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個人的に学びにしておきたい知識、「なるほどなぁ」と感じたもの等を詰め込んでおります。
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2023年9月の記事一覧

芸術起業論(村上隆)読書ノート

芸術起業論(村上隆)読書ノート

要旨の解釈

・芸術制作は商業行為である。だから、ビジネスセンス、マネジメントセンスが必要である。
・芸術作品は商品であり、マーケットがある。
・現在のメインマーケットは欧米である。
・その欧米のマーケットの「ルール」に則らないと、作品は評価の対象外となる。だから、欧米のマーケットで評価を受けたい(売れたい)ならば、そのルールを踏まえないといけない。(しかし日本はそのことを理解していない。)
・欧

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第1719回 ドバトとキジバトのそれぞれの求愛

第1719回 ドバトとキジバトのそれぞれの求愛

①Twitterより引用のドバトとキジバト

   以前にも何回かこの①の写真のドバトとキジバトは紹介いたしました。この私たちが住む日本にはこの二種に加えて、アオバト、カラスバト、キンバト、シラコバト、ベニバトの七種の鳩が生息しています。その中で、最も街中や郊外でも身近に見られる鳩がドバトとキジバトになります。本来はドバトはカワラバトという名の飼鳥でした。伝書鳩やレース鳩で活躍しましたが時の流れで

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本に使用される「紙」の選び方

本に使用される「紙」の選び方

皆さんが読む本に使われている、紙。
実は紙には想像以上にいろいろな種類があります。「そんなこと知っているよ」と思う方も多いでしょうが、たとえば本の紙ひとつをとっても非常にさまざまな種類があり、どれでもいいというわけにはいきません。
普段は何気なく読んでいる雑誌やマンガ、文庫本ですが、特に気になることもなく、それらの本を読むことができているのなら、その本には正しい紙が使われているということになるので

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作曲家の最後の作品

作曲家の最後の作品

今回は作曲家の最後の作品を紹介します。最後の作品、となると作曲家それぞれの作曲技法が成熟しきったころに書かれているので、作曲家の個性が十分に感じられることができます。ここでは明確に最後の作品であるという事実があるものだけを取り上げます。では、早速見ていきましょう。

1 モーツァルトモーツァルト(1756~1791)の最後の作品となったのが、あのレクイエムです。これはモーツァルト自身の手では完成で

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「偶然」は神のペンネーム

「偶然」は神のペンネーム

「匿名宝飾店」が話題になっているそうです。ブランド名を伏せ、商品そのもので判断してもらうというコンセプトで、期間限定で営業されてきたのですが、最後にその正体は有名ジュエリーブランドだということが明かされました。

このニュースを見て、「偶然とは、神が匿名で事を為される方法」や「偶然は神のペンネーム」という言葉を思い出しました。

最近、私にとってまるでジュエリーのように素晴らしい出来事があったので

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イラストレーターとアーティストの違いは「伝わりやすさ」

イラストレーターとアーティストの違いは「伝わりやすさ」

絵の仕事には大別すると2つあって、一つはイラストレーター、もう一つはアーティストです。

この二つは主に「伝え方」が違います。

イラストレーターとアーティストの違いを知り、どちらを目指すのが適切か考えるきっかけにしてもらえると嬉しいです!

イラストレーターは用途に合わせて描く—————————————————————

イラストレーターの仕事は、ゲームや小説の挿絵を描いたり、商品のイラストをデ

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展覧会企画における学芸員の複眼思考

展覧会企画における学芸員の複眼思考

なんだか硬いタイトルになってしまいました。
「複眼思考」とは複数の視点から物事をとらえる思考法のことです。

学芸員なら、常日頃から頭のどこかで「この先どんな展覧会をやろうかなー」とぼんやり考えているものです。私も先日なんとなく頭の中でアイデアを転がしていたのですが、ふと気づいたこと、というか言語化できたことがあるので、ここにメモしておきます。

学芸員は展覧会を企画する時に、必ず以下の3つの視点

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