koichi_takizawa

こちらは40年以上辻邦生さんのファンであり続ける僕が、作家辻邦生さんについてご紹介する…

koichi_takizawa

こちらは40年以上辻邦生さんのファンであり続ける僕が、作家辻邦生さんについてご紹介するページですが、エッセイなども綴っています。サイトマップはこちらです。 https://note.com/koichi_takizawa/n/n102d1a7ca639

マガジン

  • トランスミッションⅡ

    • 16,906本

    トランスミッションⅠのミラーマガジンです。脆弱性が報告されたため設置しています。🌱参加者100名、フォロワ数150名、3000記事以上が収録されています。🌱コンテンツを広めたい方の参加、お待ちしています。🌱マナー:①連続投稿はしない②社会一般的に不適切な記事は投稿しない③トップ画面は変えない。参加希望の方は,マガジンの固定記事からコメントしてね(ง •̀ω•́)ง

  • 【共同運営マガジン】頑張る隊🫡

    • 20,527本

    【共同運営マガジン】頑張る隊へようこそ!「読んで励まされ、読まれて励まされる」そんなマガジンになると嬉しいです(*´ω`*)

  • 【みんなで創る】クロサキナオの運営マガジン

    • 50,293本

    このマガジンは「楽しく、続ける」を趣旨として発信してます。まだnoteに慣れてない人は知り合いづくりと記事の共有を兼ねてぜひご参加してみてはいかがでしょう🌹 ※原則1日投稿記事は2本までとしました。ご了承ください。

  • 書く部|みんなでつくるマガジン

    • 2,039本

    メンバー同士、もう少し交流というか「あ、どーも」があっていいのかなと。記事を書いたら(よければ)放り込んでください。ぜひ、あなたも読んでください。基本はその日の記事を、あと「これ読んで!」って過去記事も数本なら。みんなでいいマガジンにしましょ~🙌

  • 心に残るnoterさんの記事まとめ

    僕が読ませていただいて心に残った記事を、その都度、勝手にアップさせていただきます。

最近の記事

  • 固定された記事

「ただ旅をして歩くだけの仕事があれば」と言ったのは岡本おさみだけれど

初めまして。 実を言えば以下の記事でプロフィールに代えようとおもっていたのだけれど、共同運営マガジンに参加する以上はそれでは足りないだろうと考え、改めて(改まってはいない・・・)自己紹介記事を書くことにしました。 (ちなみに以下の記事、3月の「今このnoterが面白い」に追加していただいたようでありがたい限りです) 1.仕事歴 一応、グラフィックデザイナーという名で仕事をしてきました。地方の小さな(といっても、社員数からいえば業界では大手になるそうなのですが)広告代理店に

    • 『詩』潮騒がこだまする神社の境内で

      潮騒がこだまする神社の境内で みなでめんこをやっていると 波音が ムクドリのような小鳥になって 一斉に空へと飛び立ってゆく 誰かが丸いめんこを打ち付けると その拍子に 世界がくるりと反転をする 「火の用心 火の用心」 マフラーに手袋 白い息を吐いて 拍子木を打ちながら 並んで林の中を進んでゆくと 懐中電灯に照らされて 絵日記の 空白のページがひるがえる その先は墓地 恐る恐る ふざけて入ってゆこうとすると 入り口で 音をたてて塔婆が傾き 苔むした 古い地蔵さまが 錫杖を揺

      • 『詩』まだ何も知らなかったあの頃

        まだ何も知らなかったあの頃 古い三八銃を杖代わりに 酒と 饐えた汚物の臭いが充満する暗い裏通りを 僕はひとりで歩いていた まだ起きていないことは まだ起きていないことで もちろん誰にも知る術がなかった 終わりかけた 誰かの鼓動を数えているかのように 赤く 酒場のネオンが点滅している 路地を抜けて向こうに出られれば 真っ黒な タールのような海が 身悶えする怪しい生き物のようにうねっていて その代わり 辿り着ければ希望があるとおもったけれど ネオンの下に置かれた塵ばけつの 僅か

        • 『詩』子どもたちはいつ大人になるのだろう

          格子窓の開かれた 高台の 古びた木造の教室で 子どもたちが 勢いよく 一斉に手を挙げるように ステンレスの落葉松が どこまでも 似たような姿で枝を広げて並んでいる まるで 青空を 神輿のように担ぐ様子で 日差しが落葉松に反射して 林は奥までずっと明るい 梢を風が吹きすぎると 童謡の 小学唱歌の あるいはサルサの 黄緑の 露草色の 紅赤の 言葉がばらばら降ってくるので 傘を逆さまに開いたり エプロンを胸の前に広げたりして 子どもたちは 駆け回るのに忙しい やがて 揃って教

        • 固定された記事

        「ただ旅をして歩くだけの仕事があれば」と言ったのは岡本おさみだけれど

        マガジン

        • トランスミッションⅡ
          16,906本
        • 【共同運営マガジン】頑張る隊🫡
          20,527本
        • 【みんなで創る】クロサキナオの運営マガジン
          50,293本
        • 書く部|みんなでつくるマガジン
          2,039本
        • 心に残るnoterさんの記事まとめ
          47本
        • 私の創作・雑記
          21本

        記事

          『叢林の果て』キューバ革命を下敷にした、ゲリラ軍の男性と少女の生き様のドラマ

          発表年/1968年 1968年に、雑誌「文学界」に発表された短編『叢林の果て』。ストーリーは、1955年に革命軍のカストロ兄弟とチェ・ゲバラが、政治犯として亡命していたメキシコから、戦闘開始のためキューバへプレジャーボートで渡ったという歴史的事実が下敷になっています。 キューバは長らくアメリカの支配下にありましたが、クーデターで政権を奪取したフルヘンシオ・バティスタは、その後もアメリカの力を借りて独裁体制を築き上げようとしていました。そんな政府に対し革命の狼煙をあげたのがカ

          『叢林の果て』キューバ革命を下敷にした、ゲリラ軍の男性と少女の生き様のドラマ

          『詩』雨が降っている

          雨が降っている トップライト(天窓)のガラスから 踏切の 赤い明滅が入り込む キーボードを打つ手を止めて 見上げる僕を 可笑しそうに君が見ている 「珍しいことでもなんでもないわ」 「ここは24階だからね」 僕はレポートに目を戻す <銃弾と 人間愛の相関について> 君は僕の背中から手を伸ばし deleteを押して 呆気に取られている僕の肩越しに 人差し指一本で打ってゆく <ココアパウダーで化粧をする エイレーネーの眸の輝きについて> 平和の神エイレーネーは このところ

          『詩』雨が降っている

          『詩』この世は不条理に満ちている

          公園に近い 古い図書館の喫茶室で 甘すぎるカフェラテを口に含みながら カフカの不条理な小説を読んでいると 不意に一羽のルリカケスが 開いた本のページに来てとまる 顔を上げると 向こうの大きなテーブルでは 少女が背中を向けて座ったまま 天文台のドームのような 深い 真っ赤な傘をさしている 傘の中だけ雨が静かに降りしきっている 驚いて立ち上がろうとする僕を タクトで押し留めようとするカラヤンがいて 僕は問われもしないのに 大好きな ベルリオーズの幻想交響曲が聴きたいとカラヤン

          『詩』この世は不条理に満ちている

          『詩』シーサイドホテルの青いテラスで

          シーサイドホテルの青いテラスで 夕日のようなカシスオレンジに手もつけず 僕は手紙を書いている 午前の 明るい日差しに 海面は小人の群れのように白くかがやき 二人乗りの水上バイクが 小人の群れに割って入る おまえがどこにいるのか誰も知らない インクが朝焼けの色なので たぶん カシスオレンジをこぼすと読めなくなってしまう それで 気恥ずかしさが残っているうちに 僕はわざとのようにグラスを倒す テーブルに広がる水たまりは世界地図だ 色が濃いところは戦争のしるし 僕はスタッフに声

          『詩』シーサイドホテルの青いテラスで

          『詩』僕がステアリングを握るとき

          僕がステアリングを握るとき 世界が僕をすり抜けてゆく 朝焼けの空は紅から白へ 白から藍白へ ビルの窓ごとに 煌めく天使を抱えながら ストリートは雑踏となり ショーウィンドウは舞台となり ときおり風 ときおり歌 ときおり笑顔 そして ときおり涙 並木道はプラタナス 並木道はハナミズキ 銀杏が色づくにはまだ早い つば広の帽子に海色ワンピース リュックの少女は おどけたクラウンの差し出す薔薇の花を 知らぬふりして行きすぎる 飲みかけのサイダーは歓声のいろ カーラジオの奥の

          『詩』僕がステアリングを握るとき

          どんな醜いもの、きたないものも「詩情(ポエジー)」をもちうる。この「感じ」を強烈に味わうことだけが真の生命であって、それによって、無限の仕事の創造源を保ちうる。・・・詩人は「感じ(サンサシオン)」の中に入ってまもられているのだ。『モンマルトル日記』より

          どんな醜いもの、きたないものも「詩情(ポエジー)」をもちうる。この「感じ」を強烈に味わうことだけが真の生命であって、それによって、無限の仕事の創造源を保ちうる。・・・詩人は「感じ(サンサシオン)」の中に入ってまもられているのだ。『モンマルトル日記』より

          『仕事のこと』ライティング・取材・インタビュー<「書く」を仕事にしたくなかった僕の方法>

          7月12日は「ラジオ本放送の日」や「人間ドックの日」や「ローリングストーンズ記念日」や・・・といろいろあるけれど、どれも僕の守備範囲ではない。あの人権運動家のマララさんの誕生日ということで、「マララデー」にもなっているらしい。マララさんについてはおもうところがあるので、尚更取り上げることはしません。 ということで。 昨年体調を崩してリタイヤしたので仕事のことはプロフィール記事だけに止めようとおもったのだけれど、皆さんの記事を読んでいるうちに、少しは役に立つこともあるかな、

          『仕事のこと』ライティング・取材・インタビュー<「書く」を仕事にしたくなかった僕の方法>

          <辻邦生に影響を与えた作家たち>北杜夫/短編『岩尾根にて』自分とひとりの登山家との、曖昧な意識の交錯

          このnoteでは、辻邦生という小説家をより多角的に理解していただくために、彼に影響を与えた作家の作品についても取り上げていきます。まずは北杜夫さんです。 1.最初に北杜夫さんを選んだ理由実は、辻邦生さんに直接影響を与えた作家としては海外の人たち⎯⎯なかでもフランスの作家⎯⎯を一番にご紹介すべきではないかと、ずっとそのつもりでいました。例えば東大の卒論のテーマに選ばれたスタンダールとか、ご自身のエッセイや、他の人による解説文に必ずといっていいくらい出てくるプルーストなどです。

          <辻邦生に影響を与えた作家たち>北杜夫/短編『岩尾根にて』自分とひとりの登山家との、曖昧な意識の交錯

          「つぶやき」は次のnote記事のため。「つぼやき」はおいしいお酒のため。 7月10日は納豆とウルトラマンの日。

          「つぶやき」は次のnote記事のため。「つぼやき」はおいしいお酒のため。 7月10日は納豆とウルトラマンの日。

          『真面目なエッセイ』泣く日? なくす日?<今日は何の日?>

          7月9日は「泣く日」だ。「全米感涙協会」ってところが制定したらしい。 「全米感涙協会」って・・・ 全米、ってついてるけど日本の団体だそうで、怪しさ満点だけど、こちらの記事によると結構真剣に<泣く>を極めようとしているようだ。 簡単には泣けるもんじゃない「泣く日」って言われたって、ねえ、じゃあ泣きましょう、って皆で一斉に泣く、というわけにはいかない。 山口県防府市には「笑い講」っていう神事があって、市の無形民俗文化財にも指定されている。 いよいよ「なんのはなしですか」

          『真面目なエッセイ』泣く日? なくす日?<今日は何の日?>

          『真面目なエッセイ』それ、記念するかね?<今日は何の日?>

          7月8日。何の日と聞かれれば七夕様の翌日で、織女と牽牛が涙の別れをした・・・かどうかは知らないけれど。 7月8日は那覇の日沖縄へは行ったことがない。なぜなら北海道は電車で行けるけれど、沖縄は電車では行けないので(ウソです)。ただ足が向かなかったというのがホントのところだけど。なので、「那覇の日」と言われても特に書くことがない。真面目な話をすれば(わざわざ断るまでもなく、ここは真面目なエッセイなのだが)首里城復興とかあるけれど、僕などが書かなくても、とはおもう。ただ、NHK大

          『真面目なエッセイ』それ、記念するかね?<今日は何の日?>

          サイト(ウ)マップを作ってみた!

          サイト(ウ)マップを作ってみました! サイト(ウ)マップ<出身都道府県別サイトウさん著名人> ◾️北海道  齋藤綱記 プロ野球選手(中日ドラゴンズ/ピッチャー) ◾️福島県  斉藤暁 俳優 ◾️栃木県  斉藤和義 ミュージシャン ◾️群馬県  斎藤佑樹 元プロ野球選手(ハンカチ王子) ◾️千葉県  斉藤慎二 芸人(ジャングルポケット) ◾️東京都  斎藤工 俳優  斎藤清六 タレント  斎藤飛鳥 アイドル  斎藤洋介 俳優(故人)  斎藤晴彦 俳優(故人)  斎藤茂太 精

          サイト(ウ)マップを作ってみた!