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#193 「AI分析で分かったトップ5%社員の習慣」を読んで思った最も大事な2つのこと

昨日、「学ぶ」という観点で本書で紹介されている「トップ5%社員の5原則」をご紹介しました。

本来の本書の趣旨とは違った切り口でしたので、今回は、254ページからなる本書を読んで、最も大事だと思うポイントをギュッと2つに絞ってメモ。


1、どんな本?(昨日の再録です)

元マイクロソフト業務執行役員で現在、株式会社クロスリバー代表の越川慎司さんが書かれた、「AI分析でわかったトップ5%社員の習慣」という本です。

数ある「こうすれば仕事できるよ」本の中からこちらをピックアップしたのは、データに基づいているからです。

具体的には「25社の計1万8,000人」について、「デスクに定点カメラを設置したり、ICレコーダーやセンサーを装着してもらったり、クラウドサービスや対面ヒアリングなどを通じて行動や発言を記録」し、「メールの内容を分析したり、チャットやオンライン会議などの利用履歴も集め」て分析したものだそうです。

つまり、よくある、すごい人が個人的な経験や周りの人の観察でこうだと言っている、ということではなく、一定数の調査に基づくものだ、ということです。


2、最も大事な2つとは?

本書には多くの調査対象からトップ5%社員の共通項を紹介しています。
その中から個人的に「最も大事」と思ったのは以下の2つです。

☑️ 再現性を大切にする
☑️ 自分がコントロールできることに集中する


該当する部分の記述を紹介します。

☑️ 再現性を大切にする

確かに「5%社員」には優れたスキルや能力が伴っています。しかし、そのスキルや能力を使って成果を出すことが重要であり、スキルを持っていること自体には意味がありません。
「特定のことをできるようになる」という状態は、「特定のことを再現できる」という状態であることを指します。
「上場企業の会社」「マネージャー」というのはただの飾りで、本質的な価値はその人が再現性を持って何を実現できるのかということなのです。
経歴や経験だけに拘っても意味がありません。それはただの過去の栄光であり、その経験からどんな学びを得て再現できるかどうかに尽きます。
本質的な価値とは、なぜそれがうまくいったのか、その構造やプロセスを解き明かし再現できることなのです。


☑️ 自分がコントロールできることに集中する

アンケートで「長時間労働を生み出す根源は何だと思いますか?」と聞いたところ、95%の一般社員は「朝礼」や「定例会議」など他責にする回答が81%となり、自ら率先して改善していこうという心構えは感じにくいものでした。
一方、「5%社員」の回答は「失注」や「凝った資料の作成」など自分の行動を振り返る回答が69%と、一般社員よりも3倍以上であったことが特徴的でした。
「5%社員」は、自分の「弱い」部分を理解しているので、その弱さに対して「対策」を立てます。「5%社員」は行動する前から成功する可能性を高めるために、行動を修正する時間を事前に確保して、うまくいかない時の対策をしているのです。


3、まとめ

本書は、多くの参考になることが書かれています。

では、それらトップ5%社員の行動を真似すれば、「トップ5%社員」になれるか?

正直にいうと、かなり難しいと思います。

なぜなら、その裏にある思考も変えないといけないのですが、それには時間と地道な反復継続が必要だからです。

そこを突破するのに、何が必要か、という視点で選んだのが今回の2つなのです。

表面的なHow toを学んでも、それに当てはまる場面でしか役に立ちません。それでは意味がありませんし、この場合はこうする、あの場合ではああする、なんていくつものパターンを覚えるのなんて現実的でも実用的でもありません。
(そんな本は山ほどありますが)

ですから、大事なことの1つ目に「再現性」を挙げました。

それを「自分がコントロールできることに集中」して行うことで結果が変わっていくのです。

自分がコントロールできないことに目がいっている(それを言い訳にしている)うちは、いくら学ぼうが、意味がありません。

ですから、大事なことの2つ目に「自分がコントロールできることに集中する」を挙げました。

☑️ 再現性を大切にする
☑️ 自分がコントロールできることに集中する

いろいろ学んでどれからやっていいか結局わからない、というような場合には、この2つ、意識していただくといいと思います。



最後までお読みいただきありがとうございます。

本の紹介ですが、独断と偏見で2つに絞り込みました。何か参考になるところがあれば嬉しいです。

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