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こちらは40年以上辻邦生さんのファンであり続ける僕が、作家辻邦生さんについてご紹介する…

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こちらは40年以上辻邦生さんのファンであり続ける僕が、作家辻邦生さんについてご紹介するページですが、エッセイなども綴っています。サイトマップはこちらです。 https://note.com/koichi_takizawa/n/n102d1a7ca639

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「ただ旅をして歩くだけの仕事があれば」と言ったのは岡本おさみだけれど

初めまして。 実を言えば以下の記事でプロフィールに代えようとおもっていたのだけれど、共同運営マガジンに参加する以上はそれでは足りないだろうと考え、改めて(改まっ…

koichi_takizawa
3か月前
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『詩』潮騒がこだまする神社の境内で

潮騒がこだまする神社の境内で みなでめんこをやっていると 波音が ムクドリのような小鳥になって 一斉に空へと飛び立ってゆく 誰かが丸いめんこを打ち付けると その拍子…

koichi_takizawa
22時間前
28

『詩』まだ何も知らなかったあの頃

まだ何も知らなかったあの頃 古い三八銃を杖代わりに 酒と 饐えた汚物の臭いが充満する暗い裏通りを 僕はひとりで歩いていた まだ起きていないことは まだ起きていないこ…

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『詩』子どもたちはいつ大人になるのだろう

格子窓の開かれた 高台の 古びた木造の教室で 子どもたちが 勢いよく 一斉に手を挙げるように ステンレスの落葉松が どこまでも 似たような姿で枝を広げて並んでいる …

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『叢林の果て』キューバ革命を下敷にした、ゲリラ軍の男性と少女の生き様のドラマ

発表年/1968年 1968年に、雑誌「文学界」に発表された短編『叢林の果て』。ストーリーは、1955年に革命軍のカストロ兄弟とチェ・ゲバラが、政治犯として亡命していたメキ…

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『詩』雨が降っている

雨が降っている トップライト(天窓)のガラスから 踏切の 赤い明滅が入り込む キーボードを打つ手を止めて 見上げる僕を 可笑しそうに君が見ている 「珍しいことでも…

31

『詩』この世は不条理に満ちている

公園に近い 古い図書館の喫茶室で 甘すぎるカフェラテを口に含みながら カフカの不条理な小説を読んでいると 不意に一羽のルリカケスが 開いた本のページに来てとまる 顔…

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『詩』シーサイドホテルの青いテラスで

シーサイドホテルの青いテラスで 夕日のようなカシスオレンジに手もつけず 僕は手紙を書いている 午前の 明るい日差しに 海面は小人の群れのように白くかがやき 二人乗り…

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『詩』僕がステアリングを握るとき

僕がステアリングを握るとき 世界が僕をすり抜けてゆく 朝焼けの空は紅から白へ 白から藍白へ ビルの窓ごとに 煌めく天使を抱えながら ストリートは雑踏となり ショーウ…

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どんな醜いもの、きたないものも「詩情(ポエジー)」をもちうる。この「感じ」を強烈に味わうことだけが真の生命であって、それによって、無限の仕事の創造源を保ちうる。・・・詩人は「感じ(サンサシオン)」の中に入ってまもられているのだ。『モンマルトル日記』より

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『仕事のこと』ライティング・取材・インタビュー<「書く」を仕事にしたくなかった僕の方法>

7月12日は「ラジオ本放送の日」や「人間ドックの日」や「ローリングストーンズ記念日」や・・・といろいろあるけれど、どれも僕の守備範囲ではない。あの人権運動家のマラ…

koichi_takizawa
10日前
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<辻邦生に影響を与えた作家たち>北杜夫/短編『岩尾根にて』自分とひとりの登山家との、曖昧な意識の交錯

このnoteでは、辻邦生という小説家をより多角的に理解していただくために、彼に影響を与えた作家の作品についても取り上げていきます。まずは北杜夫さんです。 1.最初に北…

koichi_takizawa
11日前
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「つぶやき」は次のnote記事のため。「つぼやき」はおいしいお酒のため。
7月10日は納豆とウルトラマンの日。

koichi_takizawa
12日前
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『真面目なエッセイ』泣く日? なくす日?<今日は何の日?>

7月9日は「泣く日」だ。「全米感涙協会」ってところが制定したらしい。 「全米感涙協会」って・・・ 全米、ってついてるけど日本の団体だそうで、怪しさ満点だけど、こち…

koichi_takizawa
13日前
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『真面目なエッセイ』それ、記念するかね?<今日は何の日?>

7月8日。何の日と聞かれれば七夕様の翌日で、織女と牽牛が涙の別れをした・・・かどうかは知らないけれど。 7月8日は那覇の日沖縄へは行ったことがない。なぜなら北海道は…

koichi_takizawa
2週間前
20

サイト(ウ)マップを作ってみた!

サイト(ウ)マップを作ってみました! サイト(ウ)マップ<出身都道府県別サイトウさん著名人> ◾️北海道  齋藤綱記 プロ野球選手(中日ドラゴンズ/ピッチャー) …

koichi_takizawa
2週間前
20
「ただ旅をして歩くだけの仕事があれば」と言ったのは岡本おさみだけれど

「ただ旅をして歩くだけの仕事があれば」と言ったのは岡本おさみだけれど

初めまして。
実を言えば以下の記事でプロフィールに代えようとおもっていたのだけれど、共同運営マガジンに参加する以上はそれでは足りないだろうと考え、改めて(改まってはいない・・・)自己紹介記事を書くことにしました。
(ちなみに以下の記事、3月の「今このnoterが面白い」に追加していただいたようでありがたい限りです)

1.仕事歴

一応、グラフィックデザイナーという名で仕事をしてきました。地方の小

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『詩』潮騒がこだまする神社の境内で

『詩』潮騒がこだまする神社の境内で

潮騒がこだまする神社の境内で
みなでめんこをやっていると 波音が
ムクドリのような小鳥になって
一斉に空へと飛び立ってゆく
誰かが丸いめんこを打ち付けると その拍子に
世界がくるりと反転をする

「火の用心 火の用心」
マフラーに手袋 白い息を吐いて
拍子木を打ちながら
並んで林の中を進んでゆくと
懐中電灯に照らされて 絵日記の
空白のページがひるがえる

その先は墓地
恐る恐る
ふざけて入ってゆ

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『詩』まだ何も知らなかったあの頃

『詩』まだ何も知らなかったあの頃

まだ何も知らなかったあの頃
古い三八銃を杖代わりに
酒と 饐えた汚物の臭いが充満する暗い裏通りを
僕はひとりで歩いていた
まだ起きていないことは
まだ起きていないことで
もちろん誰にも知る術がなかった

終わりかけた
誰かの鼓動を数えているかのように
赤く 酒場のネオンが点滅している
路地を抜けて向こうに出られれば
真っ黒な タールのような海が
身悶えする怪しい生き物のようにうねっていて
その代わ

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『詩』子どもたちはいつ大人になるのだろう

『詩』子どもたちはいつ大人になるのだろう

格子窓の開かれた 高台の
古びた木造の教室で 子どもたちが
勢いよく 一斉に手を挙げるように
ステンレスの落葉松が どこまでも
似たような姿で枝を広げて並んでいる
まるで
青空を 神輿のように担ぐ様子で

日差しが落葉松に反射して
林は奥までずっと明るい

梢を風が吹きすぎると
童謡の 小学唱歌の あるいはサルサの
黄緑の 露草色の 紅赤の
言葉がばらばら降ってくるので
傘を逆さまに開いたり
エプ

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『叢林の果て』キューバ革命を下敷にした、ゲリラ軍の男性と少女の生き様のドラマ

『叢林の果て』キューバ革命を下敷にした、ゲリラ軍の男性と少女の生き様のドラマ

発表年/1968年
1968年に、雑誌「文学界」に発表された短編『叢林の果て』。ストーリーは、1955年に革命軍のカストロ兄弟とチェ・ゲバラが、政治犯として亡命していたメキシコから、戦闘開始のためキューバへプレジャーボートで渡ったという歴史的事実が下敷になっています。

キューバは長らくアメリカの支配下にありましたが、クーデターで政権を奪取したフルヘンシオ・バティスタは、その後もアメリカの力を借り

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『詩』雨が降っている

『詩』雨が降っている

雨が降っている

トップライト(天窓)のガラスから 踏切の
赤い明滅が入り込む
キーボードを打つ手を止めて 見上げる僕を
可笑しそうに君が見ている

「珍しいことでもなんでもないわ」
「ここは24階だからね」

僕はレポートに目を戻す
<銃弾と 人間愛の相関について>
君は僕の背中から手を伸ばし
deleteを押して
呆気に取られている僕の肩越しに
人差し指一本で打ってゆく
<ココアパウダーで化粧

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『詩』この世は不条理に満ちている

『詩』この世は不条理に満ちている

公園に近い 古い図書館の喫茶室で
甘すぎるカフェラテを口に含みながら
カフカの不条理な小説を読んでいると
不意に一羽のルリカケスが
開いた本のページに来てとまる

顔を上げると 向こうの大きなテーブルでは
少女が背中を向けて座ったまま
天文台のドームのような 深い 真っ赤な傘をさしている
傘の中だけ雨が静かに降りしきっている

驚いて立ち上がろうとする僕を
タクトで押し留めようとするカラヤンがいて

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『詩』シーサイドホテルの青いテラスで

『詩』シーサイドホテルの青いテラスで

シーサイドホテルの青いテラスで
夕日のようなカシスオレンジに手もつけず
僕は手紙を書いている
午前の 明るい日差しに
海面は小人の群れのように白くかがやき
二人乗りの水上バイクが
小人の群れに割って入る

おまえがどこにいるのか誰も知らない
インクが朝焼けの色なので たぶん
カシスオレンジをこぼすと読めなくなってしまう
それで
気恥ずかしさが残っているうちに
僕はわざとのようにグラスを倒す

テー

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『詩』僕がステアリングを握るとき

『詩』僕がステアリングを握るとき

僕がステアリングを握るとき
世界が僕をすり抜けてゆく
朝焼けの空は紅から白へ 白から藍白へ
ビルの窓ごとに 煌めく天使を抱えながら
ストリートは雑踏となり
ショーウィンドウは舞台となり

ときおり風 ときおり歌 ときおり笑顔
そして

ときおり涙

並木道はプラタナス
並木道はハナミズキ
銀杏が色づくにはまだ早い

つば広の帽子に海色ワンピース リュックの少女は
おどけたクラウンの差し出す薔薇の花

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どんな醜いもの、きたないものも「詩情(ポエジー)」をもちうる。この「感じ」を強烈に味わうことだけが真の生命であって、それによって、無限の仕事の創造源を保ちうる。・・・詩人は「感じ(サンサシオン)」の中に入ってまもられているのだ。『モンマルトル日記』より

『仕事のこと』ライティング・取材・インタビュー<「書く」を仕事にしたくなかった僕の方法>

『仕事のこと』ライティング・取材・インタビュー<「書く」を仕事にしたくなかった僕の方法>

7月12日は「ラジオ本放送の日」や「人間ドックの日」や「ローリングストーンズ記念日」や・・・といろいろあるけれど、どれも僕の守備範囲ではない。あの人権運動家のマララさんの誕生日ということで、「マララデー」にもなっているらしい。マララさんについてはおもうところがあるので、尚更取り上げることはしません。

ということで。

昨年体調を崩してリタイヤしたので仕事のことはプロフィール記事だけに止めようとお

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<辻邦生に影響を与えた作家たち>北杜夫/短編『岩尾根にて』自分とひとりの登山家との、曖昧な意識の交錯

<辻邦生に影響を与えた作家たち>北杜夫/短編『岩尾根にて』自分とひとりの登山家との、曖昧な意識の交錯

このnoteでは、辻邦生という小説家をより多角的に理解していただくために、彼に影響を与えた作家の作品についても取り上げていきます。まずは北杜夫さんです。

1.最初に北杜夫さんを選んだ理由実は、辻邦生さんに直接影響を与えた作家としては海外の人たち⎯⎯なかでもフランスの作家⎯⎯を一番にご紹介すべきではないかと、ずっとそのつもりでいました。例えば東大の卒論のテーマに選ばれたスタンダールとか、ご自身のエ

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「つぶやき」は次のnote記事のため。「つぼやき」はおいしいお酒のため。
7月10日は納豆とウルトラマンの日。

『真面目なエッセイ』泣く日? なくす日?<今日は何の日?>

『真面目なエッセイ』泣く日? なくす日?<今日は何の日?>

7月9日は「泣く日」だ。「全米感涙協会」ってところが制定したらしい。

「全米感涙協会」って・・・

全米、ってついてるけど日本の団体だそうで、怪しさ満点だけど、こちらの記事によると結構真剣に<泣く>を極めようとしているようだ。

簡単には泣けるもんじゃない「泣く日」って言われたって、ねえ、じゃあ泣きましょう、って皆で一斉に泣く、というわけにはいかない。

山口県防府市には「笑い講」っていう神事が

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『真面目なエッセイ』それ、記念するかね?<今日は何の日?>

『真面目なエッセイ』それ、記念するかね?<今日は何の日?>

7月8日。何の日と聞かれれば七夕様の翌日で、織女と牽牛が涙の別れをした・・・かどうかは知らないけれど。

7月8日は那覇の日沖縄へは行ったことがない。なぜなら北海道は電車で行けるけれど、沖縄は電車では行けないので(ウソです)。ただ足が向かなかったというのがホントのところだけど。なので、「那覇の日」と言われても特に書くことがない。真面目な話をすれば(わざわざ断るまでもなく、ここは真面目なエッセイなの

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サイト(ウ)マップを作ってみた!

サイト(ウ)マップを作ってみた!

サイト(ウ)マップを作ってみました!

サイト(ウ)マップ<出身都道府県別サイトウさん著名人>

◾️北海道
 齋藤綱記 プロ野球選手(中日ドラゴンズ/ピッチャー)
◾️福島県
 斉藤暁 俳優
◾️栃木県
 斉藤和義 ミュージシャン
◾️群馬県
 斎藤佑樹 元プロ野球選手(ハンカチ王子)
◾️千葉県
 斉藤慎二 芸人(ジャングルポケット)
◾️東京都
 斎藤工 俳優
 斎藤清六 タレント
 斎藤飛

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