久松剛/IT百物語の蒐集家
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フルリモートワークを条件にした転職も採用も難しい
2024年も折り返しになりました。このnoteでもリモートワーク、特にフルリモートワークについて度々話題にしてきましたが、企業の採用状況の変化も相まって様相が変わってきています。
今回はX(旧Twitter)でも反響を頂いたフルリモートワークと採用についてお話します。
リモートワーク実施状況は横ばい採用のお話に行く前に、リモートワークの実施状況についてまとめておきます。
東京都労働局のテレワ
ITエンジニアフリーランスがダウントレンドになりそうな気配
フリーランスにまつわるトラブルについて漏れ聞こえるようになりました。フリーランスの入場を禁ずる企業も出てきており、フリーランス界隈では大きな潮目を迎えています。
いわゆる「悪貨が良貨を駆逐する」状態です。何が起きているのかの整理や、今後の対策などについてお話します。
相次ぐフリーランスにまつわるトラブルの背景フリーランス界隈で起きる問題が増加している背景としては、フリーランスそのものと、仲介す
情報商材・スクールビジネスの事件化/未経験・微経験フリーランスが直面する2029年問題
5月に発生した品川一家4人死亡事件は、父親が情報商材やスクールに依存していたことが注目されています。
2023年4月から始めたというXアカウントの返信は動画編集の受注に向けて様々な情報商材に手を出す一方、本人からの発信は薄い感想付きリポストのみという厳しさがありました。
これに対し、情報商材屋からはご冥福をお祈りする旨を表明しながらも、確率論を持ち出しながら「こういう人も居るよね」という論調で
転職市場を鑑みた「不幸にならない」採用プロセス管理とKPI設定
ATS(採用管理システム)の一般化もあり、採用KPIを設定して採用進捗をモニタリングしたり、経営層とコミュニケーションを取られている方は多いかと思います。
一般的には下記のような採用プロセスが存在し、それぞれ通過者数と、前プロセスから残った割合を算出していきます。
エントリ数
書類通過合格者数
一次面接合格者数
二次面接合格者数
最終面接合格者数・内定者数
内定承諾者数
入社者数
SES界隈が混とんとしてきたので分類してみた
就活生向けにIT業界の各種業態について説明などをさせて頂いていることもあり、就活生からの相談で「経験を積みたいのでSESが良いと思いますがいかがでしょうか」などとご相談を頂くことが定期的にあります。
一方でXでは定期的に盛り上がるSESに関する論争があり、System Engineering Serviceという元々の名称では一括りにできないほど多様化が進んでいます。今回はSESを巡る論争を整理
デジタル人材不足?「ASEANでデジタル人材10万人育成」は誰が笑うのか、その将来を予測する
先日の日経新聞一面でこのような記事がありました。
自身がオフショアマネージメントに関わってきたことや、現在でも海外人材受け入れを課題とした業務に関わることもあるため、この方針に対する将来予測をまとめておきたいと思います。
観点は次の4つです。
本当に不足している人員はどの程度か?
海外人材で「求めているデジタル人材」は埋まるのか?
どこでやるのか?
この動きを取ることによって誰が(一時
「面接官ガチャ」と候補者に言わせない面接官研修のポイント
時折話題になる「高圧的な面接」「圧迫面接」。私自身も転職時にオンライン・オフライン共に遭遇したことがあります。カジュアル面談では朗らかな人事担当者だったのに、一次面接では不機嫌な4人組に囲まれたときは美人局に遭ったような気持ちでした。
下記の記事では「面接官ガチャ」という言葉もありました。「この面接官じゃなければ受かったかもしれないのに」とのことで、面接官を選ぶ仕組みとのことです。入社しても配属
就活生が初任給を上げるポイントと、採用企業に考えて欲しい「備え」
前回のnoteでも話題にしましたが、初任給に関する見直しが進んでいます。2019年前後のように一部の高度人材に対して特別な給与を支給するのではなく、良い人材を確保するために全体的にBiz/Dev問わずに見直す流れが産まれています。
産労総合研究所によると下記のような初任給事情となっています。
就職氷河期世代からすると十分高いわけですが、前回も触れたような一部IT企業では年収にして400万円以上
リモートワークを巡る議論の着地点
定期的にXで盛り上がる話題であるリモートワーク。周囲の状況を確認してもリモートワークと出社のハイブリッドを採用する企業も増えてきました。
東京都の資料によると2024年3月現在、43.4%がリモートワークを取り入れているというデータがあります。この数字2023年5月から横這いであり、当面は大きく増減はしないように思われます。
一方、そのリモートワーク実施頻度を見ると週3-5日と回答した企業は4
【未経験からプログラマ】上昇するキャリアチェンジ難易度とその背景
先立ってXにて「無報酬でも経験を積みたい人達」を募集するSES社長が話題でした。下請法的な観点でも問題ですし、契約書の有無も気になります。当人が途中で連絡が取れなくなった場合には責任はどこにあるのかも気になります。無報酬のものが実績になるのか?という疑問も話題になっていました。
この投稿に対し、4名程度のアカウントから応募があったことが確認されました。
未経験とだけ書いてあるアカウント
プロ