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パブリックの研究:高速道路はなぜ一般道路化されないのか?:格差の方程式

パブリックの誕生

かつて経済や物流が狭く限定されていた頃、私達は「共有の物」を持っていた。それは最低限のコストで維持されて誰もが共に使うことの出来るものであった。道路や市場の維持費は商品を売ったコストの中に含まれて、消費者が公平に負担するのであった。

だから、その管理から一般消費者以上の給料が出るのはおかしなことであった。

「パブリック」と言うべき共有の財の扱いである。

所が、そのパブリックで商売する連中が出てきたのである。

そのややこしい仕組みは、「行政=役人」がパブリックを管理して、それを外注化することで公平な価格が設定されるという考え方がベースにある。

不満があるなら裁判で戦えばいいのだという。オンブズマンもいるから救済はバッチリだという。

しかし、それは実際はそうではない。

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僕は「格差の方程式」というシリーズで、今の社会の問題はどこから生まれたのだろうかと考えている。

1980年代を分水嶺と考えていいと思うのだが、その原因を考えている。

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先日、「高速道路無料化」について少し考えた。パブリックのいい例である。高速道路無料化と言うと「ただ乗り」する気かと言われるかもしれない。

これは言い方が悪い。

高速道路の「一般道化」というべきなのだ。

高速道路は、いずれその維持コストは「税金」から出費されると言う約束だったはずである。新設したときのコストを償還したら、一般道化するということだったはずである。

高速道路ができ始めた頃は、批判的な人達も多かった。自動車がまだ多くの人にとって「パブリック」でなかったのである。確かに自動車のない人には高速道路は必要ない。その時代の名残なのだ。しかし、今や高速道路は私たちの生活に切り離せないものなのだ。

スーパーで買う物全てには高速代金が入る。

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しかし、一般道化すると、高速道路を維持するための様々な財団、サービスエリアの利権、役人の天下り先が無くなるのである。

かつて、「関所」と言う名前で行政地域をまたいだ経済活動を制限した。今は高速道路がその役割をしている。

今や物流は高速道路のトラック輸送を無視してはありえない。あらゆる商品から集められた金が、通行料という形でピンはねされて、維持財団のトップに渡る。ただの委託された役人が何千万という退職金や年収に大喜びである。

そしてそこで働く人達は安い時給で年金も足りない。最近は、ETCなどという人減らしが盛んである、コストなき売上はウハウハである。

「PA・SA」では時給で働く人々が「ご当地名産」の札のついた土産物を売る。本当の名産品は、一般道のまちなかに家族経営されているのだ。

高速で走りながら、下道の美味しそうな看板を見ることがある。高速からポイと降りてりて入れないのだ(値段が上がる)。観光さえも囲い込まれ、「PA・SA」で買い物するのが観光になるのだ。

そして「PA・SA」に店を開くにはショバ代がいるのだ。地方を食い物にしていることに気が付かないのだろうか?この構図はあらゆるところに見ることが出来る。これこそがパブリックの生み出す富の独占である。

一般道に降りるのはコストがかかるから「PA・SA」で買い物である。地域はますます貧窮する。

しかし、地元で頑張っている皆さん、安心しましょう。パッケージに入った土産物などどこでも買える世の中である。このビジネスモデルはそんなに長持ちはしない。

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格差の方程式がときたい社会の問題は、ギリギリで生活する他ない人と何もしなくとも通帳に金が入ってくる人々がいるということを問題にしたいのだ。

皆、平等になればいいなどとは思っていない。こういう話をするとお前は「共産主義者」かなどというバカがいるが、少ないリソースの取り合いにおいて「平等」などというものはありえないのだ。平等があるとしたら「時間」である。これは平等だ。どんなに高度医療が進んでも管だらけになって死ぬだけである。かと言って、今の苦しみが減るわけではない。

僕らは、年取ったら、それなりに心静かに暮らしたいだけである。断捨離などと行って自分の人生の思い出を捨てさせて、管だらけになっ死ぬのは嫌なだけだ。

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先日ある会社が80歳まで雇用すると宣言した。それは会社行って判子押すだけならば80まででもいいだろう。

しかし、殆どの社員は、時給で早朝早くから深夜まで働かせられて断舎離させられるのだ。ブラックでも定年(65歳)後もクタクタに働かせようというのが「働き方改革」である。

移民や奴隷はコストがかかるから老人を使えということなのだ。

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年金というのは資産運用ではない、見捨てないという信念なのだ。

誰でも65歳位になると色々と衰えていく。だからリタイヤして、それなりの仕事をしながら生きるのだ。しかし、出来る仕事も限られていく。それでも共に生きたのである。

今や高齢者の出来る仕事は、コストの安い仕事である。年金で生活が出来ない人たちを安く買い叩くということなのだ。

私達から見た「こういう社会」をディストピアという。もちろん経営絵者や年金が余りような方々や、何もしなくとも金が湧いて入ってくる方がたからみたらユートピアである。

統合失調やウツで薬飲ませながら時給仕事させて、お前の能力がないからとう安く買い叩く。

きっと、みんな自殺する。シャマランの予言である。だって生きていてもいいことなにもないんだもん。

この映画では、突然人がバラバラと死に始めるのである。原因はわからないということになっているが、格差が原因である。怖いからこの映画を見ては居ないのだが、とんでもない話である(笑)。

「抗うつ剤」飲みながらゾンビのように会社に行って仕事する映画も多い。考えてみると「ゾンビ映画の流行」は格差の方程式的には面白い。皆ゾンビになって嫌な奴らに噛み付いてやりたいのだ。

指輪物語も大嫌い、永遠の命持っている方々が、土から生まれた僕らの反乱を制圧する物語である。

バットマンも大嫌い、あいつは金持ちの味方ではないか。ゴッサムがあるから金持ちがいるのである。

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厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。