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夢日記

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僕は小さい頃から沢山の夢を見てきました。ここ5,6年では夢を日記として書いています。さすがに個人の名前などは仮名にしますが、とても面白い内容だと思っているので公開していきます。
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記事一覧

【夢日記】不完全な創世記

【夢日記】不完全な創世記

 かつて彼の双子の兄に絞首台に送られた彼は、稲穂が黄色い音を互いに擦り付けている間、鈍い笑い声をあげていた。彼が笑えば笑うほど、ピアノを聴かせようとしていた彼の手は冷たくなって、関節と関節との間が硬くなっていく。その目はガラス玉のようで、そこに映る生体というのもはどこか機械じみているのであったが、このようにアイツの冷血で楽しそうな様子は、僕にとっては嬉しいものだった。
 彼は依然として音楽が好きだ

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【夢日記】神様の言うとおり

【夢日記】神様の言うとおり

今日はね
神様の夢を見たの

僕はね
22のうちの18まで直感したの

神様はね
ビックリしてたよ

残りの4つは
一緒にいた人2人が犠牲になって
神様が2つ埋めてくれて

ついに僕はあの場所へ渡っていった。

2002年5月11日

【夢日記】僕のカタチ

【夢日記】僕のカタチ

 僕はテロリストかもしれない。なぜ僕がそう考えるようになったかと言えば、たくさんの人から追われるようになり、温泉付きのラブホテルを隠れ家にして、ひっそりと生活をしていたし、テレビをつけてニュースをかけると、僕の殺害方法についてコメンテーターが議論しているからだ。どうやら、僕は射殺か爆死かのどちらかになるとのこと。

 暫しの潜伏期間に飽き飽きして、僕は実家に旅行に行くことにした。実家への長旅を終え

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【夢日記】強張った赤

【夢日記】強張った赤

 海辺の研修所での夜、切れかかった照明の点滅に晒された門口からから僕は抜け出し、砂浜に向かおうとしてた。真っ暗な視界には恐怖を感じたが、蝉と鈴虫が鳴いている声が光の代わりに世界を形作ってくれた。そんなことを考えると砂浜に向かう目的を忘れそうにもなったが、一世一代の思いを告げに行くことを思い出した。

 砂浜に着くと黒い人物の影があった。きっと誰かがここにいる、と予め知らなかったらば、恐怖でしかない

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【夢日記】朧げな注射痕

【夢日記】朧げな注射痕

 昔、重度の糖尿病を患った女の子と付き合っていた、という記憶がある。でも、顔も名前も、どうやって付き合うに至ったのかも、なぜ別れてしまったのかも、一切思い出せない。本当に付き合っていたのかさえ分からない気がする。唯一思い出せるのは、彼女の雰囲気と、彼女がインスリン注射する姿だけだ。

 彼女は大阪に住んでいて、僕が住む東京と大阪の中間の熱海や小田原でよく会っていた。初めて彼女と食事に行った時、彼女

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【夢日記】美しさの致死量

【夢日記】美しさの致死量

 夕暮れ時の浜辺には、世界中の寂しさが集まっている。浜に寝転がり、僕の体半分は水に浸かっていて、朧げな視界によってどうにか寂しさを見る事ができる。海は生温かくて、空は虹色で、遠くのほうでは夕日が揺られいる。目の前には温かい島があり、浜にボートが上がっている。
 僕はどうにかこの光景を持ち帰ろうと、腰を上げようとするが、既に僕の身体は美しさの致死量を超えた海に犯され、胸に湧き上がったこの憂鬱は跡形も

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【夢日記】シャワー越しの涙

【夢日記】シャワー越しの涙

 ガーニュ、プリューヌ、オヴォールと僕は、約地下100階まである地下迷宮へ遠征に潜っていた。無事目的を果たして帰路に着くと、20階にある「ネバー」と呼ばれる大きな砦が見えてきた。その時僕は本当に大きな喜びを覚えた。というのも、本当に長い旅であったからだ。2.3ヶ月地下の中に閉じ籠って、ようやくここまで戻ってきたのだ。

ガーニュの涙
地上に戻って来た時、僕は久しぶりに夕陽を見た。空は虹色で、大気

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【夢日記】カップ麺の恋

【夢日記】カップ麺の恋

 暗い夜でさえ眠れないくらい静かな夜、僕はリューヌと5階建くらいのビルの1階にあるローソンに向かった。青白い光が少しだけ夜を照らしてくれたが、店の前には古い友人が屯ろっており、少しばかりたじろいだ。僕と彼女は店内に入り、友人から少しばかり茶化されながらも、そこでカップヌードルを1つ買い、店に備え付けの給湯器でお湯を注ぎ、店を出た。外は寒く、湯気が空へ浮かんでおり、僕は湯気が消えるよりも前にペロリと

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【夢日記】吸血鬼の料理人

【夢日記】吸血鬼の料理人

 ある少女が線路沿いに住んでいた。鍵もろくにかけずに一人で暮らしており、彼女の家から線路をまたいだ反対側に僕も住んでいた。彼女には名前がなかったから、僕は彼女のことを「君」と呼ぶしかなかったが、彼女はとても美しく、声をほとんど聞いたことがないほど彼女は寡黙だった。度々彼女は僕の家にやってきたが、僕の家にはベットしかなく質素なもので、特にやることもなく、話すこともなく、何もない空間を彼女がただ埋めて

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【夢日記】窓のレストラン

【夢日記】窓のレストラン

 僕は八王子駅のホームで、リューヌと肩を寄せ合い腕を組みながら、僕はかつて行ったこともないどこか遠くの地へ向かう特急列車に乗り込んだ。見知らぬ地に彼女と行けるからだっただろうか、僕はいつもより気分が高まり、彼女の背丈が少し小さいように思えた。リューヌは、黒いドレスの上にダウンを着ており、右手にはエナメル質の白の紙袋を持っていたが、列車に乗り込むと、彼女はダウンと手荷物を預けたようだった。彼女のドレ

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【夢日記】邪魔なラテ

【夢日記】邪魔なラテ

 どこか遠くまで、出かけることになった。駅でナジェーテと待ち合わせて、駅の南のロータリーを歩こうとした。俺は彼女がちょっと疲れているようだったから、他愛もない話をしながらさりげなく彼女の手を甲の方から優しく握った。彼女は特に反応することなく話し続けるから、俺は彼女の手を握り続けた。彼女の小さくて、少し冷たい手が、細長くこんなにも綺麗な指が小刻みに震えていた。この震源がどんなものだとしても必ず駆逐し

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【夢日記】アスファルトに願いを

【夢日記】アスファルトに願いを

 僕は真っ黒なビルにいた。そのビルは高校の友達のウーリのマンションによく似て、20階以上あるマンションだった。おそらく4階か5階くらいには、エントランスがあり、沢山の人がいた。たぶんそこの住人だったのだろうか。その人たちはロビーのドアとエレベーターを行き来していた。
 僕はそれを遠目で見ていた。そして僕は手にしていたナイフで無感動にその人たちを次々に刺していった。例えるなら、まさに呼吸のようで、意

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【夢日記】水に流されて

【夢日記】水に流されて

 勝田駅の東口を出て少し北上したところに位置するダイソーの前のベンチに僕は腰掛けていた。時刻は18時前後で周りは薄暗く、店の上部に付けられている明るすぎる照明に、蛾や蝿が集っている。コンビニでは見たこともないような飲み物を片手に、同級生のシャーフを待っていた。僕が光で照らされた地面と暗闇の境界を見つめていると、彼女はその足から徐々に光の元に姿を露わにし、ちょうど首元近くまで見えた時、彼女は僕の手を

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【夢日記】エロスの有明

【夢日記】エロスの有明

 エロスはそこにあった。僕はそれをリューヌ、君へ押し付けた。だが、君の笑顔を見た時、僕の中に自我理想が生じたのだ。君に僕のすべてを吸い出される傍ら、もちろんこのエロスも吸い出され、その理想は蓄積されていた。

 でもあの時。そう、ちょうど君が低俗的で、愚かで、冷血で、卑しく、不遜で、傲慢で、醜く、気取り、悲惨であることを知った時、死への階段を下っていたエロスは、一気に駆け上り、その勢いのまま天まで

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