見出し画像

#221 お金だけじゃない!老後に必要な「3つの健康」

老後2,000万円問題もあって、老後といえばどうしても「お金」の不安がクローズアップされますが、他にも大事なことがあるなぁ、というメモ。


1、富裕層に学んだ、「3つの健康」とは?

研修の企画、講師の仕事をしていたときに、ハイパフォーマーの営業モデル調査ということで、いわゆる富裕層や超富裕層の方を担当する方に同行させていただく機会が何度もありました。

そうした(超)富裕層には様々なタイプの方がいらっしゃいましたが、桁違いのお金持ちでも「こうなりたいなぁ」と思う方ばかりではありませんでした。

では、「こうなりたいなぁ」という方の共通点は何かな?と考えると、お金の健康、体の健康、心の健康の3つの健康が揃っていることでした。

これを思い出したのは、保険会社のメットライフ生命が、昨年夏に全国の14,100人に対して行った「老後を変える全国47都道府県大調査」を見たからです。

調査の中で、60〜70代の方に対して、「今のご自身の生活充実度は何点(自己採点)ですか」と聞いているものがあるのですが、それを、保有金融資産、資産運用率、健康意識、生活充実度の4つの軸とクロス集計しています。

ご想像の通り、自己採点が高い人ほど、4つの軸も高くなる傾向となっています。

ちなみに、充実度(自己採点)の平均は68.7点です。

まず、保有金融資産との相関を見てみましょう。

画像1

☑️ 充実度70点以上 2,131万円
☑️ 充実度50〜60点台 1,588万円
☑️ 充実度50点未満 1,286万円

次に、資産運用経験との相関です。

画像2

☑️ 充実度70点以上 60.3%
☑️ 充実度50〜60点台 48.2%
☑️ 充実度50点未満 48.9%

そして、健康意識との相関

画像3

☑️ 充実度70点以上 95.1%
☑️ 充実度50〜60点台 90.2%
☑️ 充実度50点未満 87.1%

最後に、生活充実度(趣味の数と一生の友がいると答えた率)

画像4

☑️ 充実度70点以上 趣味の数:4.0個 一生の友あり:65.7%
☑️ 充実度50〜60点台 趣味の数:3.2個 一生の友あり:54.8%
☑️ 充実度50点未満 趣味の数:2.8個 一生の友あり:44.5%


私の個人的感想が、データでも裏付けされたように思います。

お金の健康、体の健康、心の健康
この「3つの健康」が大事、
といえそうです。


2、「3つの健康」は相互依存関係にある?

例えば、いくらお金があっても、子供同士がうまくいっていない、子供と全く音信不通(富裕層の方では多かった印象です)というと心配、つまり心は健康とはいえないでしょう。

逆に、いつもお金の心配をしているようであれば、心の健康も侵されてしまうでしょう。

また、健康が優れないのであれば、行きたいところにも行けず、したいことも制限を受け、心の健康も、そして治療費にお金がかかるようであればお金の健康も脅かされてしまうでしょう。

このように、この3つ相互に関係しているといえます。


3、まとめ

いかがでしたでしょうか?

実は、何度か「3つの健康」の話をnoteに書こうと思ったことがあったのですが、うまく書けませんでした。

所詮、私の個人的な思い付き、ですので。

でも、今回こちらの調査結果を読む機会があって、データでも裏付けられそうだな、ということでご紹介させていただきました。

心の健康、が、趣味の数と一生の友がいる、の2点となっているところは正直いまいち(心の健康の形は人それぞれでしょうから)ではありますが、アンケート調査で聞くとなるとこうなるのでしょうね。

ただ、特に会社員であった方が、退職後に、一気に社会が小さくなるのに戸惑う、というのは多くのケースを見てきました。

そのときに支えになるのは確かに、趣味や友達というケースは多いのです。

その点、今は、副業や兼業をやる方が増えているようですが、会社員という肩書きがなくなっても何らかの仕事がある、というのは退職後も社会との接点を持てるので、心の健康のためにも大事なことだと思います。

そういう観点で副業や兼業をしている人はあまりいらっしゃらないと思いますが…

このnoteをお読みいただいたののも何かの機会ですので、「会社員ではないとしたら、社会において何者なのか?」という質問をご自身にしてみても良いのではないでしょうか?

noteを書かれているような方はいくつも答えられる方が多いのでしょうね。羨ましいです。


最後までお読みいただきありがとうございました。

何か少しでも参考になるところがあれば嬉しいです。

この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?