ち あ き

28歳、日々の綴り。 本、ことば、朝、お花、だし巻き玉子が大好きです◎

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    まいにちのららら。*・゚

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    ちいさな本屋を開く夢を綴った手帖です。

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最近の記事

【議題】休日に仕事のことを考えてしまいます。

職場のお昼休みは、休憩室で 4、5人のメンバーと色んな話をしながら、 お昼ごはんをいただくことが 恒例となっています。 メンバーの年代はそれぞれですけれど、 それだけに、話の内容も幅広く 年代によるギャップがあるとそれがまた、 面白い話題になったりして 心地よい情報交換のできる、いい時間です。 その日は、ひとりが 休憩室に入ってくるやいなや話し始めました。 「聞いてくださいヨ。 昨日、有休をもらったんですけどね 休みの日の朝になって 前日にやり忘れていた作業のことを 思

    • こんな湯豆腐いかがでしょうか

      「湯豆腐」というと、 昆布出汁の澄んだおつゆに 四角いお豆腐がくつくつと煮立っている、 あの鍋料理を思い浮かべる方が 多いと思います。 刻み葱に、おかか、ショウガなどの 薬味を用意して お醤油や、ポン酢でいただく 寒い季節の定番ですね。 でも、シンプルなお料理だけに 物足りないからちょっと、、と 思われている方が、もしいらしたら いちど試していただきたい 変わりダネの湯豆腐がありますから ひとつ、ご紹介させてください。 まず、小鍋に豆乳を350cc。 そこへ干しえび小

      • 十月の花嫁へ一冊の絵本を贈る

        今、テーブルの花瓶には、 式の帰りにいただいた花束が飾ってあります。 ガーベラとかすみ草と薔薇の花。 あの日、会場を彩っていたお花のたちです。 秋風の心地よい土曜日、 友人は、純白の花嫁になりました。 恥ずかしげに染まった頬と きらきらと輝く黒い瞳。 私は 美しい花嫁の姿を思い出しながら 手紙を書きました。 -------------------- 先日は、素敵な結婚式に招待してくれて どうもありがとう。 心のこもった、あなたのおもてなしに 私をはじめ、参列した友人

        • 新しい決心をするとき、新しいノートが欲しくなる

          新しく何か目標を心に決めて 取り組もうとするとき、 つい、新しいノートが欲しくなります。 最初のページに 将来はこうなりたい、だからこうしよう、 こうすれば理想の状態に近づけるのだと 胸を弾ませながら書き綴ると、 まるでそこから 新しい自分が花開いてゆくような 清々しい心地がするのです。 私は、そんな性分だったものですから 図書館で手にした 村岡花子さんのエッセイを読んだとき、 それがまるで 自分に向けられた言葉のような気がして はっとしたことを よく、覚えています。

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          「お疲れさま」の話をしよう

          これは、 どこにでもいるOLさんのお話です。

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          私が、お母さんのカメラマンになるよ

          日差しのなかで 一本の桜は立派に枝を広げ、 満身を春に染めて 静かに、可憐に、佇んでいます。 大学2年の春。 久しぶりの帰省で 初めて買ったカメラを提げ 母を誘って、桜を見に出かけた時のことです。 「お母さん、そこに立っていてね」 私は、真新しいカメラを構え 桜を背景に、母へピントを合わせて シャッターを切りました。 ファインダー越しに見る母は、 短い髪をふわっとなびかせて 春の心地をそのまま笑顔にしたような 和やかな表情をしていました。 そして、クローゼットからご機

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          今週末は洋食屋さんで

          地図アプリで、 各地の観光スポットや近場にある人気店 なんかを調べていると つい、時間が経ってしまいます。 気になったお店にはマークを付けておき そこから 週末のお出かけプランを組み立てるのですが マークが付くのはたいてい ごはん屋さんです。 海が見えるレストラン、繁華街の小料理屋、 大盛りで人気の食堂、ワインが楽しめるビストロ、、 見返して思ったのは 日本には、飲食店のことを表す言葉が 実に多様にある、ということでした。 食事処、定食屋、リストランテ、洋食屋、 カフ

          今週末は洋食屋さんで

          早起き女子の旅の朝

          私はふだんから 朝が早いのですけれど 旅へ出掛けてもそれはおんなじ。 いつも通り早朝に起床し、 お日さまが顔を出すまでの時間を ひとり楽しむのが 毎回のことになっています。 目が覚めるのは大抵、5時ごろ。 寝息を立てている旦那さんを横目に お布団からこっそり抜け出して 広縁にある椅子に腰かけ 照明のちいさな明かりを頼りに 緑茶を一杯いれます。 宿のお部屋に用意されているお茶は、 その土地で親しまれている味を 知ることができるのが、いいですね。 すこし濃いめにいれたのを

          早起き女子の旅の朝

          好きな色、それぞれ。

          プロジェクトがひと段落し メンバー数名で、簡単な打ち上げでも、 ということになりました。 小料理屋さんで 夏めいたおばんざいをいただきながら、 私は、皆が楽しそうに話すのを 聞いていました。 おしゃべり好きが集まっている今日の会。 ひょんなことから話題は 「好きな色」の話になりました。 テンポよい掛け合いを聞きながら、 私もこころのうちで 自分の、好きな色のことを思いました。 私にもつい、 惹かれてしまう色があります。 それは、 白みの多い水色に ほんの少しの緑を足

          好きな色、それぞれ。

          小雨の朝と社会人

          小雨の降る朝でした。 車での通勤中。赤信号で止まっていると 目の前の横断歩道を ひとりの女性が横切っていきます。 傘をさしながら歩くその方は ズボンのスーツに、低いパンプス。 前髪は、七三に分けてぴっちり横に流し 長い髪を後ろでひとつに結っています。 気持ちのよい身だしなみです。 この方もいま、出勤するところなのでしょう。 雨の中でも シャキシャキと歩くその方の姿に ふと思い出したのは 数年前に勤め先で受けた 新人研修のひとコマでした。 * 清々しい話し方をされる

          小雨の朝と社会人

          連休明けのロッカールーム

          その日は少しばかり早く出社をして 職場のロッカールームに着きました。 大型連休明け、初日の出勤日。 デスクに着くと始まるであろうお仕事ラッシュに やや心が滅入るな、と思いながら ふぅ、と息をついていると コンコン、と元気にドアがノックされました。 開けられたドアのほうに目を見やると 立っていたのは、先輩職員のKさんでした。 いつも気さくに接してして下さる方で、 私にとってはお姉さんのような存在です。 挨拶を交わすと、話題は自然と 昨日までの休日のことへとうつりました。

          連休明けのロッカールーム

          と あ る 5 月 の 3 分 間 。

          これは、最近あった 「ちょっといいこと」のお話です。 ------------------ ------------------

          と あ る 5 月 の 3 分 間 。

          あの綺麗な耳飾りのように

          ある素敵な横顔を見かけたのは 旅先のパリで 列車に揺られていた時のことでした。 すらりとした姿の女性がひとり、 同じ車両へ乗車されて 私の席から見て斜め向かいのところに 場所を取られました。 30代ほどに見えるその方は、 ダークブロンドの豊かな髪を つむじの辺りでゆるく団子にまとめています。 眉は、堂々と凛々しく そばかすの乗った白い肌です。 手元のほうへ 視線を落としているその横顔に、 私がはっと目を奪われたのは、 耳元に咲く 綺麗な、きれいな耳飾りが その方に本当に

          あの綺麗な耳飾りのように

          四月には 心を輪にする演出を

          金曜、四月から入社されたTさんの 歓迎会が開かれました。 和ふうの、小洒落たお食事処に集まったのは 同じ課に所属する、十人。 年代は色々ですが、全員が女性です。 掘りごたつの個室で、 ひと続きのテーブルに 十人が五人ずつ、向かい合うように座ります。 皆が席に着くと前菜が手早く提供され、 一杯目の飲み物が行き渡りました。 「Tさん、これからよろしくお願いします。 では、かんぱい」 上司の音頭のもと、 会は、穏やかなムードで始まりました。 いつも席を隣に仕事をしている仲間

          四月には 心を輪にする演出を

          この春に、綺麗な栞をひとつ

          小説って、編み物みたい と思います。 かぎ針を 毛糸の、ちいさな輪っかへ通し ひとつひとつ手を動かして 糸を列へ、列を面へと仕立てていくように 選りすぐった言葉を、重ねて結んで 一行ずつ丁寧に 文章を紡ぎ、物語へと仕立ててゆく。 どちらも本当に時間のかかる作業です。 でもそうやって、手間を惜しまず 細やかに編み込まれた細工が ひとの心を魅了し、 そのやわらかい布地が 肌をあたたかく包み込むように 緻密に作り込まれた小説は 言葉にならない感動を生み、 深い余韻が胸を

          この春に、綺麗な栞をひとつ

          菜の花といちご、それから玉子焼き

          菜の花が 風に吹かれて ゆうらり、ゆうらり、と波を打ちます。 一面の黄色。ビタミンイエロー。 花盛りを迎え、 彩度に満ち満ちた葉の花のパノラマが 目の前に広がっています。 黄色い海のように広大な光景も、 そのひとつひとつをよく見ると それは小さな花たちの集合体。 すっくと伸びた茎先が枝分かれして そこにいくつもの十字状の花を ほころばせています。 今日は、近隣の町で開かれた 菜の花まつりにやって来ました。 花畑に沿う道路には屋台が並び 軽食や、ヨーヨーすくい、綿あめ、

          菜の花といちご、それから玉子焼き