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抹茶三号のディスクレビュー道場

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ディスクレビュー兼思い出語りのようなものをします。
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私が思わず何度も見てしまうLIVE映像5選。

私が思わず何度も見てしまうLIVE映像5選。

かなり飽き性である私は、「同じ映像を何度も見返す」ということをあまりしません。

しかし、そんな私でも思わず何度も見てしまうライブ映像をこの記事ではご紹介したいと思います。

とりあえず5つに絞ってみました。

CDなどの音源だけでは感じることのできない熱気、緊張感、グルーヴ感などが詰まったライブ映像達、興味のある方はぜひ視聴してみてください!

以下、順不同。ロック中心ですがご了承を!

Gre

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プログレの基本を教えてくれる。King Crimson「In The Court Of The Crimson King」

プログレの基本を教えてくれる。King Crimson「In The Court Of The Crimson King」

プログレッシブ・ロックの名盤として語られることの多い「In The Court Of The Crimson King」(邦題:クリムゾン・キングの宮殿)。

(画・緑色三号)

あまりにも有名なジャケット画だから、「キングクリムゾン」というバンドのことを知らない人でもこの絵を見たことがある人は多いかもしれない。

「キングクリムゾン」という名前だけ知っている、という人も多いだろう。それはたぶん、

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狂気の音世界のグルーヴを体感せよ。Miles Davis「On the Corner」

狂気の音世界のグルーヴを体感せよ。Miles Davis「On the Corner」

いつもロックのアルバムばかり取り上げて記事を書いているから、たまにはjazzのアルバムも取り上げてみよう、ということでジャズの巨匠の一人であるマイルス・デイヴィスから1枚。

高校時代、マイルス・デイヴィスのアルバム20枚組BOXセットを買って聴いていた。

もう配信サービスとかあるから20枚組BOXセットとかあまり需要ないのかな、私が聴いていたBOXはもう廃盤になってしまったようだ。20枚組で6

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私のトラウマ的アルバム。銀杏BOYZ「DOOR」

私のトラウマ的アルバム。銀杏BOYZ「DOOR」

中学時代、なんとなくTSUTAYAで借りてきた銀杏BOYZの「DOOR」。

(画・緑色三号)

iTunesへ取り込んだ後、どんな音楽なんだろうという期待を胸に抱きつつ再生ボタンを押す。

2曲目が終わったあたりで、当時の私はこう思った。

「あっ、これはちょっと刺激的すぎるからもっとテンション高いときに聴くべきかな……」

流れてくる曲たちがあまりにも強烈で怖気づいてしまったのだ。

何を言っ

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かっこよければそれでいい。Led Zeppelin 「Led Zeppelin Ⅱ」

かっこよければそれでいい。Led Zeppelin 「Led Zeppelin Ⅱ」

私がLed Zeppelinという存在を知ったのは10年ほど前のこと。

たしか、ゆらゆら帝国の動画につけられていた、「沢田研二とLed Zeppelinを混ぜたような音楽…最高だ!」という旨のコメントを見て知ったはずだ。

(「youtubeのコメント欄で知る」っていかにも現代っ子だな……。)

まだそのコメントは残ってるのだろうか?もしかしたら内容が結構違うかもしれない。だって「沢田研二+Le

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黙ってフランクザッパの宇宙的音楽を聴いてくれ。Frank Zappa and The Mothers of Invention「One Size Fits All」

黙ってフランクザッパの宇宙的音楽を聴いてくれ。Frank Zappa and The Mothers of Invention「One Size Fits All」

Frank Zappaという存在を知るのはそんなに遅くなかったと思う。

ギブソンSGを使っているギタリストの代表例として挙げられがちだから、意外と名前だけ知ってる人は多いんじゃないだろうか。僕は昔からSG好きだったこともあってその例から知ったような気がする。

そのほかだと国内盤でめちゃくちゃな邦題をつけられていたということでも有名だ(例:「No Not Now」→邦題「今は納豆はいらない」(!

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病んだ歌詞群にぶちのめされる。毛皮のマリーズ「Gloomy」

病んだ歌詞群にぶちのめされる。毛皮のマリーズ「Gloomy」

毛皮のマリーズがインディーズ時代に出した最後のアルバム、「Gloomy」。

アルバムタイトルの「Gloomy」って「憂鬱な」、「陰気な」といった意味合いの形容詞なんだけれども。

このアルバムを一言で表すなら「躁鬱」のほうが適切だと思う。



毛皮のマリーズというバンドはインディーズ時代から解散に至るまで、60年代・70年代ロックのオマージュ曲ばかり量産していた。そのため、パクリバンドと批判

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傷だらけのレコードによる時間差攻撃。Nirvana「Incesticide」

傷だらけのレコードによる時間差攻撃。Nirvana「Incesticide」

「90年代洋楽の最高傑作!」みたいな感じで持ち上げられがちな、Nirvanaの「Nevermind」。

正直に言うと、私はこのアルバムがそれほど好きではない。

もちろん楽曲は優れているし、完成度は非常に高いと思う。みんなが評価するのもよくわかる。

ただ、このアルバムの「優秀さ」故、私はNirvanaの良さに気づくのが遅れてしまった。



Nevermindを聴いた当初、世間で大絶賛されて

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唯一無二の音世界。ゆらゆら帝国「空洞です」

唯一無二の音世界。ゆらゆら帝国「空洞です」

ゆらゆら帝国を知ったのは嘘つきバービーの存在を知ったのとほぼ同時だった。

上の記事で書いたように、嘘つきバービーの情報を探っていくとやたらと「ゆらゆら帝国」という単語がでてくる。

両者のバンドは、その異質さとスリーピースバンドであることから引き合いに出されることが多いのだ。

音楽性がものすごく似ているというわけではないのだけれど、どちらもかなり強烈なインパクトをもつバンドなので引き合いに出し

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変態バンドに人生を狂わされた私。嘘つきバービー「問題のセカンド」

変態バンドに人生を狂わされた私。嘘つきバービー「問題のセカンド」

★この文章は、私が別名義でnoteに投稿していたディスクレビューを加筆修正したものです。



嘘つきバービーという誰がどう見ても正統派ではないロックバンドが、僕にとって「バンドサウンド」にハマる大きなきっかけだった、なんていったら石を投げられるかもしれないな。「そんなわけないだろ!」、と。

でも、事実なんですよ。

嘘つきバービーというバンドを知ったきっかけは、WEB漫画サイト「新都社」で掲

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ビートルズのかっこよさをあなたは知っているか。The Beatles 「REVOLVER」

ビートルズのかっこよさをあなたは知っているか。The Beatles 「REVOLVER」

★この文章は、私が別名義でnoteに投稿していたディスクレビューを加筆修正したものです。



近所のラーメン屋の店内BGMはビートルズ。

おっ、イイネ、と思うと同時に、シングルで発売された有名な曲群がランダムに流されているだけということに気づく。たぶん「1」あたりのベスト盤をランダム再生しているのだろう(このベスト盤は全世界でめちゃめちゃ売れたため、持っている人が多い)。

「有名曲だけじゃ

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約20年の時を経ても変わらない。NUMBER GIRL「シブヤROCKTRANSFORMED状態」

約20年の時を経ても変わらない。NUMBER GIRL「シブヤROCKTRANSFORMED状態」

youtubeで見る映像。めちゃくちゃ画質が悪い。何かの野外ステージ上で予備校生のような風貌の男がシャウトする。

(10年ぐらい前、この映像のめちゃくちゃ画質悪い版がyoutubeにあったのである。)

疾走感がある曲だなあ、さわやかだぜ、なんて思ったのが第一印象だったかな、ナンバーガールとの出会い。

すぐに地元のTSUTAYAでナンバーガールのCDを探すことにした。

「透明少女」が収録され

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