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格差と忖度の社会

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社会の構造の変化をきちんと見つめなければ、この50年で生まれた生活習慣病を理解は出来ない。世界は単純ではない。そして変化はわずかずつ起こり、今ある姿が当たり前のように感じる。
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#格差の方程式

パブリックの研究:ペゾスが嫌いならアマゾンで買わなきゃいいんだという馬鹿

パブリックの研究:ペゾスが嫌いならアマゾンで買わなきゃいいんだという馬鹿

自由主義市場という法で守られた独裁は恐ろしく強い。こういう社会はテロで滅びる他ない。幾ら考えても愉快な答えは出ない。これこそ格差の方程式の特徴なのである。

しかし、「独占が圧倒的である市場(僕はパブリックと呼ぶ)」で不買運動って効果があるのかねえ。競合が多く存在するところでならば市場支配のためのディールや戦略としてあるかもしれないが。ここまで圧倒的になると効果はない。

ペゾスが嫌いで楽天で買っ

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パブリックの研究:陰謀論とは何か

パブリックの研究:陰謀論とは何か

陰謀論と言うのは証拠(エビデンス)のない論理を指す。公務員は全体の奉仕者で、大学教授は世界を良くするために真理を追求する。神様はちゃんと見ているし、正直者は報われて、悪は報いを受ける。そんな時代が昔は有ったと思われている。

買い取られた民主主義「パブリック(公共)」というものは、皆で管理して、大事にしてそこから得られる利益は皆のものであった。「水や空気、福祉・介護・年金・教育・健康・政治」すべて

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格差の方程式:コロナと五輪は良いことをした。格差社会を浮き彫りにした。

格差の方程式:コロナと五輪は良いことをした。格差社会を浮き彫りにした。

その人の能力がの差が豊かさの差だという。公平な教育、不公平な就職、世襲される特権、格差が自己責任となってしまった。今の社会は何も公平ではない。この変化はわずか50年で起こったのだ。

今の世界は平等ではないのだ大学教授もメディアも(かつての身分制度のような権力による)格差はないと言っている。たしかに貧富の差は有るが、それは、その人の能力に従った差なのだという。そりゃそうだ、彼らも格差でうまい汁を吸

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パブリックの研究:なんで行政の偉い方々は自分しか使えないシャワーや風呂を付けるのだろうか

パブリックの研究:なんで行政の偉い方々は自分しか使えないシャワーや風呂を付けるのだろうか

予算が通れば何やってもいいというのが「パブリック」の理論である。専門家が正しく道を示して、選挙で選ばれた指導者は品行公正だ。メディアはきちんと報道する。恐ろしく楽観的な民主主義の末路である。企業と人の欲に民主主義は買い取られたのである。

彼らを責めても仕方がない。僕だって選挙で選ばれればきっとそうなる。では、この「パブリック」というものはなにか考えていきたい。1960年代にはこんなに格差はなかっ

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新聞がオリンピックのA級戦犯なのだ。今更中止を論説するな。

新聞がオリンピックのA級戦犯なのだ。今更中止を論説するな。

これだけ予算超過して、ひどい状況になってもまだ止めようともしない。メディアが批判的に報じないからだ。

デカイ新聞社が皆サポーターになって金だして何を買ったのだ?「自民党のお仲間券」か?今更止めたいとか言うなよな。

メディアは買い取られたのだ。社員の年収が高いから、変なことかけまい。首になったら大変だ。誰でも金がほしい、大学出てちやほやされて、年収は上がり生活のレベルが高くなってしまったらそれが

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パブリックの研究:高速道路はなぜ一般道路化されないのか?:格差の方程式

パブリックの研究:高速道路はなぜ一般道路化されないのか?:格差の方程式

パブリックの誕生かつて経済や物流が狭く限定されていた頃、私達は「共有の物」を持っていた。それは最低限のコストで維持されて誰もが共に使うことの出来るものであった。道路や市場の維持費は商品を売ったコストの中に含まれて、消費者が公平に負担するのであった。

だから、その管理から一般消費者以上の給料が出るのはおかしなことであった。

「パブリック」と言うべき共有の財の扱いである。所が、そのパブリックで商売

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最も広範囲で飼われている家畜はヒトである。

最も広範囲で飼われている家畜はヒトである。

「社畜」と言う言葉をときおり見かける。会社の命令に従う自分を貶めて言う。

しかし、現実はもっと悲惨だ。これからもっとひどい目にあう。人として雇用されることはなくなり、サービスとして提供することを要求される。

事務所にいる時間×時給ではなく、市場で流通する定価のうちで一番低い定価でサービスは買い取られる。派遣雇用条件はひどくなる。能力のあると言われる連中は一時的に高級になるだろうが、数年経って新

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「おどるポンポコリン」に秘められた世界の秘密:格差の方程式「企業に買い取られた大学」

「おどるポンポコリン」に秘められた世界の秘密:格差の方程式「企業に買い取られた大学」

「おどるポンポコリン」を分析している方がいらっしゃった。丁度、「コロナの殺人ワクチン(注)」に関して考えていた事と一致する点があったので面白かった。

詳しいことはこちらをご覧ください。

問題はこの一節である。2度繰り返されているがそんなに重要なことであろうかという疑問である。たしかに不思議である。誰でも知っていることを何故、2回繰り返しているのだろうか?

いつだって わすれない
エジソンは 

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格差の方程式:シンキロウ(森喜朗)の発言は、「談合型会議」の象徴、僕は公式スポンサーの商品は買わない。自分の会社の商品を売るためにこんな事に金使っているのは消費者を裏切っている。

格差の方程式:シンキロウ(森喜朗)の発言は、「談合型会議」の象徴、僕は公式スポンサーの商品は買わない。自分の会社の商品を売るためにこんな事に金使っているのは消費者を裏切っている。

「俺たちの言うことには文句を言うな」という。黙っっていうこと聞いていれば悪いようにはしない。。シンキロウ(森喜朗)の発言は、女性蔑視ではない。養護する議員や、メンタリティそっくりの小池都知事を見ればいい、性別とは関係ない。これだけ苦しんでいる人々がいるのに自分とその一派で利権総取りである。その金は僕らの払った金だ。そもそも民主主義というのはコミュニティの利益の分配のルールなのだ。

コミュニティと

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格差の方程式:断捨離すべきは誰か?人生を断舎離され、社会から断舎離させる僕たち

格差の方程式:断捨離すべきは誰か?人生を断舎離され、社会から断舎離させる僕たち

テレビで断捨離の話題が出るたびに憂鬱になる。孤独に死ぬ人生の終わりを感じるからだ。しかし、もっと憂鬱になるのは断捨離などということは考えもしない連中がいるのだ。

大企業の株主や豪邸に住んでいる連中は断捨離などしない。そいつらの溜め込んでいる「金」は誰が出している?

本当ならば、働いた皆で分け合うべき金だ。ところが、優秀な方々は自分が居なければそもそも売上が出来ないのだからといい、自由に給料を決

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家族の肖像:夫はいつから妻にバカ扱いされるようになったのだろうか?

家族の肖像:夫はいつから妻にバカ扱いされるようになったのだろうか?

『結婚は神聖なもの、離婚は許されない』という考え方はいつ失われたのだろうか?小学生の「父親の会社見学」ってあったような気がするけど、あれってどうなったのだろうか。いつから妻は夫のセックスを拒むようになったのだろうか。「YesNo枕」ってどういう意味か親に聞いたときなんと答えたのだろうか?

実質的に離婚はできなかったかつて、私たちの社会は地域に閉じられていた。冷凍技術も食品加工技術(カップ麺)も、

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格差の方程式:「成りたいものに成れ」というのは遺産がない悲しい謝罪、「きっと上手くいく」ことはない。

格差の方程式:「成りたいものに成れ」というのは遺産がない悲しい謝罪、「きっと上手くいく」ことはない。

「努力すれば、成りたいものに成れる」というのは大嘘である。僕は『ブラブラ遊びの大金持ち』に成りたかった。

かつて私達は「家業」を継いでいた。世襲は当たり前だった。小さなコミュニティでそれぞれの「家族」は「家業」を持ちコミュニティの中の役割を持っていた。農家があり、海産物屋・問屋があり、八百屋・魚屋・肉屋、豆腐や、自転車屋、子供は親の家業を学び、やがて親の位置に立ち、親は爺さんになり、死ぬ。「循環

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格差の方程式:私達にエデンの園はない

格差の方程式:私達にエデンの園はない

「パレオダイエット」と言う考え方がある。稲作以前の食べ物を食べようという考え方だ。炭水化物の農耕が多くの問題の発生源であるといいう。本も多くでている。僕もかつて糖質制限者であった頃は信じていた。

農耕以前のヒトの社会は平等で、とれたものを平等に食べ、いたわりと慈しみにあふれていたというのだ。なんの根拠もない夢物語である(笑)。

「昔は良かった」型の現実逃避の例だ(笑)。採集狩猟型の生活は過酷だ

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格差の方程式:憲法が保証する格差

格差の方程式:憲法が保証する格差

ヒトの社会はいつも格差があった。そしてその格差は政治(法律)が裏付けていたのだ。だから革命が起こった。革命は、既得権益者にとっては恐ろしい。皆殺しになるのだ。中国の戦国時代をの政権交代、近代に入ってからも類例(クメール・ルージュ)は多い。

この50年の公的な教育の徹底は、社会に対しての不公平の不満を「自己責任」に落とし込むことに成功したのだ。

憲法は財産権を保証している。「家賃・著作権・特許」

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