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一人旅はなぜ楽しいのかを考える①~奈良の1泊~

一人の食事が寂しいからと、以前は一人旅に二の足を踏んでいました。でも、いざ一人旅をしてみると満足度が高いということ分かり、今では積極的に一人旅にでかけています。一人旅はなぜ楽しいのかを考えながら、奈良の旅を振り返ります。おいしかったお店の紹介にもなっていますのでご覧ください。

一人旅はなぜ楽しい? 思いつくままに箇条書き

「自由であること」「自分で決められること」やっぱりこれです。
今回の旅で思ったのはこちらです↓

  • 気まま

  • 日程は自分の予定で決定

  • ホテルはうんと安くてもよい、反対にうんと高くてもよい

  • 急な予定変更もOK

  • 詰め込みすぎなスケジュールも、スカスカな予定もOK

  • 希望するアクティビティが食べる飲むばかりでも構わない

  • お茶してお茶してお茶もOK

  • 「前に行ったから今回はパス」ができる

  • 行きたいスポットだけ行ったらすぐ帰る、も可

  • 思いついたらもう1軒

  • せっかくの旅先なのに朝寝坊も可能

  • 複数なら満席でも、1人なら入れることもある

  • 朝からランチ、昼にスイーツ、「べき」に囚われない食事も可

自分の休みが取れたら即決断

同行者と予定を合わせる必要無し! 「ここ休める」と思った日が旅の候補日です。

泊まるのも一人だから、ホテルも安くて良い。逆にすごく高いホテルにしたって良い。

誰かと一緒の旅だと「あまり安いホテルを予約したら、同行者はどう思うかな?」と気を使って、そこそこ良いホテルを予約したりすることってありませんか?
一人旅の宿泊は、自分が良ければ良いのです。私は一人旅の時は安いホテルになりがちで、ドミトリーを使うこともあります。宿泊費は押さえ、その分旅の食につぎ込みたい派です。
反対に、憧れのラグジュアリーホテルに泊まってしまえ! なんかも同行者の賛同を得ることなく自分の決断でできるのが一人旅の良いところ。今回も憧れのクラシックホテル【奈良ホテル】に泊まっちゃおうか、と一瞬考えました。

今回の宿泊は【奈良旅館】。決め手になったのは ①なにやら効きそうな冷鉱泉のお風呂に入れる ②和のムードを味わえる でした。いつもの私にしてはお高めな宿ですが、全国旅行支援と貯めた楽天ポイントでお得に泊まれました。

畳にベッドのお部屋でした。建物は古いのですが、目につく所はきれいにリフォームされていて快適でした。

噂のお風呂です。とても濃いお湯に入ることができました。温まってぐっすり眠ることができました。

奈良の夕食、どこに行く? 一人旅だから「奈良=和食」じゃなくたってOK【グリルTALO】

夕食どころの目星をつけるためにグーグルマップを眺めていて、【グリルTALO】の4.6という高い評価が目に止まりました。これは気になる! 奈良や京都って「和食に行くべき」みたいなお店選びをすることが多いのですが、一人旅なのでお店のチョイスも自由。確実に食べたいので前もって予約してお店に向かいました。奈良で和食ではなく、お肉のグリルのお店へ、いざ!

開店と同時に入ったのでお店は貸切状態。素敵な店内の写真も沢山撮っちゃいました。

お店の方にも「どうしてTALOって名前に?」なんてお話も聞けました。お名前がタロウさんなのと、北欧の言葉でTALOが家を表すので、うちにお招きするようにおもてなししたいという思いが込められているそうです。こんなこと聞くと美味しさがアップしそうです。

グリルセットで豚のステーキに決定。夕食でスープ、サラダ、パンかライスがついて2,000円でお釣りがくるのはお値打ちだと思います。
美しいサラダとワイン。

じゃがいもと椎茸のポタージュ

メインのお肉が来ました。熱々でおいしかった! この日は予約で満席になったそうです。予約してでかけたいお店です。

チャンスは年に2回だけ。春日大社の「節分万燈籠」を見に行く。

今回奈良に来た最大の目的は、春日大社の「節分万燈籠(せつぶんまんとうろう)」を見に行くことでした。約3,000基ある燈籠のすべてに灯りをともしちゃうよ、という2月の節分と8月のお盆の年に2回しかないチャンスです。燈籠を全部ともす18:00~閉門の20:30に合わせて春日大社へ向かいました。意外と距離を歩くので早めの出発が吉です。

【一之鳥居】から伸びる参道の両脇の石燈籠にも灯りが入ります。月あかりも明るい日でした。とはいえ暗いし道もデコボコしているので足元には注意です。

おすすめなのが、回廊内特別参拝(500円)です。吊り燈籠を間近で見ることができます。門を入って右手で支払うと、回廊内をぐるっと回れます。
ろうそくの光でゆらゆらと輝く吊り灯籠はとても幻想的でした。

奈良らしく鹿や、春日大社らしく藤のデザインの燈籠。

ひとつひとつデザインが異なるので、お気に入りを探すのも楽しいです。

寄進した年号が入っているのですが、江戸時代のものを見つけて驚きました。さらに古いのもあるんだとか。

春日大社を後にし、興福寺の五重塔や猿沢池を通ったりしながら宿の方面に戻りました。

このあたりで寒さがマックスに。何かあたたかいものを飲んで帰りたい!!

コーヒーを飲むはずが地ビールに化ける。急な予定変更も一人旅のいいところ。【Golden Rabbit Beer

冬の春日大社を数時間歩き回ったせいで寒さが頂点に達していました(勝手に鼻が出るレベル)。宿に帰る前に、なにか温かいものを飲みたい。グーグルマップでまだ開いているカフェを探し【音楽と珈琲】(曜日により~22:00)を目指して早足で歩いていました。
と、「タップルーム」の文字が目に入りました。【Golden Rabbit Beer】でした。ビールの醸造所の建物の、あかりのついた2階でビールが飲めるようです。
「それもいいねえ」と自分の中の自分Aが頷いています。
寒いのに冷たいビール飲むのか、と自分Bが反論します。
「飲んだらあたたまるって」と自分Aが論戦に勝利し、足早に二階に上がりました。ここで飲める曜日や時間は限られていて、私はこの日2時間だけオープンしていた時間帯に偶然通りかかったのでした。
何種類か作っている中から、代表作「そらみつ」をオーダーしました。

「そらみつ」は奈良を表す枕詞なんですって。他のビールの名前も「ちはやふる」とか奈良の枕詞「あをによし」とか和のテイストです。
奥のタップから注いでもらった「そらみつ」は染み渡るおいしさでした。

コーヒーを飲むはずがビールにチェンジ。興味をひかれるままに、予定の急な変更ができるのも一人旅の楽しいところです。

「目覚ましをかけずに寝る」、これも一人旅の贅沢。

わざわざ旅先まで来たのだから、早起きして精力的にあちこち回ろう。明日の朝の出発は何時。おやすみなさい。
複数人の旅の時も、一人旅の時もこれはやってきたことです。でも、起きるまで寝てみるのも一人旅だからこそできることだと思い、今回やってみました。チェックアウトは11時。さすがに11時まで寝ることはないよね、と思い目覚ましをかけずにおやすみなさい。
翌朝自然に目が覚めたのは08:30で、疲れがリセットされた気分ですっきりしました。

朝からランチみたいにモリモリ食べたって良い。自分のお腹のペースで過ごすのが一人旅。【わんず・はーと・かふぇ ならまち店】

沢山寝た朝はお腹が空いていました。朝食は日本家屋をリノベしたカフェに行きたいと探していた【わんず・はーと・かふぇ ならまち店】と決めていました。

フードメニューはモーニングというよりランチ向きのものだったのですが、奈良県産のおいしいお米という謳い文句にひかれ、朝からこちらを発注! 朝からそんなに食べるの? と同行者に驚かれることはありません。そこが一人旅の良いところ! 選べるメインはお豆のコロッケにしました。丁寧に手作りされたお料理に朝からほっこり、大満足でした。

食後のコーヒーも頼んじゃいます。

「前に行ったから今回はパス」ができるのも一人旅→【東大寺二月堂】と鹿

奈良に行ったら東大寺の大仏を見て、興福寺の阿修羅像を見て、鹿と記念写真というのが王道かなと思います。数年前に奈良の旅をしたのでこれは体験済でした。旅の同行者が奈良の旅が初めてだったら、やっぱり一緒に大仏見に行こうってなるような気がします。
一人旅の良いところは、自分が行きたいところだけ訪れることができること、つまり「前に行ったから今回はパス」も自由だということです。
お天気が良かったので、見晴らしのよい【東大寺二月堂】に絞って行ってみることにしました。3月の「お水取り」で有名な所です。東大寺大仏殿の前を通っていくので、ここで鹿にも出会えそうです。

いるいる

いるいる

いるいる(眠くて仕方ない←気持ちがよく分かる)

大仏様の手の実物大レプリカ。上向きの左手は、みんなの願いを受け止めている形なんだそうです。ありがたや。

やってきました、二月堂。

高台にあるので、吊り灯籠ごしの大仏殿、その向こうに広がる奈良の景色が美しかったです。お天気良くてついてました!

迷ったらどちらも食べる、それも一人旅ならでは。葛スイーツの名店【吉野葛佐久良】

東大寺からバスでならまちエリアに移動、行きたかったお店【吉野葛佐久良】に入ってみます。葛もち、葛きりの有名店なのでおやつタイムに訪れるお店なのですが、裏をかいて皆がランチしている時間帯を狙って行ってみました(朝にランチ級の食事をしたというのもあり)。そのため並ぶことなくお座敷の奥の席に通されました。ラッキー!
人気2トップは葛きりと葛もちです。葛系統大好きなので、どちらにしようか本当~~~に悩みました。

吉野葛ってブランド食材なわけですが、その吉野葛の葛根からわずか10%しか取れない「吉野本葛」を100%使用、なんて知ってしまうとその希少性に驚きます。わざわざ食べに行くべき、貴重な葛スイーツなのです。
二人旅なら1種類ずつ頼んで途中で交換できるのになあ、とこの旅で初めて一人旅を減点しました。葛きりと葛もちを途中で交換していた隣のテーブルの女性二人旅を羨ましく思いました。そこでふと思いついちゃったのです。「両方頼めばいいのだ!」今回は葛きりにして次に奈良に来たら葛もちを頼もうなんて思っていたら何年かかるか分かりません。思い切って両方オーダーしました。思い切り、大事です。
お店の人から「どちらを先にお出ししましょう?」と聞かれました。作りたて命の食品で、時間とともに白く濁ってくるからです。待っている間、さっき羨ましく思っていた女性二人組から声をかけられました。「どっちもおいしいので、両方頼んだの正解ですよ」両方頼んだの、見られてました。
よっしゃー! という気持ちの中、満を持して最初の葛きりが登場。氷水に浮かんでいる太麺状のものを黒蜜につけていただきます。

つるっとしているのに、濃密な感じでした。うっかりすると窒息しそうなほどのキメの細かさです。おやつだからとあなどっていたら、東京の想定の1.5倍と、意外と量があったのも嬉しい誤算でした(奈良って良い所だ)。食べ終わる頃を見計らって、今度はあたたかい葛もちが登場。わんこ蕎麦ならぬ、わんこ葛スイーツのようで幸せな瞬間でした。お皿の模様が透き通るほどの透明感が美しい。黒蜜をかけて、きなこをまぶして食べてと説明がありました。

モチモチな葛もち、お箸でつかもうとするとにゅるっと逃げられてしまいます。

葛きりの残った黒蜜は氷を入れて溶かして飲んでくださいと教わり、氷を投入。早く溶けないかなー。

深いコクのある黒蜜、最後までおいしくいただきました。大好きな葛スイーツで満腹、しかも泣く子も黙る「吉野本葛100%」という、めったにできない幸せ体験をすることができました。

まだまだあった、訪れたい場所。

1泊2日の奈良の旅、奈良を出る前に【なら泉勇斎】で奈良の日本酒の立ち飲み(有料試飲)もしたかったのですが満員で入れず。また、高速餅つきで有名な【中谷堂】のとろけるような草餅も食べたかったのですが、お腹いっぱいでこちらも断念しました。
近鉄奈良駅から乗換なしで1本、旅は神戸に向かいます。次の記事(神戸編)も是非読んでくださいね。



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