素敵だなと、その穏やかさとゆるやかさを真似したいなと思うのですが。

「バリバリに~…。」なんて言っている時点で私とは違う所とにいらっしゃるのだなと分かります。

彼女の作品はご自身を現すように、優しさが滲み出ていて日常に静かにそっと寄り添ってくれる様なものばかり。

お話をしていても

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言葉を仕事にするひと

言葉を仕事にするひと

書籍「美しいものを」には、
雑誌「暮しの手帖」の
初代編集長である花森安治さんの遺した
“暮し”を見つめる言葉が
おさめられています。

モダンな挿絵とともに綴られる
花森さんの言葉は、

目の前の人にやさしく語りかけているような
あるいは、
ひとつひとつのバランスを慎重に考えて
編み上げたような
特有の語り口が
他にない魅了を放っています。

なんとなく気忙しく、
物事への向き合い方が
すこし粗

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一人で戦う。

一人で戦う。

「ヨシミさんはいつも
一人で戦っていて凄いです。」

と、真剣な表情でお客様から言われました。

そんな風に見られていたのかと、

私に対して
“凄い人フィルター”が
掛かっていらっしゃると思ったので、

そりゃいかん!と、

早く外さねばと、

どんな所が
戦っている様だったのか聴いてみると。

一人でカフェをやっているし、
色んなお客様がいらっしゃるし、
全部一人で受け止めないといけないの

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嫌われながら進んで行く。

嫌われながら進んで行く。

お客様は神様ではない。

今まで神様であるかのように扱われてきた方は
人間 対 人間の世界があることに
驚くでしょう。

もしくは
言うことを聞かないアナタは敵。
みたいな公式を持ち出して、
すぐに周りのせいにしだす。

店を経営していて
どうしても許せないこと、
営業許可をとっている上での決りがあるのですが、

それをいくら伝えても
納得してくれない方が現れます。

日本語が通じない。

同じ日

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生活をサボるな。とインド人に叱られて二年経ってから分かったこと

生活をサボるな。とインド人に叱られて二年経ってから分かったこと

2020.8.23 追記
この記事を書いてから1年後、続編を書きました。

「生活」を真面目にやってみたら、一日八時間も働く余裕がなかった。

という旨をツイートしたら、ものすごい反響があった。

たくさんの人が解釈してくださり、思いもよらない反応も貰ったので、なんでこういうツイートをしたのか、少し噛み砕いて書いてみようと思う。

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大前提として、私は超都会っ子である。親戚も少なく、田舎に

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軽やかに前に進むために必要なもの

軽やかに前に進むために必要なもの

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ぱさぱさに乾いてゆく心を

ひとのせいにはするな

みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを

友人のせいにするな

しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを

近親のせいにするな

なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを

暮らしのせいにはするな

そもそもが ひよわな志にすぎなかった

だめなことの一切を

時代のせいにはするな

わず

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