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エッセイ

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主に「人生が私に教えてくれたこと」をテーマに書いています。
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2024年2月の記事一覧

本当の自分を隠しておくほうが、むしろ楽なのである。

本当の自分を隠しておくほうが、むしろ楽なのである。

「私のすべて受け入れてくれるのは、
あなただけよ。」

そんな人は(まだ)いない。

誰かに本当の姿を見せるというのは、
非常に難しい。

なぜなら私たちは「秘密だらけ」だから。

親にだって、友達にだって見せない姿が、
誰にでもあると思うんだ。

例えば?って言われたら、よく分からない。

だけど、私たちには何かしらの、
「秘めたもの」っていうのが、
誰しも必ずあると思う。

人生の伴侶には、

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「人生終了」と思った私が、それから6年も生きてみた。

「人生終了」と思った私が、それから6年も生きてみた。

大学受験に失敗して「人生終了」と嘆いたけど、今のところ私の人生はまだ終わってない。

思い返せば2018年、私のセンター試験は最悪だった。

人生最初の挫折と失敗というものだろうか。

センター試験の後に行われた三者面談では、いかに私が基礎的なことを理解していないか語られた。本番前は「あなたならできる」と激励してくれたものだから、裏切られたよう感覚に陥った。

志望校を下げて2次試験に臨むも、そこ

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夢なんて、死ぬ前に叶えばいい。

夢なんて、死ぬ前に叶えばいい。

若くて綺麗な、何なら自分より年下の芸能人が活躍している姿をテレビで目の当たりにするせいで、私たちは若くして夢を叶えたり成功したりしなければならないと、強迫観念に襲われる。

だが改めて考えると、夢を叶えること自体には期限はないし、夢というものは人生をかけ、諦めなければいつかは叶うのではないだろうか。

小4の冬。クラスごとに「自分の夢」についての動画を製作するという学校の企画が巡ってきた。将来の夢

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理想の相関図をつくる

理想の相関図をつくる

自分次第で「理想の相関図」は作ることができる。

子どものころ、好きなドラマのヒロインと自分を置き換えた相関図を紙に書いて作ったことがある。相関図を眺めては、自分がヒロインになった姿を想像したものだ。

そんな私の相関図を発見した親は、

「何考えてるか分からない」

という言葉を放った。

すこし恥ずかしさを覚えた。子どもの頃、といったが、実際は中学生のとき。そうやって妄想して遊ぶのはバカバカし

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体型に自信が無かった私が、唯一、自分の体型は素晴らしいと思えたとき

体型に自信が無かった私が、唯一、自分の体型は素晴らしいと思えたとき

「他人は私のことなんて気にしてない」と勝手に認識していれば、自分の体型に対する悩みはなくなる、という話について経験を基に話していこうと思う。

体型に自信が無かった私が、ゆいいつ、自分の体型は素晴らしいと思えたときがある。

それはアメリカに短期留学していたときだ。

この話は「アメリカには色んな体型の人がいる、だから自分の体型も個性だ」的なことを言いたいわけではない。「アメリカでは誰も自分のこと

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「妄想と空想」は、大人になった今だからこそ必要なのかもしれない。

「妄想と空想」は、大人になった今だからこそ必要なのかもしれない。

妄想や空想が、重たい空気が流れる社会にもまれる大人になった今だからこそ必要なのかもしれないとつくづく感じる。

私はミュージカルの曲がスキだ。たとえば、アラジンのホールニューワールド・塔の上のラプンツェルの輝く未来のような男女が2人で歌う曲、デュエット曲がスキだ。聴くときは、自分が本当にその世界に入っいるかのように、誰かと愛をメロディに乗せて叫び合っている姿を想像しながら聴くのだ。

カラオケに行

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「挑戦」を決めた瞬間から動き始めれば、人生はいい方向に動き出す

「挑戦」を決めた瞬間から動き始めれば、人生はいい方向に動き出す

何かに挑戦したいと思ったら、
次の瞬間から行動し始めた方がいいと、
ここ数年の体験から感じる。

実は韓国とアメリカに少し留学していたことがありまして。

2022年、
22歳の時、
パンデミックがまだ世界に残るころ、
行くなら早く留学したいと思っていた私は、
大学を休学して3月に韓国に飛び立った。

しかしながら授業はオンライン。
「うーん、これは韓国に来た意味がない」
画面を通してではなく、

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人の顔色をうかがうのは、何だか「人間らしい」とも感じるのだ。

人の顔色をうかがうのは、何だか「人間らしい」とも感じるのだ。

あれは留学してすぐ、
くらいの時だっただろうか。

出会ったばかりで、
まだ親しいわけではない友達と、
買い物に行こうと誘われ、
タクシーに乗っていた時の話。

窓の外を眺める私は、
降り注ぐ太陽の光が眩しくて、
目を細めていた。

車内は熱気が籠もり、
暑そうにしていた私に、
友達は、
「暑いなら窓を開けていいか運転手に聞いたら?」
と私に言った。

それに対して「大丈夫」
と私は断る。

致命

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いつか、この悩みは消えると分かっていても、今が一番泣きたいときなんだ。

いつか、この悩みは消えると分かっていても、今が一番泣きたいときなんだ。

今ある悩みも、
いつの日かは消えていくと分かっていても、

今がいちばん泣きたいときで、
今が、この悩みを消したいときで、
「いつの日か」が来るのを待てないのである。

この悩みのことを、
「大したことなかった」と言える日が、
いつか来るのは分かっているけれど、

今この瞬間は大したものなのだから、
この悩みは今解決できれば、
どれだけ楽なのだろうと考える。

だけど私達は、
どれだけ悩みを抱えて

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あのとき恋に悩んだことさえ、今となっては羨ましい。

あのとき恋に悩んだことさえ、今となっては羨ましい。

人を好きになるとき、
自分と相手が釣り合っているか、
考えてしまう癖があったが、

そうやって恋愛に悩む昔の自分の姿は、
今となっては羨ましいものである。

化粧さえしない、
めんどくさがりで、
愛嬌もない、
地味な私が、

あの人を好きになる資格はあるのだろうかと。

綺麗で可愛くて元気な女の子は周りにたくさんいるのに、
こんな私が好きになる資格はあるのだろうかと。

自意識過剰なくせに自信の無

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14歳、「思い描いた未来」を思い描いたようにしようと努力した。

14歳、「思い描いた未来」を思い描いたようにしようと努力した。

10年前に思い描いていた24歳の姿。

残念ながら、その想像していた姿と今は、
まるで違うということを、当時の自分に謝りたい。

14歳の自分は、何にでもなれると思っていた。

勉強すれば行きたい大学には受かるし、
抱いた夢は当たり前のように叶うし、
1人暮らしして自立した生活をしていると。

「実は何ひとつ達成できてないんだ」と、
ナイーブで繊細だったあの頃の自分に言えば、
涙を流しただろうか。

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食べたら死ぬかもれないが、それでも好きなものは食べたい。

食べたら死ぬかもれないが、それでも好きなものは食べたい。

今、このチョコレートを食べれば、
死んでしまうかもしれない。

店に並ぶ買う予定もないバレンタイン用のチョコレートを眺めているだけなのに、
このような恐怖が襲ってくる。

(最初に言っておくが、
これは「甘いものは体に悪い」的な文章ではない)

今日は、
私の中にある「恐怖心」について話そうと思う。

世の中には情報が溢れすぎていて、
時に戸惑いを覚えてしまうことがある。

何が体に悪くて、
何が

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もう「推し」は作らない、推ししか考えられなくなるから。

もう「推し」は作らない、推ししか考えられなくなるから。

私、もう「推し」は作らない。

なぜなら「推し」しか見えなくなっちゃうから。

私は信じられないくらい、
のめり込んでしまう癖がある。

好きなものができると、
やらなければいけないことを無視して、
一日中、一週間、
飽きるまで好きなものに夢中になる。

好きな人ができれば、
頭のなかはその人だけ。

好きなドラマが見つかれば、
同じシーンだって何度でも見返す。

好きな曲があるなら、
一日中ヘッ

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私達は世界の99%を知らないのに「進路選択を間違えた」と嘆いてしまう

私達は世界の99%を知らないのに「進路選択を間違えた」と嘆いてしまう

15歳の時、私はどれくらい世界を知っていただろうか。

学校から家までの通学路、家の近くの公園、近所のショッピングモール、ニュースで見聞きする世の中のこと、友達の噂話、親の昔話、社会科で学ぶ歴史など。

せいぜいこれくらいの世界でしか生きていなかったのに、当時の私はまるで世界のほとんどを知っているかのような感覚だった。

進路選択というものは、経験したこと、見聞きした価値観や自分の信念のもとに行わ

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