プロコフィエフの問題作
プロコフィエフ(1891〜1953)は20世紀に活躍した作曲家の中では群を抜いてメロディーメーカーであった作曲家だと個人的に思います。交響曲第1番やピーターと狼など親しみやすいメロディの数々は、彼のメロディーメーカーとしての才能を提示しているようなものです。とはいえ、彼の作風の特徴としては調性音楽の範囲にとどまりながらも、鋭い不協和音や大胆な音楽的な構成を前面に出していたので、時に不評を買う作品もありました。ここではそんな作品群を紹介していこうと思います。
1 ピアノ協奏曲